はじめに
GAAD Japan 2026にUDトーク編集スタッフとして参加してきました。この記事では、UDトーク編集スタッフとは何か、なぜ必要なのか、そしてその過程でどういったことに気付いたのかを紹介します。また、講演を聞いた感想についても、簡素に述べます。
この役割は何をするのか
GAAD Japan 2026では、イベントの音声を自動認識してテキストに書き起こし、それを視聴者に字幕として表示するUDトークというサービスを使用しているそうです。UDトーク編集スタッフは、自動認識した字幕をリアルタイムに近い形で確認し、ミスがあれば修正する役割を担います。
なぜこの役割が必要か
理由として、(UDトークの認識精度は改善しつつあるという説明を受けましたが)UDトークが生成した字幕にミスがあり得るので、それを修正するためです。特に、意味が変わってしまう誤った字幕は致命的なので、そういった部分を修正するために、私たちは必要でした。
UDトーク編集スタッフで気付いたこと
字幕編集時の改行の方法はCtrl+Enter
改行の入力方法が分からず悩んでいたんですが、Ctrl+Enterで入力できます。ただ、この改行がUDトークの字幕に直接どう影響するのか、理解できていません。
追記:UDトークの方から補足をいただきました
あと改行は単純に「みやすさ」だけです〜。
以下、ソースのXのPostです。
字幕編集作業の妥協のトレードオフ
字幕編集作業の妥協のトレードオフに関して、次の事例がありました。URLを読み上げた際、字幕が正しく認識されず下記のようになっていました。
HTTPコロンスラッシュスラッシュEXAMPLEドットCOMスラッシュEXAMPLE
間違ったURLに編集してしまったらまずいので、天秤にかけて、私はこの字幕を修正せず、流しました。ここは動画上でURLを表示していたことも考慮しました。
httpスキーマを自動検知するのが理想ですが、UDトークで対応するコストが大きそうなので、どこまでの効果があるか、トレードオフで悩ましいところです。
まれに字幕編集中に全角にできない問題
UDトークにおいて、字幕を選択すると、半角の状態で編集入力が始まります。日本語で入力したい場合、一度全角にする必要があります。
しかし、5回に1度くらい、半角/全角を切り替えても、半角から全角に切り替わらないことがありました。そうなると何度切り替えを押しても、できません。
解決策として、
- ESCで一度、編集を終えた後、再度編集を開始し半角/全角を切り替える
- メモ帳を立ち上げて、そこで全角文字を入力し、コピペする
ことが挙げられます。落ち着いて対処してください。
これは仕様なのか、バグなのか、私の環境に起因するものなのか、不明です。ランダムに起こるので発生要因を考えてみたんですが、よくわかりませんでした。
追記:UDトークの方から補足をいただきました
全角で入力ができなくなる件ですが、あるバージョンのWindows版でどうもIMEとの相性が悪く、Google日本語入力など別の入力メソッドを使ってもらうように推奨しております。
以下、ソースのXのPostです。
講演を聞いた感想
短く抜粋して感想を述べさせていただきます。
「セッション1 やさしく学ぶウェブアクセシビリティ」では、アクセシビリティが単なるCSRではなく、収益をもたらす投資だという話を聞きました。「世界の障碍者は13億人、市場規模は13兆ドル」という話や「家族も(その)ロイヤルティに愛着を示す」という話を聞き、ビジネスチャンスになりうるのだと感じました。
「セッション2 AIは情報アクセシビリティを変えるのか ― ろう当事者から見た可能性と限界」では、「Nothing about us, without us」が印象に残りました。AIをはじめテクノロジーは急速に進歩していますが、そこに当事者が介在し正しい思想を持って使わなければ、真のアクセシビリティにつながらないのだと感じました。
「セッション3 政府情報システムのガイドラインにおけるアクセシビリティ ― ウェブアクセシビリティ広報向けガイドブックを中心に」は、私は字幕編集を担っていたので、あまり聞けなかったのですが、前から「ウェブアクセシビリティ 導入ガイドブック」の存在を知っており、他のガイドラインとの関係を知ることができ、良かったです。
「セッション4 ウェブアクセシビリティのためのデザインを始めよう」では、ボタンのピクセルサイズやコントラスト比など、ウェブアクセシビリティの具体的な部分を知りました。セッション1が「ウェブアクセシビリティをなぜ取り組むかのWhy」、セッション4「ウェブアクセシビリティをどのように取り組むかのHow」になっていて、対になっているなと感じました。
「セッション5 サイト構築後のアクセシビリティ確認・試験・研修とツール活用」も、私は字幕編集を担っていたので、あまり聞けなかったのですが、COB-CHAというツールを知りました。
他にも体験レッスンやLTなどがありました。
おわりに
以上、GAAD Japan 2026にUDトーク編集スタッフとして参加してきました。この記事では、UDトーク編集スタッフとは何か、なぜ必要なのか、そしてその過程でどういったことに気付いたのかを紹介しました。また、講演を聴講するアクセシビリティにも興味を持つことができました。