🐣 はじめに
前回までにDockerを使ってローカルでZoraxyの環境をセットアップし、簡単なリバースプロキシ環境の動作確認まで完了しました。今回はその内容をおさらいしつつ、パスベース(Virtual Directory)を利用した振り分け方法を解説します。
⚠️ 注意事項
- Linuxサーバーへの構築を想定しています。TeraTermなどを使ってSSHで接続し、Linuxサーバー上で以下の操作を行ってください
- Zoraxyの設定については、Windows 11のPCからGoogle Chromeを使って設定を行っています
📋 前回のおさらい
前回は以下の手順を実施しました。(詳細は前回記事を参照してください。ここにURLを追加忘れないように!)
- Zoraxyをローカルでセットアップ
- Zoraxyの設定ファイルをローカルに永続的に保存
- Zoraxy管理画面へのアクセス確認
管理画面へのアクセス方法は以下の通りです。
- 管理画面URL:
http://構築したサーバーのIP:8000
🚩 パスベース(Virtual Directory)での振り分け設定
今回はサブドメインを利用せず、パスベース(Virtual Directory)を使った振り分け設定を紹介します。
まずはZoraxy管理画面から、前回同様に『Create Proxy Rules』で基本的なプロキシ設定を行います。
その後、『Virtual Directory』を開き、以下のように設定してください。
項目 | 設定値 |
---|---|
select a host to edit | Create Proxy Rulesで設定したドメイン |
Matching Path Prefix | /任意のパス |
Target | 接続先のIPアドレス |
設定を入力したら、『Create Virtual Directory』をクリックして保存します。
✅ 動作確認
設定後、ブラウザから以下のURLにアクセスして、正しく振り分けが機能しているか確認しましょう。
http://設定したドメイン/任意のパス
正常に表示されれば成功です!
注意事項
同じWIFI環境(ローカルネットワーク)からドメイン名でアクセスすると、NATループバックの制限により正常に接続できない場合があります。
この場合、スマホのモバイル回線など別のインターネット回線を使って確認することをおすすめします。
同じWIFI環境で確認する場合の対処法については次回詳しく解説します。
🚩 次回予告
次回は、SSL認証(HTTPS)への対応と、その証明書の自動更新の設定方法について詳しく解説します。安全な運用のために、ぜひ次回もご覧ください。