前提
この記事は2025/9/11時点での公開情報や動作を私なりにまとめたものとなります。
正確な情報はご自身でご確認もしくはMicrosoftへお問い合わせください。
また、本機能はベータ版のため、一般リリース時には変更される可能性があります。
📢 公式情報
詳細の公式情報はこちらをご覧ください。
気になるところをピックアップしました
制限
・現在はベータ版
・Microsoft 365 Insiderを通じて利用できるベータチャネルのユーザーのみ利用可能
・Microsoft 365 Copilotライセンスが必要
・10分ごとに最大100回、COPILOT関数を使用できる
・COPILOT関数は、機密または極秘というラベルの付いたブックでは使用できない
※Microsoft 365 Insider のプログラムや導入方法を理解している方向けの機能です
構文
=COPILOT(prompt_part1, [context1], [prompt_part2], [context2], ...)
prompt_part1のみ必須
仕組み
COPILOT 関数は、Azure でホストされている AI モデルをセル数式から直接呼び出します。
プロンプトと参照データに基づいて応答を返し、グリッド内で動的でインテリジェントな出力を可能にします。
推奨される使い方
COPILOT 関数は、セマンティック、生成、探索的タスク用に設計されている。
決定論的な精度が不要で、自然言語理解が価値を提供できるシナリオに最適。
推奨される使用例は次のとおり。
・テキストの要約
・サンプルデータの生成
・コンテンツの分類またはタグ付け
・テキストを生成する
推奨されない使い方
COPILOTはAIを使用しているため、誤った応答を出す可能性があります。
信頼性を確保し、責任を持って使用するには、次の目的で使用しないでください。
・数値計算
・指定された範囲以外のコンテキストを必要とする応答
・ブック内のデータに基づくルックアップ
・法律、規制、またはコンプライアンスに影響を与えるタスク
・最近またはリアルタイムのデータ
Tips
COPILOT は複数の結果を返すことができる
COPILOT 関数は、指定したコンテキストに基づいて、動的配列として複数の結果を返すことができます。
テストテスト
早速検証してみる
利用シーン
こんな感じの自由記述のアンケートを想定します。20名(20行)分のダミーデータが入っています。
アンケートの分類
数式
=COPILOT("不満を抽出して5パターンくらいに分類して番号付けて",D2:D21)
できること
G2に一つの数式を入れるだけで、表形式で出力されました。
きちんと指示通り5パターンに分類し、わかりやすいように言い換えられたうえで一覧化されています。
アンケートの全体サマリ
数式
=COPILOT("上司に500字くらいでアンケート結果のサマリを伝える",B2:D21)
できること
表全体を範囲指定することで、アンケート全体の内容を理解して要約をさせることができました。
200字、400字、500字と文字数を変えていくと、きちんと説明が細かくなっていくこともテスト済みです。
アンケートの感情分析による分類
数式
=COPILOT("この20人の回答から総合してどんな印象を持っているか、1.ポジティブ/2.ニュートラル/3.ネガティブに分類して人数を集計する",A2:D21)
できること
生成AI検証あるあるの感情分析ですが、それぞれバランス良くいい感じに判定してもらうことができました。
おまけ
利用シーン
既存の数式と組み合わせるテストとして、
「バイク」および「川崎」をCONCATで組み合わせた熟語(D列)のうち、実在するものをCopilotに判定し、IF文で分岐させました。
数式
=IF(COPILOT("実在する?",D2)=TRUE,COPILOT("について詳しく説明",D2),"存在しません")
できること
完璧です。バイク川崎バイクのみ、実在する言葉になります。
おまけ
追記
Microsoft 365 Copilotライセンスだけど、前提の通りAzureホストのためMicrosoft 365からは取得できない。
こういう使い方、Excelでありそう
責任あるAIの発動
🔮 まとめ
使い方は無限大。でも遊んでいるとすぐに制限に引っ掛かります。
色々な活用方法を皆さんも試してみてください!