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Claude × Google Drive でドキュメントを自動作成してみた

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はじめに

ドキュメントの作成は、仕様の整理・網羅性の確保・フォーマット統一など、地味に時間がかかる作業です。
今回は Anthropic の Claude Cowork を使い、Google Drive を接続した上で、既存のドキュメントフォーマットを参考にしながら新しい仕様書を自動で作成・アップロードするという一連の作業を試みました。

その過程でいくつかハマりどころもあったので、知見としてまとめます。


やったこと

  1. Claude に Google Drive コネクターを接続する
  2. 既存の単体ドキュメント(Excel)を参考フォーマットとして読み込む
  3. テストパターンの仕様をテキストで渡し、Excelファイルを生成する
  4. 生成したファイルを Google Drive の指定フォルダへアップロードする
  5. 参考ファイルのレイアウト(マトリクス形式)に合わせて再設計・修正する

Claude Cowork とは

Claude Cowork は Anthropic が提供するデスクトップ向けの AI エージェントです。チャットで指示するだけで、ファイル操作・コード実行・外部サービス連携などを自律的に行ってくれます。

特徴的なのが MCP(Model Context Protocol)コネクターの仕組みで、Google Drive・Slack・Notion などの外部サービスをプラグインのように接続できます。今回はこの Google Drive コネクターを活用しました。


Google Drive への接続

Cowork に Google Drive コネクターをインストールし、Googleアカウントと連携するだけで準備完了です。

接続後は以下のような操作が可能になります。

  • 特定フォルダ内のファイル一覧取得
  • ファイルの内容読み込み(xlsx・pdf・画像など)
  • ファイルのアップロード(新規作成)

フォルダIDをURLから取得して渡すだけで、すぐにフォルダ内のファイル一覧を返してくれます。


ドキュメントの生成

テストパターンをテキストで渡す

今回は以下のような構成のテスト仕様を渡しました。

  • 機能の変更概要(変更前・変更後の挙動)
  • カテゴリ別のテストパターン(画面種別・条件・操作・期待結果)
  • セキュリティ観点(XSSチェック、パラメータ改ざん)
  • 非機能観点(ログ出力確認)

これをもとに Claude が Python(openpyxl)でExcelファイルを生成しました。

最初のアプローチ:縦並びリスト形式

最初は「No / テストパターン名 / 画面 / 前提条件 / 操作 / 期待結果 / 確認結果 / 備考」という列構成の、行ごとにテストケースを並べる形式で作成しました。

ファイルは問題なく生成されましたが、Google Drive でファイルを開こうとすると「ファイルを開けませんでした」というエラーが発生しました。


ハマりどころ:xlsx が Google Drive で開けない

原因の調査

Google Drive API 経由でアップロードした xlsx ファイルが開けない問題が発生しました。

試したこと:

  1. LibreOffice で再保存(recalc.py で再計算・検証)→ファイル自体は正常
  2. disableConversionToGoogleType フラグのオン・オフを変更 → 改善せず
  3. base64 エンコードの切り捨て確認 → 問題なし

解決策:CSV → Google スプレッドシートへの変換アップロード

xlsx での直接アップロードをあきらめ、CSV として text/csv でアップロードする方法に切り替えました。

Google Drive API は text/csv で受け取ったファイルを自動的に Google スプレッドシート形式に変換してくれます。これにより、ブラウザで問題なく開けるようになりました。

# ポイント:contentMimeType を text/csv にする
create_file(
    title="ドキュメント.xlsx",
    contentMimeType="text/csv",
    textContent=csv_text  # UTF-8 CSV 文字列
)

参考ファイルのレイアウトに合わせる

参考ファイルが読み込めない問題

既存の仕様書を参考フォーマットとして読み込もうとしましたが、Google Drive API 側で「生成AIコンテキストでの使用が制限されているアイテム」というエラーが返ってきて読み込めませんでした。

対応として、スクリーンショットとファイルそのものを共有し、openpyxl でローカル解析しました。

参考ファイルのレイアウト分析

解析の結果、参考ファイルは以下のような マトリクス形式でした。

           | TC1 | TC2 | TC3 | ...
-----------+-----+-----+-----+----
画面       |     |     |     |
  条件A    |  ●  |     |  ●  |
  条件B    |     |  ●  |     |
-----------+-----+-----+-----+----
条件カテゴリ|     |     |     |
  あり     |  ●  |  ●  |     |
  なし     |     |     |  ●  |

行が「条件」、列が「テストケース番号」で、該当する箇所に「●」を入れる形式です。
最終行(備考行)に各テストケースの期待結果を記載します。

レイアウトの再現

openpyxl でテーマカラーを取得し(theme:N, tint:X 形式)、近似する RGB に変換して再現しました。

行の種類 背景色
ヘッダー行(No, テスト番号) 薄緑 (#C6E0B4)
カテゴリ行 水色 (#9DC3E6)
備考行(期待結果) 薄黄 (#FFE699)

テストケースを条件×テストケースのマトリクスに再設計し、再アップロードしました。


まとめ

フェーズ 結果
Google Drive 接続 コネクターで簡単に接続できる
ドキュメントの生成 テキストの仕様からExcelを自動生成できる
xlsx アップロード Google Drive で開けない場合は CSV 変換が有効
参考ファイルのレイアウト再現 スクリーンショット+ファイル共有でフォーマットを解析・再現できる

特に有効だったポイント

  • CSV 変換アップロード:xlsx の開けない問題を回避できる確実な手段
  • openpyxl によるフォーマット解析:既存ファイルから色・幅・レイアウトを自動抽出
  • テキスト仕様 → マトリクス形式への自動変換:条件の整理が視覚的になり、テスト漏れの確認がしやすい

今後の改善余地

  • 参考ファイルが API 経由で読み込める場合は、フォーマット解析まで完全自動化できる
  • テストケース数が多い場合は、シートを複数に分けるなどの対応も自動化できる
  • 確認結果・実施日・担当者欄への入力補助(条件に応じた自動判定など)も応用できそう

使用技術・環境

  • Claude Cowork(Anthropic のデスクトップ AI エージェント)
  • Google Drive MCP コネクター(Cowork からインストール可能)
  • Python / openpyxl(Excel生成)
  • LibreOffice(ファイル再計算・検証)
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