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【入門】IAMを利用したAWSリソースにアクセスする仕組み

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はじめに

AWSを利用してシステム開発をする際やAWSアソシエイト試験の勉強をしている際に、「AWSのリソースにアクセスするためにはIAMの制御が必要とあるけど、IAMは実際にどう利用されているんだ?」と気になったので調べてみました。AWS初心者なので、間違ってましたらご指摘頂けると助かります。

IAMを利用したAWSリソースにアクセスする流れ

AWSリソースにアクセスする仕組み

AWSのBlackBeltのIAMドキュメントによるとAWSリソースにアクセスするための仕組みは以下のようです。
image.png

  1. プリンシパル
  2. 認証
  3. リクエスト
  4. 認可
  5. アクション/オペレーション
  6. AWSリソース

    例を用いてこの順番に沿って記載していこうと思います。

ケース1:EC2インスタンスからS3のデータを更新する仕組み

  1. EC2がS3にアクセスしようとする。
  2. EC2に付与されているIAMロールに基づいてAWS STSが働き、STSが一時的に利用可能な認証情報であるCredentials(アクセスキー、シークレットアクセスキー、トークン)を払いだす。
  3. 取得したCredentialsを元にS3にアクセスする。
  4. S3はロールにアタッチされているポリシー(アイデンティティベースのポリシー)やリソースにアタッチされているポリシー(リソースベースのポリシー)やACLなどのその他のポリシーを元に認可を実施する。
  5. EC2にてS3のデータを更新するオペレーションを実施する。
  6. S3のデータが更新される。

    image.png

ケース2:開発者アカウントを利用して本番環境のS3データを更新する仕組み

  1. 前提として、開発者アカウントには本番アカウントのs3-roleの引き受けを許可するポリシーが設定されており、本番アカウントにはs3-roleを誰が引き受けられるか定義した信頼ポリシーがs3-roleに設定されている。
  2. 開発者が本番環境のS3データを更新しようとする。
  3. 開発者アカウントのアクセスキーによる認証が実行され、s3-roleを引き受け、一時的な認証情報であるCredentials(アクセスキー、シークレットアクセスキー、トークン)をを開発者アカウントが取得できる。
  4. 取得したCredentialsを元にS3 APIの呼び出しを行う。
  5. S3はロールにアタッチされているポリシー(アイデンティティベースのポリシー)やリソースにアタッチされているポリシー(リソースベースのポリシー)やACLなどのその他のポリシーを元に認可を実施する。
  6. S3 APIにてデータを更新するオペレーションが実施される。
  7. S3のデータが更新される。

    image.png

    image.png

最後に

IAMを利用したAWSリソースにアクセスする仕組みをまとめてみました。業務でもAWSを利用しているのですが、AWS STSが重要な役割を果たしているとは露知らず、新たな発見でした。

参考元

・BlackBeltのIAMドキュメント:
https://d1.awsstatic.com/webinars/jp/pdf/services/20190129_AWS-BlackBelt_IAM_Part1.pdf
・アイデンティティベースのポリシーとリソースベースのポリシーについて:
https://docs.aws.amazon.com/ja_jp/IAM/latest/UserGuide/access_policies_identity-vs-resource.html
・IAM Roleを理解する
http://blog.serverworks.co.jp/tech/2018/02/16/understarnd_iam_role/

記事内に誤りがあればご指摘いただけると嬉しいです!

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