Summer Engine
「Summer Engine」というAI駆動のGodot互換エンジンが今年リリースされてましたが、
ほぼほぼ誰も使ってなさそうな代物ですので、今回試しに触ってみることにしました。
自然言語でゲームの内容を説明するだけでAIがシーンやスクリプトを組み立ててくれるという触れ込みで、既存のGodot 4プロジェクトもそのまま開けるらしく、Macにインストールしてみました。
AIにおまかせ、の時点で不吉な予感もするのですが、AIとのブレインストーミングを進めていきましょう!
インストールと新規プロジェクト作成
公式サイト(summerengine.com)からMac版のデスクトップアプリをダウンロードし、起動して新規プロジェクトを作成しました。
Godot4互換とのことで、すでにGodot4のプロジェクトがある場合はそれらも既存プロジェクトとしてリストされました。
お試しなので、プランに関しては無料のHobbyをそのまま利用します。
新しくプロジェクトを作成すると、最初にこんな画面が出てきます。
やあ、最高のゲームを作ろう!
- 作りたいゲームははっきり決まっている
- 一緒にブレインストーミングしよう
ここで「一緒にブレインストーミングしよう」を選択すると、チャット形式ではなく選択式のアンケートのようなUIで、いくつかの質問に順番に答えていく流れになります。
AIとの壁打ちで方向性を決めていく
聞かれた質問は、好きなゲーム(Super Mario、Celeste、Hollow Knightなど候補が並びます)、どんなゲームにワクワクするか(アクション、ホラー、パズルなど大まかなジャンル)、Super Marioのどこが好きか(操作感、ステージデザイン、ジャンプの快感など)、ゲームの核となるアクション(ジャンプ、走る・ダッシュ、登る・壁走りなど)、レベルの難易度の進め方(徐々に難しくなっていく、ボス戦を用意する、など)といった内容でした。
質問はどれも複数選択式で、自由記述欄も添えられているので「〇〇のような進め方が好き」と自分の言葉で補足することもできます。この段階ではまだコードもシーンも生成されておらず、純粋に「どんなゲームにしたいか」をAIと言語化していく作業です。
一通り答え終えると、AIが集めた回答をもとに企画をまとめてくれました。
環境パズルがこのゲームの心臓部だ。単に「跳ぶ」だけでなく、「何をどう使うか」を考えさせるレベルデザイン。岩を動かして橋を作ったり、特定の順序でアイテムを集めたり。難易度も段階的に上がるため、プレイヤーは常に次のステップへの自信を持って進むことができます。
続けて「この先の流れ」として、レベルを作って遊べるようにしたあとに敵やボス、パズルの仕組みを少しずつ足していく方針や、「まず簡単な形と色だけで操作の感覚を磨いてから、環境パズルやビジュアルを加える」という進め方の提案もありました。最後に「何か変えたいことはありますか?」という確認欄があり、そのまま「ゲーム制作を始めましょう」ボタンを押すとプロトタイプの生成が始まります。
生成されたプロトタイプ「SUNNY TRAIL」
数分待つと、実際にプレイできる横スクロールアクションのプロトタイプが立ち上がりました。名前は「SUNNY TRAIL」です。
ただ、キャラクターっぽいのが見えず、ゲームもスタートしませんでしたので、一度だけ「動きません」と言って修正してもらいました。
そして修正版が・・・
まぁ、見た感じは想定通りのシンプルなものが出来上がってきました
操作はシンプルで、A/Dキーか矢印キーで移動、スペースキーでジャンプします。画面上部には「Star: 0/1」「Falls: 0」というステータス表示があり、右上には「Collect the star, reach the flag」というゴール条件が出ています。実際に星を取ってゴールのフラグまで到達すると、「TRAIL COMPLETE! You found the sunny way.」という演出とともにクリア扱いになり、Rキーでもう一度走れる仕組みも入っていました。
ブレインストーミングの回答からは「環境パズル」がテーマとして挙げられていたのですが、最初のプロトタイプはあくまでジャンプと星集めだけのミニマムな形でした。企画メモにあった「最初は簡単な形と色だけで操作の感覚を磨く」という方針どおり、いきなりパズル要素を詰め込まず、まず基本のジャンプループだけを形にしている印象です。
触ってみた感想
シンプルなインプットのせいかもしれないですが、想像通りのシンプルなアウトプット、といった感じでした。
アセットの充実、細やかなプロンプト指示、などを行えばクオリティが高くなるかもしれません。
また、ブレインストリーミングよりもチャット形式の方が自分の思い通りに制作が進みそうな気がしました。
Freeプラン(Hobbyプラン)で、この1回の実装で10%ほどリクエストを消費しましたので、実際にリリースできるレベルのゲームを作成するには、プランを有料にアップグレードしないといけないかもしれないです。
ちなみに、チャットのメッセージを入力する際、全角文字入力→確定でエンターキーを押下、とすると、そのままメッセージ送信になってしまいましたので、注意が必要そうです(このバージョンのみ?)。






