3
4

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

More than 3 years have passed since last update.

【5分でできる】Automation Anywhere A2019でメールを一括送信する

Last updated at Posted at 2020-07-18

概要

クラウド型RPAソフトウェアのAutomation Anywhere A2019では、無料のCommunity Edition1が利用できます。そして、お使いの業務アプリを扱うロボットを簡単に作成できます。今回は、CSV ファイルを読み込み、各行に記載されているメールアドレスにメールを送信するロボットを作成してみます。

利用環境

Automation Anywhere A2019 Community Edition ビルド1598

作成するロボット

以下の手順で操作を行うロボットを作成します。

  • CSVファイルを開いてデータを読む
  • 各行に記載されているメールアドレスにメールを送信
  • CSVファイルを閉じる

CSVファイルは以下のものをUTF-8で保存してd:\input.csvに配置します。

ユーザー名 会社名 電子メールアドレス パスワード
akiko.yosano 与謝野 晶子 株式会社アールピーエー akiko.yosano@rpa.org 9sbfJLE7
ichiyo.higuchi 樋口 一葉 竹倉部株式会社 ichiyo.higuchi@takekurabe.com cqR3JuE3
jun-ichiro.tanizaki 谷崎 潤一郎 オートメーション株式会社 jun-ichiro.tanizaki@automation.jp iRLmuEdp
kenji.miyazawa 宮沢 賢治 銀河鉄道株式会社 kenji.miyazawa@ginga.ly gPDePfZW
ohgai.mori 鴎外 株式会社林太郎 ohgai.mori@rintaro.org rwfnbcXx
osamu.dazai 太宰 レストランメロス osamu.dazai@merosu.com.au 6JEGHP2J
ryunosuke.akutagawa 芥川 龍之介 ノーズエレクトロニクス ryunosuke.akutagawa@n-ele.com p7gPdXb2
shiki.masaoka 正岡 子規 ホトトギスコミュニケーションズ shiki.masaoka@hototogisu.com aZJv8Us8
soseki.natsume 夏目 漱石 坊ちゃん株式会社 soseki.natsume@bocchan.org C6U2LarS
yukichi.fukuzawa 福沢 諭吉 ケイオウ商会株式会社 yukichi.fukuzawa@ko-shokai.jp QqabeQ96

Control Roomの「マイBot」で、新しくファイル名 (たとえば「LOB」など) をつけてロボットを作成しておいてください。

image.png

使うアクション

CSVを扱うアクションは以下の3つがあります。
image.png

加えて、ループEメールのアクションも使います。
image.png
image.png

作成してみよう

1. CSV の読み込みループができたところからスタート

前回の記事『【5分でできる】Automation Anywhere A2019でCSVファイルを読み込む』の解法1のところまでできていることを前提とします。(メッセージボックスの部分は作成していないものとします)
image.png
ループの「アクションの詳細」では、$records$変数を作成して指定しているものとします。
image.png

2. 電子メール送信部分を作成

ループの中に、アクションパレットから「Eメール」-「送信」をドラッグ&ドロップします。
image.png

アクションの詳細では、以下の部分を編集します。
image.png

  • 送信先アドレス: "$records[4]$"と指定します。これはCSVの5番目の列に電子メールアドレス情報が記載されているためです。
  • 件名: "$records[1]$"と指定します。CSVの2番目の列の姓が差し込まれます。
  • メッセージ: 以下の記載を行います。改行も有効です。今回はテキストメールを送ります。
$records[1]$ さん

パスワードのご連絡です。
$records[5]$ 
  • 本Eメールの末尾にGo Greenメッセージを記載: OFFにします。
  • 送信元アドレス: お使いのアドレスを入力します。
  • メールサーバーホスト: お使いのメールサーバーホストを入れます。Office 365で想定すると "smtp.office365.com"となります。
  • メールサーバーポート: お使いのメールサーバーのSMTPポート番号を入れます。Office 365などの通常のTLS送信では "587"となります。
  • サーバーで認証を要求します: ONにします。お使いのメールサーバーのアカウント情報を入れます。(とりあえずCredential Vaultを使わずにアカウント情報を直打ちで入れます。)

完了したらアクションの詳細ペインの右上の「適用」ボタンをクリックします。

最後に、画面右上の「保存」ボタンをクリックします。

3. 完成!

さあ、完成です。以下のようなフローが完成しましたね!
image.png

4. ロボットの実行

「Run」ボタンでロボットを実行してみましょう。
すると、以下のようなメールが合計10通、各アドレスに送信されたことがわかります。
image.png

注1: 宛先の電子メールアドレスが見つからない場合でも特にエラーにはなりません。
注2: メールサーバーは送信制限があることがあるのでご注意ください。Office 365の場合は以下の通りです。多くのメールを送る場合は、メール送信アクションの間に適切な長さの遅延アクションを置いて、1分あたりの送信メッセージ数上限を超えないようにしましょう。

SMTP クライアント送信の制限事項
デバイスで複数の Office 365 メールボックスのログイン資格情報を保存できる場合を除き、1 つのメール アドレスからのみメールを送信できます。Office 365 では、1 分あたりの送信メッセージ数の上限は 30、1 日あたりの受信者数の上限は 10,000 に設定されています。

最後に以下のメッセージが表示されれば正常終了です。
image.png

まとめ

いかがでしたか。CSVの中のメールアドレスを宛先として一斉メール送信するロボットは、5分もあれば完成させることができますよ。試してみてください!

  1. 無料で使うためには条件があります。250名未満の小規模企業か、開発者であることなど。詳しくはCommunity Editionの解説ページをご覧ください。

3
4
1

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
3
4

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?