1
0

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

ChatGPT議事録プロンプト設計と“運用で逃げる”実践例

Last updated at Posted at 2025-07-25

はじめに

こんにちは、piyovateです!

普段、社内の朝会議事録を自動化しています。
今回は「議事録の精度を上げるためのプロンプト設計」と、
運用でカバーしているリアルな工夫についてご紹介します。


💡 NASへの送信やファイルのリネーム自動化については別記事で解説しています。
よろしければ、あわせてご覧ください!
ChatGPTで自動化!議事録ファイルを日付付きでNASに整理するPythonスクリプト


目的:議事録の精度向上

朝会の内容をしっかり記録するため、
AIの文字起こし&自動議事録生成を活用しています。
ただし、生成AIに任せきりではなかなか精度が出ません。
そこで、プロンプト設計を工夫して少しでも“使える”議事録を目指しています。


今月の議事録生成プロンプト

Qiita読者の皆さんもそのままコピペで使えるよう、案件名を一般化したテンプレートをコードブロックで公開します!

以下は朝会の音声データを文字起こししたテキストです。これをもとに、以下のルールに従ってMarkdown形式で議事録を作成してください。**出力全体は4つのバッククォート (````) で囲んでください。**

---

### 🧭 会議進行の補足
- 会議冒頭には全体連絡があります。最初に `## 全体連絡` セクションを設けて、その内容を記載してください。
- その後、以下の案件一覧に沿って順に記載してください。
- 各案件について発言がなかった場合も `- 進捗無し` と明記してください。
- 発言者が誰か分からない前提で記述し、名前は省略してください。
- 案件一覧に含まれていない内容は `## 小案件` にまとめてください。
- 出力全体を4重バッククォートで囲んでください。

---

### 📌 対象案件一覧(例)

#### 【A社】
- 顧客サポート
- 管理システム

#### 【Bプロジェクト】
- 発注書作成

#### 【Cチーム】
- アップロード機能

#### 【D社】
- モニタリング
- リセット制御

#### 【E社】
- 照明管理

#### 【F部門】
- 品質検査

#### 【Gプロジェクト】
- 内部システム

#### 【Hグループ】
- ガス検知

---

### 📝 出力形式(Markdown)

各セクションは以下の形式で記載してください:

## 全体連絡
- ○○に関する共有あり。

## [案件名]
- 発言内容 または `進捗無し`

## 小案件
- ○○についての補足あり。
- △△について検討中との発言。

実際の現場運用での工夫

案件一覧の扱い

  • 案件一覧は月初に一度作成し、そのリスト順に議事録が出力されるようにしています
  • 月の途中で新しい案件が増えた場合は、最後に「小案件」として追加
    • 順番が崩れるのは運用で吸収

完全自動化は“捨てる”

  • 途中で増える案件や例外パターンまで完全自動化するのは現実的に難しいので、運用面で柔軟に対応
    • 多少手作業が入る部分は割り切って「運用で逃げる」方針

発言者は匿名

  • 音声データからの文字起こしだけだと話者が特定できないので、
    名前は一切入れずに記録

進捗がないときは「進捗無し」と記載

  • 毎日すべての案件で進捗があるわけではないので、発言が無い場合は「進捗無し」と必ず表示
     → 空欄だと「抜け?」と誤解されるのを防止

精度・課題と今後

  • 現状、AIの議事録生成精度はまだ高くありません
  • ただ、「議事録」「文字起こし」「音声」をすべて保管しているので、必要なときは音声までさかのぼって確認できる体制にしています
  • 今後は、プロンプトの細かい修正・改善で精度アップできるかもしれません
    → 継続的に試行錯誤していく予定です

まとめ

  • 100%自動化にこだわらず「AI+運用でいいとこ取り」するのも現場では十分アリ
  • 完全自動議事録で困っている方・自作プロンプトで工夫している方は、ぜひコメント等で知見をシェアしていただけるとうれしいです!
  • 記事が参考になりましたら、フォロー・いいね・ストックよろしくお願いします!
1
0
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
1
0

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?