プログラミングを学び始めると、必ず出てくる用語のひとつが CRUD です。これはデータを扱うアプリケーションの基本操作を表す言葉で、Webアプリやスマートフォンアプリを開発する上で欠かせない概念ですね。
本記事では、CRUDの意味と動作確認の方法について、初心者の方でもイメージしやすい例を交えてまとめてみました。
CRUDとは何か?
CRUDは以下の4つの頭文字から成り立っています。
- Create(作成): 新しいデータを登録する
- Read(読み取り): 登録されたデータを取得する
- Update(更新): 既存のデータを変更する
- Delete(削除): 不要になったデータを消す
例えば「メモ帳アプリ」を考えるとわかりやすいです。
- 新しいメモを作る → Create
- 書いたメモを表示する → Read
- メモの内容を修正する → Update
- 使わないメモを削除する → Delete
これら4つを組み合わせることで、アプリはデータを自在に扱えるようになります。
CRUDの動作確認の手順
アプリを開発したときには、このCRUDが正しく動いているかを確認することが大切です。確認の流れをシンプルに整理すると次のようになります。
1. Createの確認
新しいデータを登録する機能をテストします。
例: 「ユーザー登録フォームに名前とメールアドレスを入力して保存ボタンを押す」 → データベースに正しく保存されているか確認。
2. Readの確認
登録したデータが表示されるかをチェックします。
例: 「ユーザー一覧ページを開くと、新しく登録したユーザーが表示されているか」。
3. Updateの確認
既存データを編集して反映されるかを確認します。
例: 「ユーザーの名前を変更して保存」 → 変更内容が正しく表示されるか。
4. Deleteの確認
データを削除して消えているかを確認します。
例: 「ユーザー削除ボタンを押す」 → 一覧から消えているか、データベースにも残っていないか確認。
よくあるつまずきポイント
- CreateしたはずのデータがReadで表示されない → データベースに保存処理が正しくできていない可能性
- Updateしても変更が反映されない → キャッシュや画面リロードの問題もある
- Deleteしてもデータが残る → 論理削除(フラグを立てるだけ)と物理削除(完全に消す)の違いに注意
まとめ
CRUDはアプリ開発において最も基本的でありながら重要な仕組みです。
- Create → データを作る
- Read → データを見る
- Update → データを直す
- Delete → データを消す
これらが正しく動作して初めて「アプリとして使える」と言えます。開発の際は必ずCRUDをひとつずつ確認し、問題があれば原因を切り分けて解決することが大切ですね。