毎日のテスト業務で、大量の画面キャプチャとエビデンス作成に時間を奪われていませんか?OpenURLs App は、テスト対象の複数URLを一括で開き、自動でスクリーンショットを撮影、そのままPowerPointのエビデンス資料として出力する、QA特化の時短ツールです。
■ 大量のスクショを手作業で行う苦行。
スクリーンショット作業は、1枚だけであれば単純な操作です。一方、枚数が「100枚」「300枚」と増えると、作業効率は著しく低下します。
- リストからURLをコピーし、ブラウザを開いて貼り付ける。
- ページが表示されるのを待ってからスクロールし、キャプチャを保存する。
- PowerPointを開き、画像を挿入する。
- スライドのサイズに合わせて画像の縮小と位置調整を行う。
この作業を1回30秒かかるとすると、300枚では長時間の単純作業になります。QAの現場では、監査や検証の「エビデンス(証拠)作成」として、このような手作業が日常的に発生しています。
■ AIを使った場合の業務環境の壁。
- 認証ページの突破ができない: テスト環境や社内システムの多くはログイン認証(ID・パスワード等)があり、外部のAIツールはアクセスできません。
- 社内ネットワークへの接続不可: セキュリティが厳しい環境(VPNやプロキシの内側)には、クラウド型のAIは接続できません。
- 動的なWebページの処理が不安定: 遅延読み込み(lazy-loading)やポップアップダイアログに対し、AIは正しく描画を待てないことがあります。
最も大きな問題は、生成AIが「100回実行して、100回とも完全に同じ結果を出す」ことが苦手である点です。AIは確率に基づいているため、結果に揺らぎが生じます。しかし、監査の証拠において「1ピクセルのズレ」や「キャプチャ位置の変更」は許容されません。現時点では、正確性と再現性が求められるエビデンス作成には不向きな技術でした。今後の進化に期待。
■ 業務用のエビデンス(証跡)に最も求められる課題。
- 処理すべきURLの数が多い
- ページごとに読み込み速度が異なり、描画が遅いページがある
- 遅延読み込みがあるため、スクロールしないと画像が正しく表示されない
- ページごとの縦の長さが異なる
- 画像をPowerPointのスライドに貼り付ける作業が手作業である
- 画像の縮小や位置の微調整が毎回必要になる
- セキュリティポリシーにより、クラウド型の自動化サービスが使えない
- AIには同じ結果を出す「再現性」がない
- スクリプトだけではPowerPointへの自動流し込みまでを一元化できない
スクショ作業の課題は、「100%の再現性が必要な作業であるにもかかわらず、再現性を担保するシステムが存在しないこと」です。手作業が増えれば、貼り間違い、ズレ、漏れなどのヒューマンエラーが発生します。
■ 既存のツールやスクリプトが抱える限界
- ブラウザ拡張機能: 「100枚」「300枚」のURLを一気に流し込むと、メモリを消費してクラッシュします。
- クラウド型サービス: VPNの内側にはアクセスできず、機密情報の含まれる画面を外部サーバーにアップロードすることはセキュリティ上許可されません。
- 自動化スクリプト (Playwright等):
画像を保存した後の「PowerPointへのレイアウト工程」の自動化が難しく、非エンジニアに配布して使ってもらうことは現実的ではありません。
実務の作業を終わらせるには、URLリストのインポートから、ブラウザの一括起動、自動キャプチャ、PowerPointへの配置調整までを、「プログラミング知識なしで、ローカルPC上で完結でき、ワンボタンで実行できるアプリ」にする必要がありました。
■ すべての工程をワンボタンで繋ぐツールの開発
URLのテキストファイルを読み込み、バックグラウンドでブラウザを自動制御し、スクショを撮らせ、その画像ファイルを現在開いているPowerPointに直接流し込む機能です。
設計の方向性
- URLのリストを貼る。
- ボタンを1回押す。
- 裏でブラウザが動き、すべてのスクショが終わる。
- レイアウトされたPowerPoint資料が完成する。
求められる性能は、AIのような機能ではなく、「同じ手順で、同じ結果を、何度でも正確に出し続ける」という再現性と安定した動作です。指定されたURLリストに対し、常に同じ画角で、同じ描画待機を経て、同じサイズでスライドに自動挿入されること。これが、品質保証や監査の現場で使える条件でした。
■ ローカル環境での動作にこだわった設計思想
開発にあたり、「ローカル処理にする」という設計思想を採用しました。クラウド機能は実装していません。
- 入力データや画像を、1バイトもPCの外に送信しない(閉域網でも動作可能)
- PC上でログインしているブラウザのセッションをそのまま引き継いでキャプチャする
- 制御エンジンをローカルマシン内(127.0.0.1)だけで完結させる
- PowerPointのスライド自動生成も、外部APIを使わず、Windows標準のCOM APIを通じてローカル環境で直接行う
■ 実務の現場に必要な機能だけを形にした結論
『OpenURLs App』は、
- AIでは代替できない、100%の「再現性」の確保
- 厳しいセキュリティポリシーに阻まれた社内PC環境でも動作する「ローカル完結処理」
- 1ピクセルのズレや情報の漏洩が許されない、品質保証と監査という領域への対応
手動スクショの作業に困って作ったツールであり、同じように困っている人の役に立つかもしれないと考え、Microsoft Storeに公開しています。


