はじめに
社内等、外部ネットワークにプロキシサーバーを経由する必要がある場合、pip install [package]ではPythonライブラリのインストールができず、プログラミング履修の導入時に障壁になることなどがあります。
また、これまでは回避のためanacondaをインストールすることである程度のライブラリを予め揃えることができましたが、商用利用の有償化により、一つ一つライブラリを揃え環境の構築が必要になりました。
ここではプロキシサーバーを経由したPythonライブラリのインストール方法を2つご紹介します。
例として、numpyをインストールする場合のコマンドを例示します。
環境
OS: Windows10, または Ubuntu18.04LST
※Ubuntu以外のLinuxOSについては試していないため、保証できません。
Python: 3系
※Anacondaではなく、Pythonホームページからダウンロード&インストールしたものとします。
方法
1. コマンドにオプションを付けて対応
Windows, Linux共通
$ pip install numpy --proxy "proxyserver:port"
オプションとして、--proxy "proxyserver:port"を追加してインストールします。"proxyserver:port"の部分はプロキシサーバーの設定毎に変更します。
2. Proxy設定を行う
以下設定を行えば、プロキシサーバーの宣言無くライブラリインストールが可能です。
Windows
以下ディレクトリにpip.iniという名前で保存します。
保存先: C:\User\$USER\AppData\Roming\pip\
ファイル名:pip.ini
[global]
proxy = "proxyserver:port"
編集は任意のエディタで可です。簡単な方法だと、pip.ini.txtというテキストファイルを用意し、メモ帳で編集&保存後、ファイル名を変更すればOKです。
Linux
pip.confでプロキシ設定を行います。
保存先: ~/.config/pip/
ファイル名:pip.conf
[global]
proxy = "proxyserver:port"
または、proxy.confで設定しても通りました。aptのプロキシ設定のはずですが。
保存先: /etc/apt/apt.conf.d/
ファイル名:proxy.conf
Acquire {
HTTP::proxy "proxyserver:port";
HTTPS::proxy "proxyserver:port";
}
良きPythonライフを!
参考