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Automation Anywhere A2019 のBot StoreからすぐにつかえるパッケージやBotを手に入れよう

Last updated at Posted at 2020-05-09

ここ2カ月くらいで、Automation Anywhere A2019向けのBotやパッケージがBot Storeに用意されています。また、4月のリリースされたA2019.11以降で、Control RoomとBot Storeの統合機能が実装され、従来のようにクライアントPC側でインストーラを走らせなくてもControl RoomにBot Storeから直接パッケージやBotをインポートできるようになりました。

いろいろと便利なBotテンプレートやアクションが手に入るので、さっそく試してみましょう!
Microsoft AzureやAWSとのAPI連携パッケージなども使えます。

※ 2020年6月中旬からBot Storeの表示が日本語になりました!

必要な環境

  • Automation Anywhere Enterprise A2019.11 (Build 3337) 以上
  • オンプレミスまたはA2019 Cloud 商用版。(フリートライアル、Community Edition1は不可。)
  • パッケージマネージャー権限、Bot Store権限を持っていること
  • Bot Storeアカウント (Automation Anywhereのユーザーアカウントなどで別途サインアップしてください)

以下が必要な手順です。

1. Bot Storeで必要なパッケージ/Botを探す

image.png
「A2019」というカテゴリができていて、ビルド済みのBot (Prebuilt Bots)ビルド済みのパッケージ (Prebuilt Package) のリストがあります。
image.png

2020年5月8日現在、以下のものが利用可能です。

ビルド済みのBot (Prebuilt Bots)

  • GDPR - Customer Deletion Data - A2019: GDPR ボットは Marketo データベースからリードを取得し、要求タイプを 「データ削除」、サブジェクトタイプを 「顧客」として DSAR 要求を作成します。
  • Image Scraper Bot: Google 画像検索から画像をダウンロードします。エンドユーザーから、ダウンロードする画像の数、その後の場所、検索キーワードの3つの入力を求めます。
  • Covid Risk Detector: 新型コロナウイルスのリスクの自己評価のために作られています。このスキャナはWHOのガイドラインに基づいて開発されています。
  • A2019 Language Translation and Text Utility: Automation Anywhereに統合されたIBM Watson 翻訳 API を使って、最大 70 の異なる言語のテキストを検出し、入力テキストを翻訳します。
  • WLM Queue Bot: 作業項目を追加し、作業項目のコンテンツとステータスを取得することで、Botが WLM/キューと対話できるようにします。
  • A2019 Bing Translate Bot: Bing Translatorを使って、コンテンツを64以上の言語にすばやくローカライズします。
  • A2019 Currency Converter: 32種類のサポートされている通貨でリアルタイムの通貨交換を実行します。
  • A2019 - CM to Inch Conversion Bot: CSV ファイルからクライアント データを取得し、請求書でクライアント レコードを作成します。
  • A2019 - Date Differentiator: さまざまな時間形式で 2 つの日付の時間差を決定します。
  • A2019 - Microsoft Sentiment Analysis Bot: 感情分析とスコアリングを自動化することで、意見マイニングで顧客を理解できます。
  • A2019 - JSON to XML Converter Bot: JSON を XML に変換したり、逆方向に変換したりできます。
  • A2019 - PAN Verification Bot: PAN(パーマネントアカウント番号)が有効かどうかを確認し、PAN検証のステータスに応じてメッセージを表示します。
  • A2019 - Azure Computer Vision Bot: Azure Computer Vision サービスを利用して、コンテンツ分析、ブランド管理、コンテンツ分類などを目的として、イメージ内のコンテンツを分析します。
  • A2019 - URL Shortener: 強力で認識可能な短いリンクを自動的に構築することで、ブランドを構築します。
  • A2019 - Concatenate Strings in Excel Bot: ループを使用して Excel で文字列を連結します。姓と名などのテキストをすばやく 1 つの列に結合します。
  • A2019 - AWS Comprehend Sentiment Analysis Bot: Amazon Comprehend 自然言語処理 (NLP) を使用して、非構造化データのビジネスインサイトを抽出します。
  • A2019 - Microsoft Anomaly Detector Bot: 人工知能を使用した早期の問題検出により、ビジネスシステムの信頼性を向上させます。
  • A2019 - Stock Price Lookup Bot: 投資戦略を推進し、株式ポートフォリオのパフォーマンスを向上させるために、会社のシンボルから最新の株価を調べます。
  • A2019 - Microsoft Speech to Text Bot: Microsoft の音声テキスト変換を使用すると、ユーザーは Microsoft ML Speech to text を使用して強力なニューラル ネットワーク モデルを適用することで、音声をテキストに変換できます。
  • A2019 - Fuzzy Match Bot: ハミング、ダメラウ-レヴェンシュテイン、またはレヴェンシュテイン距離を使用して、多くのアプリケーションでファジーロジックを展開し、一致率を計算します。
  • A2019 - Date Manipulation Bot: 基準日/時刻から、年、月、日、時、分、秒、またはミリ秒単位で時間を増分します。
  • A2019 Digital Workforce Health Status Manager: このデジタルワーカーは、新型コロナの自粛期間中に、雇用者が従業員の健康状態、場所、および労働状況を理解する支援を行います。
  • A2019 - Fraud Detection: Google AutoML 画像認識機能を使用して、自動車保険請求処理で詐欺を検出します。

