未経験からIT業界へ入り、基本情報技術者を取得した感想

##自己紹介
・調理師として働いていましたが、興味のあったIT業界へ何も知らない状態から転職。
・IT業界へ入って１年程、現在は運用要員として客先常駐で働いています。
・将来的にはインフラエンジニアとして、構築・設計もできるようになりたいと思っています。
（開発方面にも興味があり、自分が何をしたいのか明確に決めかねているところでもあります。）

###基本情報技術者を受けようと思った理由
・IT業界へ入って間もなく、基本的な知識が欠如していると思ったので総合的に基礎知識を身につけたいと思っていました。

###取得日時
・平成30年度秋試験（10月実施）を受験。何とか1回目で合格することができました。
・点数は午前約81点　午後約71点でした。（正確な記録取るの忘れました；）

###勉強期間
・約2か月程。本当に未経験の人はもっと長い期間を見積もって、知識をつけるという意味でもコツコツ勉強した方がいいかなと個人的には思います。

###勉強方法
・IT業界未経験という事もあり、最初のうちは圧倒的に知識が足りない状態でした。なのでまずは参考書などを読み、わからない事は逐一調べて知識をインプットすることに専念しました。参考書を3周ほどやりました。

・ある程度インプットが進んだら今度は問題演習を中心に取り組みました。おそらく情報処理技術者試験を受験している人の大多数は使用している思われる、基本情報技術者試験ドットコムの過去問道場を利用しました。午前対策はこのサイトだけで十分だと思います。

・午前試験は半分程度が、過去問から同じ問題がそのまま流用されます。なのでできるだけ沢山問題を解くことが大事です。自分は過去15回分（1200問くらい）解きました。このくらい解くと午前試験は問題なく突破できると思います。午前試験の過去問を解いていく過程で、わからないことは調べ、知識に肉付けをしていった感じです。

・分からない事が出て来たらそのままにせず、すぐ調べるようにしていました。情報系の参考書で共通して言える事が、解説が分かりにくい事が多々あります。ネットで調べていくと色々情報が出てくるので、ちゃんと理解できるようになるまで補完する事が大切だと思います。聞ける人が周囲にいるなら聞くのも大事です。Google力も同時につくので、調べることは大事です。

・午前試験の過去問がある程度スラスラ解けるようになってきたら、午後対策に入りました。午後対策用の参考書を用いて、過去問演習を繰り返しました。自分が利用した午後用の参考書はiTECの「基本情報技術者午後試験対策書」です。午後試験は単純な知識だけでなく、考えて答えを導き出す問題が多いため、単純知識だけでは難しい所があります。そのためにも午前試験の過去問で得た知識をちゃんと理解するということが大事だと思います。

###午後試験
・回答必須の問１のセキュリティに関しては比較的解きやすいと個人的には思っています。暗号化（公開鍵、秘密鍵、証明書等）の知識を正確に理解しておくことが大事だと思います。セキュリティの知識は実務でも重要です。

・午後試験のことについてもできるだけ詳しく書こうと思いましたが、最近基本情報技術者の午後問題が見直されるという話を聞きました。IPAのサイトを見ると自分が受けた時よりプログラミングの能力重視になり、出題構成も配点も変更されるようです。なので、下手に古い情報は載せないようにしようと思います。

###取得してみた感想
・基本情報技術者試験の取得はあくまで始まりだと思っています。

・基本情報技術者を取得する過程で、基本的な用語などはわかるようになったと思います。もちろん取得して終わりではないので勉強は必要ですが、ITに関する知識が何もない人が体系的に知識を身に着けられるメリットはあると思います。

###未経験からIT業界を目指す方へ
・まずこの業界の事をよく調べておくべきです。（客先常駐という働き方、一言でITエンジニアと言っても色々な種類があること等）入ってから後悔しないように、事前の調査、情報収集は怠らないようにした方がいいです。

・IT業界は本当に日々勉強が必要な業界です。自分は割と楽しく働いていますが、常に勉強する事、プライベートでまで勉強する事が苦痛であればやめておいた方がいいと思います。

・調べる力・Google力が非常に大事です。分からない事を分からないままにせず、きちんと調べる。最も重要な要素の一つだと思っています。仕事上だけでなく、日頃から分からないことが出てきたら調べる癖をつけるようにするといいと思います。

・コミュニケーション能力は普通の仕事以上に必要です。ITというイメージ柄、コミュニケーション能力はあまり必要ないのでは、一人で黙々とPCに向かっているというイメージを持つ人もいるかもしれませんが、そのイメージは捨てた方がいいです。もちろん職場・現場によると思いますが、技術・スキルと同じくらいかそれ以上重要な要素だと思います。仕事を円滑に進める為にも相手に確認をとり、認識を共通させる等コミュニケーションをとる場面は多々あります。

・分からない事は正直に分からないと言うのが大事です。下手に知っているフリをするのはいい事がありません。分からない事は悪い事ではないと思っています。ただ、分からないことをそのままにするのは良くないです。

・自分はIT業界へ来て1年程ですが、割と満足しています。よく調べた上で、IT業界へ入ってくれる方が増えてくれればいいなと思っています。