現象
Automation Anywhere A2019のBot Agentのインストール中に "Automation Anywhere Bot Agent service install configuration fail to register and return error (5)" というエラーが出て停止し、その後インストーラがロールバックしてしまいBot Agentがインストールされない。
対象
- 商用版 Enterprise A2019
- Community Edition A2019
- Free Trial Enterprise A2019
追加情報
Bot Agentがインストールされていた環境に、Bot Agentのアップグレードなどで何回かアンインストールをして再インストールをしたタイミングである時点から本現象が発生。昔は正常にインストールできていたという点で、システム要件を見たいしていないという問題とは異なります。
考えられる原因
前回のアンインストール時にBot Agentサービスの残骸が残っていて、再インストールの際の障害となっていることが考えられます。
対処法
残っている残骸を手動で削除します。
1. Bot Agentフォルダーの削除、プロセスの削除
以下の場所にフォルダーがあるかを確認します。ある場合は、以下のフォルダーの中身とフォルダー自信を削除します。
C:\Program Files\Automation Anywhere\Bot Agent
削除ができない場合、生きているプロセス等がある場合はタスクマネージャーで探して終了してください。
例: C:\Program Files\Automation Anywhere\Bot Agent\nssm\nssm.exe
2. "Automation Anywhere Bot Agent" サービスの削除
実体ファイルを削除するだけでは、サービスは削除されない場合があります。その場合は「サービス管理ツール」を開いてみましょう。サービス管理ツールはコントロールパネルからも開けますが、タスクマネージャーの「サービス」タブの下側からも開けます。
サービス管理ツールが開いたら、一覧で「Automation Anywhere Bot Agent」というサービス名がないかを探してみましょう。実体ファイルが削除された後も、サービスのエントリは残っている可能性があります。
詳細を見てみると、サービスは停止してはいるものの、まだ登録があることがわかります。
サービスを手動で削除するには、コマンドプロンプトから行う必要があります。コマンドプロンプトを管理者として実行して起動してください。コマンドプロンプトのコンテキストメニューに「管理者として実行」があります。
管理者として実行で起動したコマンドプロンプトは、タイトルが「管理者: コマンドプロンプト」となります。
この状態で、以下のコマンドを実行します。サービス名は、先ほどのサービス管理ツールの詳細ダイアログボックスから持ってきます。
sc DELETE "Automation Anywhere Bot Agent"
正常に完了すると、以下のメッセージが表示されます。
[SC] DeleteService SUCCESS
サービス管理ツールの表示を再表示させると、エントリーはなくならないものの、「無効」になっていることがわかります。一度、サービス管理ツールを終了し、再び起動して一覧を見ると、「Automation Anywhere Bot Agent」サービスが消えていれば成功です。
ここまで実行できれば、再びBot Agentインストーラを起動すると、エラーが出ずに完了できるのではないかと思われます。
3. %TEMP%フォルダーの下のインストーラの削除
Bot Agentインストーラが途中で終了した場合、一時フォルダーの中にはインストーラのごみが実行時毎に残ります。%TEMP%フォルダーの中で「AutomationAnywhereBotAgent.exe」という名前のファイルを検索してみてください。出てくるようなら削除してください。もしくは、一時フォルダーの中のファイルをストレージセンサーでまとめて整理してください。