0
0

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

More than 1 year has passed since last update.

【Oracle Cloud】ボリュームグループ単位でのクロスリージョン・レプリケーションの設定

Last updated at Posted at 2022-03-15

1. はじめに

これまでOracle Cloud Infrastructure(以下OCI)ではクロスリージョン・レプリケーションはボリューム単位のみ設定可能でしたが、2022年1月18日よりボリュームグループ単位で他のリージョンへの自動非同期レプリケーションの設定が可能になりました。本稿ではOCI でのボリュームグループ単位でのクロスリージョン・レプリケーションの設定方法について記載します。

2. ボリュームグループレプリケーションとは

ボリュームグループレプリケーションを有効にすると、設定したボリュームグループレプリカがターゲットリージョンに自動的に作成されます。このボリュームグループのレプリカは、Point in Timeで一貫性のあるソースボリューム内のブロック及びブートボリュームのレプリカになります。また、このレプリカは非同期の自動レプリケーションとなり、各レプリケーションの更新時間の間隔はソースグループの変更率によって異なりますが、通常では30分以内となります。
また、複製されたレプリカは、そのままの状態では使用できず、アクティベーションプロセスが必要になります。アクティベーションにより、ターゲットのディスク領域に1分以内でディープクローンが作成され利用可能な状態になります。

- ボリュームグループとは
https://docs.oracle.com/ja-jp/iaas/Content/Block/Concepts/volumegroups.htm
- クロスリージョン・レプリケーションとは
https://docs.oracle.com/ja-jp/iaas/Content/Block/Concepts/volumereplication.htm

3. 設定手順

以下3-1-1 or 3-1-2のいずれかでボリュームグループレプリケーションを有効化します。

3-1-1. 新規ボリュームグループの作成時にボリュームグループレプリケーションを有効化する

[ストレージ]->[ボリュームグループ]->[ボリュームグループの作成]を選択し、[クロス・リージョン・レプリケーション]のセクションで[非同期クロス・リージョン・ボリュームレプリケーションを有効にします]で[オン]を選択、[ターゲット・リージョン]、[非同期ドメイン]をそれぞれ選択し、[ボリューム・グループ・レプリカ名]を入力します。
コストに関連する注意事項の箇所で[確認]をチェックし、サマリ画面で[作成]をクリックします。
ボリュームグループが作成されて使用可能になると、すぐにレプリケーションが開始されます。
image.png
3-1-2. 既に作成してあるボリュームグループに対して、ボリュームグループレプリケーションを有効化する

[ストレージ]->[ボリュームグループ]->編集したいボリュームグループをクリックし、[ボリュームグループの詳細]画面から[編集]をクリックします。
[クロス・リージョン・レプリケーション]のセクションで[非同期クロス・リージョン・ボリュームレプリケーションを有効にします。]を[オン]を選択、[ターゲット・リージョン]、[非同期ドメイン]をそれぞれ選択し、[ボリューム・グループ・レプリカ名]を入力します。コストに関連する注意事項の箇所で[確認]をチェックし、サマリ画面で[変更の保存]をクリックします。
ボリュームグループが作成されて使用可能になると、すぐにレプリケーションが開始されます。
image.png

3-2-1. ターゲット領域でレプリカボリュームグループをアクティブ化する
ターゲットリージョンに移動し、[ブロックストレージ]->[ボリューム・グループ・レプリカ]のアクティブ化したいレプリカの三点ボタンをクリックし、[アクティブ化]をクリックします。
image.png
3-2-2. 確認画面がでますので[確認]をクリックします。
image.png
3-2-3. ボリューム・グループ・レプリカのアクティブ化画面でコンパートメントを選択し、[ボリューム・グループ名]を入力し、アクティブ化をクリックします。
image.png
3-2-4. 該当のボリュームグループレプリカは、約1分以内に[使用可能]になります。
image.png
以上、ボリュームグループのレプリカ作成からアクティブ化までの流れとなります。

4.その他情報

その他、ボリュームグループレプリケーション概要、制限事項、考慮事項等の情報に関しては以下のマニュアルを参照ください。
https://docs.oracle.com/ja-jp/iaas/Content/Block/Concepts/volumegroupreplication.htm

0
0
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
0
0

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?