RPAは基本的にはユーザーとの入出力なしで自動的に動くものですが、場合によってはユーザーに入力を求めたりメッセージを表示したりというニーズもありますよね。そんな時に使えるコマンドがあるので紹介します。
環境
- Automation Anywhere Enterprise 11.3.2
- Automation Anywhere Community Edition
Prompt コマンド、Message Boxコマンド
コマンド名 | 説明 |
---|---|
Prompt for Value | 任意のテキストを入力させます。結果は変数に格納するか指定したウィンドウに出力します。 |
Prompt for File | 複数ファイルの絶対パスを入力させます。結果はList変数に格納します。 |
Prompt for Folder | 単一フォルダーの絶対パスを入力させます。結果は変数に格納します。 |
Prompt for Yes/No | Yes/Noを選択させます。結果は変数に格納します。 |
Message Box | 指定したテキストを表示します。 |
それぞれのオプション画面は以下の通りです。
Prompt for Value
ウィンドウ選択: ユーザーが入力したテキストを入れる先のウィンドウを指定。選択肢の中の「Don't Write in Any Window」を選ぶと、画面には出力されません。
カスタム指示メッセージを入力してください:ダイアログボックスでユーザーに表示するメッセージを指定します。複数行の入力が可能です。
値を既存の変数に割り当て (オプション):変数に値を入れたい場合に選択します。画面に出力しない場合は必ず選択する必要があります。
Prompt for File
指示ウィンドウの見出しを入力してください:ダイアログボックスのタイトルに表示するテキストを指定します。
カスタム指示メッセージを入力してください:ダイアログボックスでユーザーに表示するメッセージを指定します。複数行の入力が可能です。
値を既存の変数に割り当て:変数に値を入れたい場合に選択します。
Prompt for Folder
指示ウィンドウの見出しを入力してください:ダイアログボックスのタイトルに表示するテキストを指定します。
カスタム指示メッセージを入力してください:ダイアログボックスでユーザーに表示するメッセージを指定します。複数行の入力が可能です。
値を既存の変数に割り当て:変数に値を入れたい場合に選択します。
Prompt for Yes/No
指示ウィンドウの見出しを入力してください:ダイアログボックスのタイトルに表示するテキストを指定します。
カスタム指示メッセージを入力してください:ダイアログボックスでユーザーに表示するメッセージを指定します。複数行の入力が可能です。
値を既存の変数に割り当て:変数に値を入れたい場合に選択します。
Message Box
ユーザーに表示する見出しを入力してください:ダイアログボックスのタイトルに表示するテキストを指定します。
ユーザーに表示するメッセージを入力してください:ダイアログボックスでユーザーに表示するメッセージを指定します。複数行の入力が可能です。
スクロールバー表示:メッセージの内容がとても長い場合、メッセージボックスの縦のサイズを指定します。
メッセージボックスを閉じる秒数 (オプション):指定すると、一定時間経過後、ダイアログボックスを自動でとじて後続処理を継続します。指定しない場合は、ユーザーがOKボタンを押すまで永遠に待ちます。
生成されるアクションリスト
実行結果
それぞれ以下のようなダイアログボックスが表示されます。「キャンセル」ボタンがあるものもあるので、出力先の変数の値はそれを想定してください。
Prompt for Value
「詳細ビュー」ボタンを押すと、ソフトウェアキーボードや変数選択リストが表示されます。
Prompt for File
「参照」ボタンをクリックすると、ファイル選択標準ダイアログボックスで選択できます。もちろん標準ダイアログボックスを使わない直接の手入力も可能です。
Prompt for Folder
「参照」ボタンをクリックすると、フォルダー選択標準ダイアログボックスで選択できます。もちろん標準ダイアログボックスを使わない直接の手入力も可能です。