AWS Skill Builder「Lab Maker」でEC2にWordPressを構築してみた
はじめに
「ハンズオン教材を作るのが大変」「学習者に合ったラボをすぐに用意したい」——そんな悩みを抱える教育担当・トレーナー向けに、AWS Skill Builderの新機能 Lab Maker を実際に使ってみました。
今回は「EC2にWordPressをホストする」というテーマでラボを生成し、実際に操作した画面とともに手順を紹介します。
Lab Maker とは?
Lab Maker は、自然言語でやりたいことを入力するだけで、AIがパーソナライズされたハンズオンラボを数秒で生成してくれる機能です。
生成されたラボはサンドボックスのAWSコンソール上でステップバイステップのガイドとして表示されます。
- 利用条件:AWS Skill Builder チームサブスクリプション
- 事前準備:Chromeブラウザ拡張機能のインストールが必要
ステップ1:Lab Maker を開く
AWS Skill Builder のダッシュボードにログイン後、上部メニューの「詳しく見る」→「独自のラボを構築」をクリックします。
Lab Maker の紹介ページが開きます。対応しているAWSサービスの一覧(Amazon Bedrock、Lambda、S3、DynamoDB など)も確認できます。
ステップ2:Chrome拡張機能をインストールする
Lab Maker はChromeの拡張機能と連携して動作します。ページ内のリンクから拡張機能をインストールし、有効化します。
インストールが完了すると「AWS Lab Maker is installed successfully.」と表示されます。
ステップ3:ラボのプロンプトを入力する
「自分だけのラボを作ろう」の入力欄に、作りたいラボの内容を自然言語で入力します。
今回は以下のように入力しました。
EC2でサーバーを構築し、wordpressをホストする
すると右側に ラボプレビュー が表示され、自動生成された3つのタスクが確認できます。
生成されたタスクは以下のとおりです。
- Task 1:WordPress用セキュリティグループの作成
- Task 2:EC2インスタンスの作成とWordPressのインストール
- Task 3:WordPressの初期設定とテスト
内容を確認したら「実験室の準備」をクリックしてサンドボックス環境を起動します。
ステップ4:AWSコンソールでラボを開始する
サンドボックスが準備されると、AWSコンソールが新しいタブで起動します。右側にはLab Makerのガイドパネルが常時表示されます。「Start task」をクリックして開始します。
Bedrockが対象サービスに含まれていたため、AgentCoreを試してみたかったのですが、対象外でした。
ステップ5:ガイドパネルに従ってタスクを進める
ラボ開始後は、右側のガイドパネルに表示されるステップバイステップの指示に従って操作を進めます。各タスクの内容は以下のとおりです。
Task 1:WordPress用セキュリティグループを作成する
ガイドパネルの指示に従い、EC2コンソールでセキュリティグループを作成します。各ステップには「なぜこの設定が必要か」の解説も表示されるため、設定の意味を理解しながら進められます。
Task 2:EC2インスタンスを起動してWordPressをインストールする
ガイドパネルの指示に従い、EC2インスタンスを作成・起動します。
画像はガイドに従って作成したEC2インスタンス
備考:インスタンス作成時のユーザーデータとして、ApacheとWordPressを自動インストールするスクリプトもガイドパネルから提案されました。
スクリプトをそのままユーザーデータに貼り付けることで、EC2の初回起動時にWordPress環境が自動構築されます。
Task 3:WordPressの初期設定とテスト
ガイドパネルの案内に従い、EC2のパブリックIPアドレスにブラウザでアクセスしてWordPressのセットアップウィザードを完了させます。
やってみて感じたこと
よかった点
教材準備が不要:自然言語でタスクが自動生成され、トレーナーが手順書を作る手間がゼロになります。
費用・リスクなし:サンドボックス環境のため追加費用が発生せず、誤操作してもOKです。終了すると全リソースが自動削除されます。
学習者が自律的に進められる:「Next step」ボタンで次の手順へ進めるほか、「Get help」ボタンからAIにチャットで質問できます。今回は使いませんでしたが、つまずいた箇所をその場でAIに相談できるのは大きな安心感があります。
まとめ
AWS Skill Builder の Lab Maker を使うと、「EC2でWordPressをホストしたい」という一言から、セキュリティグループ作成 → インスタンス起動 → WordPress設定という一連のハンズオンラボが数秒で生成されます。
教育担当者やトレーナーにとっては「教材作成の手間削減」と「学習者の自律的な学習支援」を同時に実現できる非常に実用的なツールです。チームサブスクリプションをお持ちの方は、ぜひ一度試してみてください。










