#はじめに
毎日のように新たなITサービスがリリースされ、
日常が徐々に変化していく昨今ですが、
それは多くのエンジニアによって支えられています。
世界的に政府や企業がIT化促進を図っていますが、
日本では将来的にIT人材が大きく不足することが懸念されており、
市場での人材需要が高まっているため、
IT業界は非常に注目度の高い業界と言えるでしょう。
この記事では、駆け出しエンジニアが最も知っておくべきことを簡単にまとめました。
技術的な要素は含まれないので、未経験のSE転職or就職を目指す方はご一読下さい。
#日本で進むIT化
世界では、ここ十数年でIT化が急速に進みました。
世界の企業ランキングを席捲しているのは間違いなくIT企業で、
アメリカではGAFA(Google、Amazon、Facebook、Apple)が、
中国ではBATH(Baidu、Alibaba、Tencent、Huawei)などの巨大IT企業群が形成されています。
日本政府も『IT新戦略』において行政手続きの電子化やキャッシュレス化、
プログラミング教育などを推進しているほか、
経産省主導の若者向けプログラミングコンテストやエンジニア育成合宿も行われています。
現在は企業のペーパーレス化や飲食店のタブレット導入、出前サービス、QRコード決済など、
普段生活する中で変化を実感する機会も多いのではないでしょうか?
このようなIT化の発展はますます速くなっていくと予想されますが、
日本ではエンジニアの数が足りておらず、
オフショア開発や外国人エンジニア雇用に頼っているのが現状です。
#IT人材の現状と将来
前項で日本は現在、慢性的なIT人材不足に陥っていることについて説明しましたが、
2030年には最大で79万人まで人材不足が拡大することが予想されています。
出典:『IT人材白書2020』独立行政法人情報処理推進機構社会基盤センター
現状で特に不足している分野はセキュリティで、
2020年時点で約19万人が不足しています。
このような現状を背景として、
外国人(特にIT人材の余っている中国など)の雇用や外国企業への委託で対処しています。
出典:https://www.persol-group.co.jp/service/business/article/261/
また、AIやブロックチェーン技術を使用した分野は将来的に需要が高まることが予想されています。
日々進歩するIT技術に比例するように、
エンジニアへ求める技術力も高まっているため、
高度IT人材の不足を免れることはできないしょう。
#エンジニア転職
ここまで記事を読んでいる読者の多くがエンジニアへの転職を希望している方だと思います。
前項までで、「エンジニア不足で、エンジニア需要が高まっている」と述べましたが、
下図を見ると実際にはIT企業の転職倍率が非常に高いことが分かります。
出典:https://doda.jp/guide/kyujin_bairitsu/data/
このグラフと市場のエンジニア需要の背景から分かることは、
企業が求める人材の技術力に対して、転職希望者の技術力が足りていないということです。
教育にもコストがかかるため、
企業としても当然ながら未経験者を簡単に雇うわけにはいきません。
つまり、潜在的なIT人材はいるが、
技術力の伴ったIT人材が非常に少ないために求人倍率の高さと人材不足という矛盾が生じているわけです。
#未経験者はどうすればいい?
前項で説明したように、ITに関する知識や技術力が未熟な転職希望者が多いのが現状です。
そこで、未経験者がエンジニア転職の活動にあたってすべきことは学習とアウトプットです。
幸いにも現在は、書籍だけでなくUdemyやプログラミングスクールなど、
学習する上で選択肢は多くあります。
単に独学で身につけるよりもエンジニア向けのサービスを利用したほうが効率的に学習できるはずです。
様々なサービスを利用して自分にあったやり方で学習方法を確立しましょう。
また、アウトプットも非常に重要です。
個人成果物をgithubに上げたり、
tipsをQiitaに投稿するなどで十分です。
少し慣れたらココナラを利用して実際に金銭が絡む案件に挑戦するのもいいでしょう。
現在は転職時に成果物を確認されるケースも多々あるので、学習だけでなくアウトプットも積極的に行いましょう!