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【イベントレポート兼リンク集】Microsoft 365 CopilotとCopilot Studioのライセンスの話

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1. 導入・イベント概要

イベント名:なんでもCopilot(プレビュー)#3「Copilotのライセンスを見る会」

開催日:2025年10月1日 22:00~23:30
形式:オンライン
主催・登壇者:おゆ、ぺぺ(なんでもCopilot運営)
目的:ライセンスに関する雑談を通して、Copilotのライセンス体系をみんなでゆるく理解する

2. イベントの背景と目的

Copilotのライセンスは複雑で、公式情報も頻繁にアップデートされる。
コミュニティでも、「どのライセンスで何ができるの?」という疑問や質問が多い。
そういった要望を受けて、公式ドキュメントや最新情報を読みながら語り合う会を開催。

3. トーク内容サマリ 兼 リンク集

Microsoft 365 Copilotの歴史と機能進化

2023年2月8日のBingとEdgeのAI統合から始まるCopilotの歴史、プロモーションビデオやUIの変遷、M365 Copilotの発表、Bing Chat Enterpriseの登場、価格設定、機能追加などを記事をもとに時系列で解説。機能進化し続けているにも関わらず、当初から30ドルで値上げをしていないことが素晴らしい。

Introducing Microsoft 365 Copilot | Your Copilot for Work
世界中を震撼させた衝撃の宣伝動画はこちら
https://www.youtube.com/watch?v=S7xTBa93TX8

Microsoft 365 Copilotのライセンスプランと価格

Microsoft 365 Copilot Chat(無料) と Microsoft 365 Copilot(有料) の2つのプラン、ライセンス価格(4497円/月)、対象となる機能の違いについて説明。

image.png

Microsoft Learnでのトップページ。日を追うごとに情報量が増えていっている。

Microsoft 365 Copilotはビジネス/エンタープライズライセンスにアドオンとして上乗せして購入可能。

大事なデータ管理やセキュリティのお話はこちらに。SharePointの高度な管理機能も付いてくる。

Microsoft 365 Copilotを学ぶためのコンテンツ

2023年のリリース当初にはなかった、導入や活用のための資料や動画コンテンツが充実している。

1GB越えのクソデカ資料集もある。

日本ユーザー向けのコンテンツやイベントをまとめたサイトも今年作成された。

ゴールデンプロンプト集がダウンロードできる。

※このほかにもいろいろあります。

Copilot Studioのライセンス体系と利用方法

公式サイトはこちら。ただし最新ではないし、わかりにくい部分も多い。

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ライセンスガイドはここからダウンロードできるが、最新版が常に表示されているとは限らない。X(旧Twitter)で何名かが最新版の直リンクをポストしているので、最新版が必要な方は要チェック。

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ライセンス従量課金とCopilotクレジットの仕組み

Copilot Studioのライセンスは、実行回数に応じたクレジット制となっている。
後払いの従量課金と、定量先払いのプリペイドの二通りがある。
それに加えて、Microsoft 365 Copilotのライセンスがあれば利用可能な範囲もある。
※「コピロット」となっている点はご愛敬

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試用版ライセンスを取得すれば、クレジット消費なしで構築・テストができるが、発行ができないため他のユーザーからテストや利用をすることはできない。

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雑談で話した観点

管理・運用上の注意点と環境分割

予算設定やアラート機能、環境ごとの管理、Dataverse容量の割り当て、部署ごとの環境分割、費用負担や試用期間の活用、マネージド環境の利用権限など、運用における注意点や戦略を考えなければならない。

Microsoft 365 Copilotライセンスユーザーが追加課金なしでできること

Copilot Studio基軸にすると、Power Automateのプレミアムコネクタやカスタムコネクタ、Dataverseへのアクセスが可能で、M365 Copilotライセンス保有者は追加費用なしで利用できる。

AIビルダーとプロンプト機能の活用

テキスト要約や抽出、画像分類、OCRなど多様なAI処理がCopilot Studio経由で無料または低コストで利用できること、プロンプトのモデル選択による課金体系の違いについて具体例を交えて解説。

SharePointでのナレッジ管理とDataverse連携

DataverseにファイルをアップロードしてAI検索を行う方法と、SharePointやOneDriveから直接参照する方法の違い、Dataverse経由の方が精度が高いこと、ファイルの運用方法による使い分け、Dataverse容量の割り当てなどを議論。

自律型トリガーと課金体系の違い

自律型トリガー(M365以外のチャネルに公開しての呼び出し)はM365 Copilotライセンスでは無償の対象外となり、クレジット消費が発生することを説明。

ライセンス未保有者の利用制限

M365 Copilotライセンスを持たないユーザーは、クレジット設定がなければ公開されたエージェントを利用できずにエラーとなること、TeamsやSharePoint経由でのアクセスパターンなどを説明。

アクセス権限と応答の違い

M365 Copilotライセンスを持つ場合、Copilot Studioで作成したエージェントがユーザーのアクセス権限に応じた応答を返すことができ、グラウンディング(権限に基づく情報提供)が有効になる点が強調されました。

4. まとめ

ユーザーの声

  • 公式の情報量が多すぎて追いかけるのが大変
  • 従量課金は予算設定や管理が難しい
  • ライセンス体系がシンプルになったが、まだ難しいところも多い
  • Copilot Studioの従量課金はテスト運用時に注意が必要

今後に向けて

  • Microsoft 365 Copilotは「公式情報+現場の知見」の両方を追いかけるのが大事
  • Microsoft 365 Copilotライセンスでできることがどんどん増えているので、今後も楽しみ
  • 公式ドキュメントやXの有識者アカウント、コミュニティの情報を横断的にチェックしよう

コミュニティの紹介

「なんでもCopilot」とは、あらゆるマイクロソフト社製品に搭載されているCopilotについて学び合うコミュニティです。

業務やプライベートでもいつでも頼れる存在となりつつあるCopilotについて理解を深め、みんながCopilotを使いこなすことを目指します。 Copilotを使って業務効率化したい方、生成AIに興味がある方、Copilotをこれから勉強したい方等ぜひご参加ください。

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