※2018年1月17日時点の情報です。
世の中には様々なゲームエンジンがある。
その中でLumberyardというエンジンのベータ版がダウンロード出来る。
Unity、Unreal Engineの次に続くと言われているイカしたヤツだ。(ホントかよ?)
ゲーム業界人のプログラマとしては一人としてコイツを触らないわけにはないだろうと触ることにした。
せっかくなので内容を展開していきたい。
#Lumberyardって何?
- Amazonが作ったゲームエンジン!
CryEngineというゲームエンジンを元に作られている。
CryEngineはCrytek社が開発しており、日本では馴染みは薄いが海外では人気ともいるゲームエンジンだ。
とはいえLumberyardはCryEngineを元にしているとはいえ、元のソースコードは50%以下。ほぼ新規の物と言える。
サンプル動画
https://www.youtube.com/watch?v=JXPA0LOf9JA
↑公式動画
#どんなゲーム作成に向いているか
- 一人称シューティング
- サバイバルおよびサンドボックスゲーム
- レースゲーム
- スポーツゲーム
- MOBA (複数プレーヤーに対応したオンライン バトルフィールドアリーナ) ゲーム
#私が思う欠点
- Amazon以外の代替Webサービス使用は禁止
- まだBETA版のため動作が少し不安定
- 2Dゲームには特化していない
- 対応プラットフォームがまだ少ない
- ゲームスクリプト言語がLuaのみ
#私が思う利点
-
Twitchとの連携機能
-
完全無料(改造したエンジンの配布は禁止)
AWS カスタマーアグリーメント
https://d1.awsstatic.com/legal/aws-customer-agreement/AWS_Customer_Agreement_Japanese.pdf
AWS サービス条件(57番にAmazon Lumberyard Engine)
https://aws.amazon.com/jp/service-terms/ -
サポートやチュートリアルが(英語だが)充実
-
ScriptCanvasでコーディングをしなくてもゲームが作れる
-
Lumberyard Cloud Gemでクラウド接続型の機能をゲーム用に簡単に作成可能
#対応プラットフォーム
- PC・Xbox One・PlayStation4
- iOS(iPhone5S以降及びiOS 7.0以降)
- Android(Nexus5同等程度、OpenGL3.0以降)
- WindowsやLinuxで動作する専用サーバをサポート
- MacOS
- AppleTV
#エンジンの推奨動作環境
- Windows 7(64 ビット)
- 8GB以上の RAM、60 GB のハードディスク
- 3GHz以上のクアッドコアプロセッサ、2GB 以上、DX11以上の互換性のあるビデオカードを搭載するPC
- Windows 10(64 ビット)もサポート
#まとめ
BETA版と言うこともあって動作が不安定であり、廃止予定機能(LEGACY)が盛り込まれている。
まだ商用利用としては適さない印象。
しかし、実績ある会社と連携しゲームエンジンが作られている為、使い勝手や操作感は中々良く、動作実績もある為、信頼できる。
今後が期待できるゲームエンジン。