TL;DR
- 2026年7月17日、Amadeus for DevelopersのSelf-Serviceポータルが廃止されました。個人が無料登録して航空券検索APIを使える唯一の「正規GDSルート」が消えたことになります
- 代替をAIに調べさせ、個人の価格ウォッチ用途なら SerpAPI (Google Flights) が現時点の最適解 (無料枠 月250検索) だと判断しました
- 完全無料にこだわるなら非公式ライブラリfast-flights、トレンドだけ見たいならTravelpayoutsという選択肢もあります
※ 検証日は2026年7月19日です。最新状況は各リンク先で確認してください。
何が起きたか
航空券まわりの個人開発では定番だったAmadeusのSelf-Service API(無料枠あり・セルフ登録可)が、予告どおり廃止されました。現在developers.amadeus.comにアクセスすると、こんな告知が出ます。
残されたのはEnterprise API(営業担当と相談しながら契約する法人向けプラン)のみで、無料アカウント登録からの検索APIを利用するというフローは使えなくなりました。
私は東京発の航空券の価格を定点観測して、値上がりしたら気づけるようにするシステムを作るのに、Amadeusを選定していたので、別の案を検討することにしました。
せっかくなので、2026年7月時点で個人が現実的に使える代替を一通り (AIが) 調べて検証した結果を残しておきます。
代替候補の比較(2026年7月時点)
- 個人がセルフ登録できる
- 実際の運賃(またはそれに近い価格)が取れる
- 日本の航空会社(ANA・JAL・LCC)をカバー
- 無料〜月10ドル程度
上記の条件で AI に調べてもらいました。
| サービス | 個人登録 | 費用 | 価格の質 | 日本路線 | 備考 |
|---|---|---|---|---|---|
| SerpAPI (Google Flights) | ✅ 即時 | 無料 月250検索 / $25で1,000(料金) | Google フライトの実売表示価格(JPY可) | ◎ ANA/JAL/スカイマーク/LCCも概ね | 推し |
| fast-flights (Python) | 登録不要 | 完全無料 | 同上(非公式取得) | ◎ | 非公式 |
| Travelpayouts (Aviasales Data API) | ✅ | 無料 | 他ユーザー検索のキャッシュ(鮮度2〜7日) | △ 路線の人気次第 | トレンド用途 |
| Duffel | ✅ | 検索課金あり | 予約可能運賃(NDC/GDS) | △ ANA/JALのみ、LCC不可 | 予約前提の設計 |
| Kiwi.com (Tequila) | ❌ | — | — | — | 事業パートナー限定 |
| Skyscanner API | ❌ | — | — | — | 個人・小規模は対象外 |
| RapidAPI系ラッパー | ✅ | 無料枠あり | スクレイピング | ○ | 常用は非推奨 |
| FlightAPI.io | ✅ | $49/月〜 | 実価格 | ○ | 高い |
各サービスの判断根拠は以下のとおりです。
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Kiwi.com (Tequila)
- 公式アナウンスで「戦略目標に合致する主要なビジネスパートナーとのみ協業する」方針に転換。アフィリエイト経由の紹介でも、目安として月間5万MAU規模のプロジェクトが必要とされています
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Skyscanner
- パートナー向けページで申請は個別審査制と明記され、非商用や小規模サイトは対象外とされています (開発者ドキュメント)
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Travelpayouts
- 無料でセルフ登録できJPYにも対応しますが、データはAviasales利用者の検索結果のキャッシュである点がヘルプセンターに明記されています。日本国内線でどれだけキャッシュが溜まっているかは路線の人気次第です
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Duffel
- 料金は予約1件あたり$3 + 検索課金という予約前提のモデル。ANA・JAL のページはあるものの、ピーチ等のLCCは基本的に対象外です
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SerpAPI の類似サービス
- 同じくGoogle Flightsを叩けるSearchAPI.ioもありますが、無料は100クレジットの一回限りで、以降は $40/月〜と個人には割高です
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fast-flights / fli
- どちらもGoogleフライトの内部APIを利用する非公式 Python ライブラリです(fast-flights PyPI / fli PyPI)
結論として、「正確さ」「登録のしやすさ」「無料枠」「日本路線」のバランスでSerpAPIが頭ひとつ抜けていると思います。Googleフライトの検索結果を構造化JSONで返してくれるAPIです。
SerpAPI への移行
登録
https://serpapi.com/users/sign_up から登録します。クレジットカード不要で、無料枠は月250検索です。
登録後、ダッシュボードに API Key が表示されます。
最小コード(標準ライブラリのみ)
追加パッケージなしで動きます。
import json
import urllib.parse
import urllib.request
params = {
"engine": "google_flights",
"departure_id": "HND", # 羽田
"arrival_id": "OKA", # 那覇
"outbound_date": "2026-09-19",
"return_date": "2026-09-23", # 片道なら外して type=2
"currency": "JPY",
"hl": "ja",
"gl": "jp",
"api_key": "YOUR_API_KEY",
}
url = "https://serpapi.com/search.json?" + urllib.parse.urlencode(params)
with urllib.request.urlopen(url, timeout=60) as r:
data = json.load(r)
# Google フライトによる価格判定(これが便利)
print(data["price_insights"])
for f in data["best_flights"]:
leg = f["flights"][0]
print(leg["airline"], leg["flight_number"],
leg["departure_airport"]["time"], "→",
leg["arrival_airport"]["time"], f["price"], "円")
実行結果(実データ)
羽田→那覇、9/19〜9/23(往復)で実行した結果がこちら。
{'lowest_price': 83590, 'price_level': 'high', 'typical_price_range': [25000, 40500]}
スカイマーク BC 523 2026-09-19 18:25 → 2026-09-19 21:05 83590 円
JAL JL 921 2026-09-19 15:55 → 2026-09-19 18:25 92900 円
ソラシドエア 6J 21 2026-09-19 06:10 → 2026-09-19 08:50 94990 円
無料枠の考え方
1回の検索 (=1路線×1日程) で1クレジット消費します。「4路線を週1回ウォッチ」なら月16回程度です。毎日実行しても120回。枠はSerpAPIの全エンジン (Google検索等) で共用な点だけ注意が必要です。
まとめ
- Amadeus Self-Serviceの廃止で個人が無料で正規の航空券APIを叩くルートは消えた
- 2026年7月時点の現実解はSerpAPI (Google Flights)。無料枠250回/月で、日本路線・LCC・相場判定(
price_insights)までカバー
このAPIを使って「旅行計画を書いておくと価格変動レポートがメールで届く仕組み」をGitHub Actions + Claude Codeで無事運用中です。
参考リンク
Amadeus
採用したサービス
検討したその他のサービス