ビルド済みのパッケージ (Prebuilt Package)

  • Google Cloud API Package: Google クラウド プラットフォームのいくつかの API をサポートしています。テキストを音声に変換したり、テキストを翻訳したり、イメージ内のオブジェクトを検出したりするアクションが含まれています。
  • JSON Object Manager Package: JSON クエリを使用して継続的にクエリできるインメモリ JSON オブジェクトを作成する JSON オブジェクト マネージャー コマンド パッケージです。
  • PDF Utilities Package: PDF フォームの読み取り、PDF フォームフィールドの設定、PDF ドキュメントのマージを行うアクションが用意されています。
  • Fuzzy Advanced Package: 文字列をトークン化し、単語を検出するアクションを提供します。
  • Java FX Package: Java FX テクノロジーを使用して、異なるダイアログウィンドウを提供します。
  • JSON Parser Package: JSON 文字列をディクショナリ変数に変換するアクションと、ディクショナリ変数を JSON 文字列に変換するアクションが用意されています。
  • A2019 - Amazon Comprehend: Amazon Comprehend は、機械学習を使用して自由形式のテキストと会話のインサイトと関係を見つける自然言語処理 (NLP) サービスで、これを利用するためのアクションが含まれています。
  • A2019 - Microsoft LUIS NLP: Microsoft LUISは会話、電子メール、テキストから無料で重要な情報を抽出するCloud APIです。意図を解釈し、エンティティを識別し、Botワークフローにスムーズに統合します。

2. Bot Storeにサインイン、ダウンロードモジュールとアカウントを紐づける

Botまたはパッケージの詳細ページに移動します。ここでは、JSON Object Manager Packageをダウンロードしてみましょう。ページ右側の「Get Package」(Botの場合は「Get Bot」)をクリックします。
image.png

すると、Bot Storeへのサインイン画面が表示されるので、Bot Storeアカウントでサインインします。

成功すると、Bot Storeアカウントにダウンロードが紐づけられます。ダウンロードする先のControl RoomのURLを指定します。新規の場合は「New URL」を選んで手でURLを入力します。その後「Go」ボタンをクリックします。
image.png

メモ: 過去にダウンロードしたことのあるモジュールは、Bot StoreアカウントのMy Downloadsページで、いつでも見ることができます。
image.png

3. Control Roomのダウンロード管理画面から自分のプライベートリポジトリに展開

Control Roomへのログイン画面が表示される場合は、Control Roomのアカウントでサインインしてください。
ダウンロードの画面が表示されます。ここでBot Storeへのサインイン画面が表示される場合は、Bot Storeアカウントでサインインしてください。正しくサインインが実行されると、以下のようにダウンロード一覧が表示されます。

インストールがまだのものには緑色のチェックマークがついていません(Not Installedの状態)。アクションメニューから「Add to My bots」をクリックしてください。
image.png

以下のようなメッセージが表示されるので、右のボタンをクリックします。
image.png

すると、アイコンがに黄色いマークがつきます(In progressの状態)。これでしばらく待ってください。いつまでたってもアイコンが変わらない場合は、ページを再度読み込んでみてください。
image.png

緑色のアイコンが付いた状態 (Installed)になれば成功です。エラーが出る場合は、もう一度「Add to My bots」をクリックして試してみてください。
image.png

4. パッケージを有効化する (パッケージがある場合)

Control Roomの「Bot」-「パッケージ」に移動します。今回ダウンロードされたパッケージを探します。有効化されていないものは、段ボールのアイコンがうっすら薄くなっています。クリックして詳細を表示しましょう。
image.png

「有効化してデフォルトとして設定」ボタンをクリックすると、有効化されます。
image.png

これで、Botのアクションパレットにパッケージが追加されます。
image.png

5. マイBotにインストールされたBotを開く (存在する場合)

Botファイルが一緒にインストールされている場合は、マイBotのプライベートリポジトリ (「非公開」)のフォルダーの下を探してください。「Bot Store」という名前が付いたいずれかのフォルダーの中、または近くにBotファイルが見つかるはずです。中を開くと、そのまま使えるBotのサンプルが表示されます。

image.png

注: 「4. パッケージを有効化する」ステップを行っていないと、以下の通り感嘆符付きの赤いアイコンまたはリストが表示されてしまいます。これらは、該当パッケージが正しくインストールされていない場合に表示されますので、パッケージが有効化されているかどうかを確認してください。
image.png
image.png

