大丈夫、Unity って普通は挫折するものだからw
ということで、プログラムベースではなく、GUI レベルエディターが用意されていて、Unity より簡単 にゲームが作れるゲームエンジン(ツール)をかき集めてみました。
Unity に挫折した人や、Unity を使うまでもないゲーム制作におすすめです。
主に HTML5 やスマホ向けにパブれるものが中心です。
※ 2019年~2021年版の記事「Unity に挫折した人向けゲームエンジン紹介」はこちら
この記事は上記の更新版です。
CONSTRUCT 3
次元:2D、疑似3D
出力:iOS、Android、HTML5、Windows、Mac、Linux
言語:選択式(ノーコード)、JavaScript
価格:無料~有料
3 からエディターがブラウザ上で動作するようになった。
予め用意されたビヘイビアを利用して、作り上げていくタイプ。
珍しくオブジェクトにテキスト入力 GUI (フォーム)がある。
どっかで見たことあるようなゲームなら数時間で作れる。
[2021年2月11日追記]
引き続き活発にアップデートがリリースされており、新機能の追加やバグフィックスも頻繁に行われている。
そこそこのお値段をとるだけのことはあるが、未だに日本語環境が無いのは残念。
[2022年6月27日追記]
2D ゲーム制作ツールでありながら、ついに 3D 表現すらも可能になった驚異のツール。
疑似 3D ではあるものの、表現の幅が一気に広がるこの機能が追加されたことで、他の 2D 系ツールを完全に凌駕している。
その他にもメッシュ変形機能(Mesh distortion)などの新機能追加や、バグフィックスも頻繁に行われており、今後も活躍が期待できるツール。
なお、相変わらず日本語化はされていない😔
GDevelop 5
https://gdevelop.io/ja-jp
次元:2D
出力:iOS、Android、HTML5、Windows、Mac、Linux
言語:選択式(ノーコード)、JavaScript
価格:無料~有料
上記の construct に似ているが、後発なので機能的には劣る。
その分、無料でもすべての機能が使える。
エディターはブラウザ上で動作するお試し版もあるが、通常は 変な場所にインストールしてくれる インストール版を利用する。
この 変な場所にインストールしてくれる インストール版には簡単なイメージエディタも含まれる。
サイトには一切書かれていないが、ソフトをインストールすると有料プランの紹介がある。
[2021年2月11日追記]
こちらも順調にアップデートを重ねており、2Dライトやライブプレビュー、実験段階ではあるもののタイルマップも追加された。
特にエディターの日本語対応がかなり進み、扱いやすくなったのは嬉しい。(YU-TANG さんに感謝!)
[2022年6月27日追記]
2021年6月に作者である 4ian (Florian Rival) 氏が「Google 辞めて GDevelop に全振りする」と宣言し、晴れて GDevelop Ltd. となった。
同年12月には資金調達にも成功したためか、開発もより精力的になり、月一以上のペースでバージョンアップしている。
まだまだ construct と比べると機能的には劣っているが、Android Studio や SDK のインストール無しで .aab ファイルを生成してくれるオンラインサービス(めちゃ便利❗)や、簡単にランキング機能がゲームに追加できるサービスなど、他にはないオンラインサービスを無料で提供している点が魅力。
なお、インストール先は選択できるようになったw
あと、手前味噌ですがこんなサイト作ってます。
GDevelop 無料ゲーム制作ツールを使い倒す Blog
PlayCanvas
次元:3D
出力:HTML5
言語:JavaScript
価格:無料~有料
ブラウザ上で本格的な 3D ゲームが作成できる。
日本では GMO が管理しているので、ドキュメントが日本語化されている。
Unity に近いので、こいつを使う意義を見出しにくいが、WebGL を利用してブラウザ上で動作するゲームを作りたい場合は、こちらに分がある様子。
[2021年2月11日追記]
WebGL2 や WebXR(WebVR & WebAR) のサポートなど、エンジン、エディターともに順調にアップデートを重ねており、ブラウザ上で遊べる 3D ゲームを作るなら Unity より圧倒的に手軽。
