Geminiで2〜4週間!JSTQB ALTM対策iOSアプリを個人開発した話
はじめに
「JSTQB Advanced Level Test Manager(ALTM)の試験対策アプリがない……」
そう気づいたのが、このアプリを作ったきっかけです。
App Storeを探しても、ALTMに特化したアプリは1つも見当たりませんでした。だったら自分で作ろう、と。Google Geminiをフル活用して、2〜4週間でiOSアプリをリリースするところまで持っていきました。
この記事では、Geminiをどう活用したか・詰まったところ・実際に使ってみての所感を共有します。同じようにJSTQB対策に悩んでいる方や、AIを使った個人開発に興味がある方の参考になれば嬉しいです。
作ったもの:JSTQB ALTM 合格対策ノート
**「JSTQB ALTM 合格対策ノート」**というiOSアプリです。
機能は大きく「学習 & インプット」と「演習 & アウトプット」の2軸で構成しています。
学習 & インプット系
| 機能 | 内容 |
|---|---|
| 📖 テキスト学習 | シラバス全3章の要点まとめ。第1章〜第3章まで章ごとに選択して学習できる |
| 🃏 単語帳 | ALTMの重要用語をカード形式で暗記。スキマ時間に最適 |
| 🎧 シラバスを聴く | 耳で覚えるリスニング学習。通勤・移動中に使える |
演習 & アウトプット系
| 機能 | 内容 |
|---|---|
| ❓ 練習問題 | 総合問題・章別問題の2モード。解説付き |
| ✅ 弱点克服 | 間違えた問題を重点的に反復演習 |
進捗管理
学習データ分析画面では、章ごとに以下をリアルタイムで確認できます:
- 単語暗記率(例:27語中何語覚えたか)
- 演習正解率(例:10問中何問正解したか)
- 総合達成率(円グラフで可視化)
苦手な章が一目でわかる設計にしました。
なぜGeminiを選んだか
Claude、ChatGPT、Geminiを比較しましたが、Geminiを選んだ理由は主に2つです。
- 長いコンテキストウィンドウ:JSTQBのシラバス全文をそのまま渡せる
- 無料枠でもパワフル:個人開発のコスト感覚に合っていた
特にシラバスのPDFを丸ごと読み込ませて「この章から問題を作って」と指示できたのは、長文処理能力の高さが効いていました。
Geminiの活用方法
1. 問題文・解説の生成
これが一番の活用です。JSTQBのシラバスは英語版・日本語版ともに公開されていますが、そこから試験に出やすい形式の問題を自動生成させました。
プロンプトはこんな感じです:
# 指示
以下のシラバスの内容をもとに、JSTQB ALTM試験形式の4択問題を5問作成してください。
## 条件
- 正解は1つ
- 誤答の選択肢は「惜しい」ものにする(単純な誤りではなく、混同しやすいもの)
- 各問題に100〜200字の日本語解説を付ける
- テストマネジメントの実務経験者が引っかかりやすい問題にする
## シラバス該当箇所
(ここにシラバスのテキストを貼り付け)
出力品質にはかなり満足しています。特に「惜しい誤答」の生成精度が高く、そのまま使えるものが多かったです。
2. Swiftコードの生成・補助
iOSアプリはSwiftで開発しましたが、Swift歴は深くありません。Geminiには以下のような使い方をしました:
- 雛形コードの生成:「学習進捗をChapterごとに集計して表示する画面を実装して」
- バグの原因調査:エラーメッセージをそのまま貼り付けて解説してもらう
- リファクタリング提案:「このコードをより読みやすくして」
// Geminiが生成したコードを参考に実装した進捗記録の例
struct ChapterProgress {
let chapterId: Int
let chapterName: String
var vocabularyMemorized: Int
var vocabularyTotal: Int
var exerciseCorrect: Int
var exerciseTotal: Int
var totalRate: Double {
let vocabRate = vocabularyTotal > 0
? Double(vocabularyMemorized) / Double(vocabularyTotal) : 0
let exRate = exerciseTotal > 0
? Double(exerciseCorrect) / Double(exerciseTotal) : 0
return (vocabRate + exRate) / 2.0
}
}
100%そのまま使えるわけではないですが、ゼロから書くより圧倒的に速いのは確かです。
詰まったところ
問題の正確性チェック
Geminiが生成した問題は、稀にシラバスの解釈がズレているものが含まれていました。機械的に信用せず、シラバス原文と照らし合わせる作業は必須でした。
AIが生成したコンテンツのQAを人間がやる、という皮肉な構図ですが——テスト屋的にはむしろ「品質保証とはそういうものだ」と腑に落ちる経験でした笑。
App Storeの審査
初回申請では指摘を受け、修正して再申請しました。審査対応の文面作成もGeminiに相談しながら進めました。
開発を終えて
2〜4週間でリリースまで持っていけたのは、間違いなくGeminiのおかげです。特に問題・解説というコンテンツ生成をAIに任せられたことで、本来最もコストがかかる部分を大幅に短縮できました。
JSTQB ALTMは受験者数が多くないニッチな試験です。だからこそ対策ツールが少ない。「ちょうど受験を考えている」という方に、少しでも役立てれば嬉しいです。
最後に:ぜひ使ってみてください
App Storeで 「JSTQB ALTM」 と検索、または以下のリンクから直接アクセスできます(現在このアプリが唯一のALTM専用アプリです)。
👉 JSTQB ALTM テストマネージャ問題集・対策ノート
使ってみた感想・改善要望などあれば、App Storeのレビューやこのコメント欄で教えていただけると大変励みになります。問題の追加・機能改善に直接反映させていきます。
ALTM受験を目指している方、一緒に頑張りましょう!
関連リンク
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