これにてすべてのステップが完了です。

付録: Community Edition向けの特別パッケージダウンロード

以下のページに特設サイトがオープンしています。Community Edition以外でももちろん使えます。
COMMUNITY EMPOWERMENT IN THE TIME OF COVID-19

image.png

以下のBotが利用可能です。説明は全部英語なのですが、日本語環境でも、もちろん動作します。

  • Slack Notification Bot: 在宅勤務中の従業員にタイムリーで関連性の高い最新情報やニュースを伝え続けることができるよう、Slackチャネルに情報をポストするBotです。(ダウンロード/説明)
  • Excel Data Lookup Bot: Excel データルックアップボットを使用すると、列/行番号、ヘッダー行/列に基づいてデータを検索および検索できます。付属のサンプルボットアクションでは、さまざまなデータルックアップの組み合わせでボットを実行する方法を示します。(ダウンロード/説明)
  • Salesforce Report Extractor: Salesforce レポート抽出ボットはレポートを組織内の適切なチームやユーザーに送信し、リモートでもビジネス上の意思決定を行うために最新の情報を提供します。(ダウンロード/説明)
  • WhatsApp Broadcast Bot: WhatsAppの自動ブロードキャスト通知を利用して、顧客、従業員、見込み客へ簡単にアウトリーチできます。
    (ダウンロード/説明)
  • Telegram Broadcast Bot: ブロードキャスト対象コンタクトリストを手動で更新することなく、すべてのブロードキャストリストとコミュニティに対する重要な通信を自動化できます。
    (ダウンロード/説明)
  • Essentials Shopping Assistant: 日常的な必需品が多くの小売店で不足している中で、在庫情報をもとに必要な物品を購入するために店舗に行く時間を短縮できます。探しているものをフォームに入力して、オンラインで検索して、どの店舗に在庫があるかを特定し、電子メールで更新します。(ダウンロード/説明)
  • COVID-19 Local Advisories Bot (United States): 地域に関連する新型コロナ関連のポリシー情報を収集し、新型コロナウイルスの動向に関する国内およびグローバルな統計を取得します。(ダウンロード/説明)
  • Remote Employee Cloud Backup Bot: 従業員が分散し、個人のインターネット ネットワークを使用して接続し、作業を完了する場合、作業が保護され、バックアップされていることが重要です。従業員がクラウド バックアップをリモートで設定するのを支援するプロセスを自動化します。(ダウンロード/説明)
  • Employee Communication Preferences Bot: ビジネスクリティカルな通知をすべての従業員に確実に届けるために、その通知を使用する可能性が最も高い方法で、自動的に通信を送信できます。(ダウンロード/説明)
  • AWS Comprehend Sentiment Analysis Bot: 顧客の感情を理解することで、より良いエクスペリエンスを提供し、顧客満足度を高めることができます。AWS Comprehend を使用して、優先順位付けや照会への対応に役立つ特定のキーワードやフレーズを検索します。(ダウンロード/説明)
  • Microsoft Azure Sentiment Analysis Bot: 顧客の電子メール、フォームの送信、およびその他の問い合わせの割合が高くなる可能性があります。この AI ボットは Microsoft Azure を使用して、問い合わせに優先順位を付けたり、より良い対応をしたりするのに役立つ、コミュニケーションのキーワードやフレーズを特定します。(ダウンロード/説明)
  • Remote Workforce Asset Inventory Management Bot: 会社所有資産を理解するために、すべての従業員に電子メールを送信し、CSV ファイルで応答を収集し、さらに IT 資産管理または従業員レコード システムに従業員が情報を入力するように構成できます。(ダウンロード/説明)
  • Salesforce Contact Data Entry Bot: 取引先責任者リストを Salesforce に簡単に入れ、迅速に作成して、リードの獲得、育成、評価に集中できるようにします。(ダウンロード/説明)
  • Currency Converter Bot: 32種類のサポートされている通貨のリアルタイム通貨交換を実行します。このボットは、売掛金勘定、買掛金勘定、現金への見積もり、支払い調達、税会計、財務販売プロセスの自動化の一部として使用できます。(ダウンロード/説明)
  • Bot Starter Template: 独自のボットを構築するために必要な基本的なコンポーネントを提供するBotテンプレートです。(ダウンロード/説明)
  • Germany Kurzarbeit Short-time Work Filing: コア データの一括インポートを自動化し、エラーを減らし、拒否を防止し、コンプライアンスを維持することで、短時間のアプリケーションを提出する際の経済的影響と運用上のリスクを軽減するのに役立ちます。(ダウンロード/説明)

「ダウンロード」からZIPファイルをダウンロードして、マイBotの「Botをインポート」で取り込みましょう。
image.png

参考記事

  1. Community Editionは、フリートライアルと異なり、最近、Botファイルのインポートができるようになったようです。それを利用して、Community Edition向けには、Bot Storeで配布されているのと同等のBotや追加のユーティリティがZIPファイル (Botファイル)で配布されています。詳しくはこの記事の付録とCOMMUNITY EMPOWERMENT IN THE TIME OF COVID-19を参照してください。

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