さらに料金プラン改定により、無料プランでも有料プランと同等の機能を利用できるようになった🙌
日本の運営事務局が、定期的にハンズオンを開催しているので、気になった人は参加してみよう。
[2022年6月27日追記]
引き続き、エンジン、エディターともに順調にアップデートを重ねており、ライティング、アニメーション、レンダリングなど、多くの面で強化されている。
それでいて Unity のように、パラメータやオプションがとっちらかっててわけわからん!みたいなことがないので、UI/UX デザイナーがセンスあるんだと思うw
RPG Maker Unite、RPGツクールMZ、RPGツクールMV、ラノゲツクールMV、アクションゲームツクールMV
次元:2D
出力:iOS、Android、HTML5、Windows、Mac
言語:選択式(ノーコード)、Javascript
価格:有料
コンシューマーゲーム機向けは9割地雷であることで有名なツクールシリーズ。
PC 向けの MV 系は比較的安心で、ツクール感のないゲームを制作することも可能だが、ご多分に漏れず MV Trinity は N2 地雷なので注意。
たまに Steam で 80% OFF とかになってたりするので、定価で購入すると数週間後に泣きを見たりする。
なお、2019年8月現在、アクションゲームツクールMVは早期アクセス中で、パブリッシュは Win(exe) のみ。
[2021年2月11日追記]
2020年8月に RPGツクールMV の純粋な機能強化版 RPGツクールMZ が発売になった。
MV から MZ へのゲームデータ移行は可能だが、MV のプラグインは使えない。
Steam でのセールを狙って購入しないと、後で泣きを見るのは相変わらず。
[2022年6月27日追記]
このページを読んでいる人には完全に本末転倒な Unity 上で動く RPG Maker Unite なるものが発表された。
まだ発売前なので評価はできないが、新たな地雷が生成されていないことを祈りたい。
なお今後は「ツクール」から、海外名である「Maker」に呼称を統合していく予定とのこと。
あと、アクションゲームツクールMV は Nintendo Switch 用ソフト開発・販売申請に対応した。(販売はクリエイターと販売契約を締結する株式会社 Gotcha Gotcha Games が行う)
Godot
次元:2D、3D
出力:iOS、Android、HTML5、Windows、Mac、Linux
言語:GDScript、他
価格:無料
使用する言語は複数対応しているがメインは GDScript という Python に似た言語。
VisualScript も用意されている。
2D ライトが使える。
admob などは GitHub などで提供されているものを使う。
ぶっちゃけ試してない。
[2021年2月11日追記]
資金提供も受けたりと、海外での人気はなかなかなご様子。
エディターはだいぶ日本語化されていて、日本語のドキュメントもあるのだが、このドキュメント、難解だと思うのは私だけだろうか……😅
[2022年6月27日追記]
現在、次期バージョンとなる Godot 4.0 が開発中で、既に alpha 版が公開・更新されている。
現行の Godot 3 系とは、内部的にかなり変化するため互換性はない様子。(移行手段は用意されている)
Meta (旧Facebook) の RealityLabs から助成金をもらったりと、依然注目度は高い。
Buildbox
次元:2D、3D
出力:iOS、Android、Windows
言語:選択式(ノーコード)、Javascript
価格:無料~有料
有料だから試してない。
[2021年2月11日追記]
無料版が出たようなので試してみた。
単純なゲームであれば、オブジェクトを配置し、予め用意されたノードを線で繋いでいくだけで完成する。
というか、この仕組だと単純なゲームしか作れない気がするw
スーパーカジュアルなゲームを作りたい人には合うかもしれない。
ただし日本語の情報は皆無。
アップデートは着実に行われている様子。
[2022年6月27日追記]
2021年5月に、有名なゲームアセット制作者の Kenney 氏に Twitter で名指しで「ボッタクリ(意訳)」と批判されたことで、ちょっと話題になったw
依然アップデートは着実に行われているし、3D ゲームがここまで手軽に作成できるツールはなかなか無いので、収益分配に納得できるのであれば利用しても良いと思う。
