みなさん、こんにちは。今日は 「Node.js(ノードジェイエス)」 という道具を使って、プログラムの最初の準備をする方法をお話しいたします。
プログラムを作るときには、いきなりコードを書き始めるのではなく、まず 「このプロジェクトはどんなものですか?」とコンピュータに伝える準備 が必要です。下準備大切です。
その準備を「プロジェクトの初期化(しょきか)」と呼びます。
ちょうど、学校で新しいノートを使い始めるときに、最初のページに「名前」や「科目」を書いておくようなものです。
Node.jsとは?
まず「Node.js」とは何かを簡単にご説明いたします。
• JavaScript(ジャバスクリプト) をパソコンの中で動かすための仕組み
• 本来JavaScriptはブラウザの中で使うことが多いが、Node.jsを使えば自分のパソコンでも動かせる
• アプリやツールを作ったり、サーバーを立てたり できる
初期化の目的
プロジェクトを初期化すると、package.json(パッケージ・ジェイソン)という特別なファイルができます。これは次の情報をまとめた「プロジェクトのメモ帳」です。
• このプロジェクトは誰が作ったのか
• 名前やバージョンは何か
• どんな道具(ライブラリ)を使っているのか
このファイルがあることで、他の人が見てもすぐにわかり、自分が後から見返したときにも便利 というメリットがあります。
実際の手順
1. Node.jsを準備する
まずはNode.jsが自分のパソコンに入っているか確認いたしましょう。ターミナルを開いて、次のコマンドを入力します。
node -v
数字(例:v18.17.1)が出ればOKです。
もし「そんなコマンドは知らない」と言われたら、Node.jsをインストールしてください。
2. プロジェクト用のフォルダを作る
次に、新しいプロジェクトのフォルダを作ります。
mkdir my-app
cd my-app
これで my-app というフォルダの中に入りました。
3. 初期化コマンドを実行する
いよいよ初期化です。
npm init
すると、いくつか質問が出てきます。
「名前は?」「説明は?」「バージョンは?」などですが、すべて答えなくてもエンターを押せば自動で決まります。
「質問に答えるのが面倒だな」というときは、次のようにします。
npm init -y
この -y は「はい、全部自動で決めてください」という意味です。
4. package.json ができる
初期化が終わると、プロジェクトの中に package.json というファイルが作られます。中を開いてみると、こんな内容が入っています。
{
"name": "my-app",
"version": "1.0.0",
"description": "",
"main": "index.js",
"license": "ISC"
}
この内容はあとから自由に変更できます。
初期化がもたらすメリット
1. 整理整頓ができる
情報を一か所にまとめられるので、他の人が見てもわかりやすくなります。
2. 便利な道具を追加できる
Node.jsには「ライブラリ」という追加道具がたくさんあります。
それを使うとき、package.json が自動で道具を管理してくれます。
3. チームで開発しやすい
複数人で同じプロジェクトを作るときも、必要な情報を共有しやすくなります。
まとめ
「Node.jsプロジェクトを初期化する」とは、
• 新しいノートに名前を書くように、最初に基本情報を整えること
• npm init コマンドで package.json を作ること
• 整理やツール追加、チーム開発を助けてくれること
この3点が大切です。
プログラミングは、いきなり難しいことをする必要はございません。小さな一歩を大事にして、少しずつ進めてまいりましょう。
初期化は、その最初の一歩です。ぜひご自身のパソコンで試してみてください。