GameMaker GameMaker Studio 2
次元:2D
出力:iOS、Android、HTML5、Windows、Mac、Linux
言語: DnD GML Visual、GML
価格: 30日間トライアル 無料~有料
試してn
[2019年9月8日追記]
試してみました。
海外ではかなり人気のあるゲームエンジン。
DnD というブロックを繋げていくビジュアルプログラミングの機能はあるけど、入力する式は GML という Javascript のような独自の言語で入力しないといけないため、あまり意味がない。
それなら最初から GML モードで記述したほうが早い。
ワークスペース上に小ウインドウを開いていく、独特な編集スタイルは人を選びそう。
年間契約ではなく、買い切りなのはありがたいかな。
[2021年2月11日追記]
2021年1月に開発元である YoYo Games が Opera に買収される。
開発体制に大きな変化もなく、個人的には良いことのように感じたが、フォーラムでは今後を心配する声もチラホラ。
有名タイトルをいくつも生み出しているソフトなだけに、今後の動向に注目したい。
ちな、有志の方による日本語化プロジェクトがあり、日本語化もできる様子(詳しくは分からないけど)
[2022年6月27日追記]
2021年6月に無料版が登場し、同年8月には価格が変更され買い切りではなくサブスク形式になり、2022年3月には名称が変更されて、ついでに IDE が公式に日本語対応した。
という具合に、買収の影響が色々と出てきてはいるが、そこそこ良い方向に進んでいるように見えるし、アップデートも着実に行われているので、あまり今後を心配する必要はなさそう。
以下は、もはやおすすめできないゲームエンジンです。
GameSalad
次元:2D
出力:iOS、Android、HTML5、Windows、Mac
言語: 選択式(ノーコード)
価格: 5(?)日間トライアル~有料
[2022年6月27日追記]
初版執筆時点(2019年)で既に死に体な雰囲気だったのでリストアップすらしなかったが、意外としぶとく生き残っているので、一応試してみた。
予め用意されたビヘイビアを利用して作り上げていくタイプで、学習コストは低く習得は容易だが、他と比べ機能的に劣っているため、今あえてこれを選択する必要は無いように思える。
サイトやコミュニティから漂う終末感は未だ健在。
インディゲームクリエイター Clickteam Fusion 2.5(旧 Multimedia Fusion 2)
次元:2D
出力:iOS、Android、HTML5、Windows、Mac
言語: 選択式(ノーコード)
価格: 無料~有料
[2022年6月27日追記]
初版執筆時点(2019年)で既に更新されていない雰囲気だったのでリストアップすらしなかったが、未だに販売しているので注意喚起も込めて掲載。
万一購入する必要がある場合は公式サイトではなく Steam から購入したほうが安い。
というか考え直すべき。
Stencyl
次元:2D
出力:iOS、Android、HTML5、Windows、Mac、Linux、Flash
言語:ドラッグアンドドロップ、Haxe
価格:無料~有料
Scratch のようにブロックを組み合わせてプログラミングする。
タイルマップをアニメーションさせることができる点はすごい。
ビヘイビアを作ることもできるが、予め用意されている公式のビヘイビアが総じてクソ。
さらにユーザーが作ったビヘイビアも総じてゴミ。
若干時代に乗り遅れてる感があり、悪くはないが良くもない印象。
あ、あと日本語の扱いが苦手。
[2021年2月11日追記]
死んではいないが瀕死。
マイナーなアップデートを細々と繰り返すのみで、新機能追加などはない。
Defold
https://www.defold.com/japan/
次元:2D
出力:iOS、Android、HTML5、Windows、Facebook
言語:Lua
価格:無料
エディターはあるけど、結局ごりごりプログラミングしないとダメなタイプ。
アプリ内購入は標準でサポートしているが、広告によるマネタイズはサードパーティー提供のエクステンションに頼る必要がある。
[2021年2月11日追記]
アップデートは行われている様子だが、正直、最近はあまり名前を聞かない。
あと日本語サイトは抹消された。
そもそもこれは Unity より簡単なのか?と過去の自分に問いたいw
おしまいヽ(=´▽`=)ノ