この記事は Microsoft Azure Advent Calendar 2024 の 2 日目の記事です。
先日、#ExpressRouteExplorers で ExpressRoute の検証環境を触らせていただくことができました！
そういえばごく一部の ExpressRoute ユーザーが困るかもしれないことがあったなと思い出したので、検証させていただき記事にしました。
Basic SKU IP が廃止される
新しく ExpressRoute を使用する方は関係ないのですが、以前から ExpressRoute を使用している方は ExpressRoute Gateway の IP が Basic SKU の可能性があります。
Basic IP は 2025 年 9 月 30 日に廃止されます。多くのリソースの IP はアップグレードスクリプトで Standard にアップグレードできますが、ExpressRoute Gateway の IP は 2024 年 12 月現在でアップグレードスクリプトに対応しておらず、ExpressRoute Gateway を作り直す必要があります。え、もう 1 年切っているんですか。
何が怖いって、ExpressRoute の性質上、Gateway 作り直してみた！みたいな記事が見つけられないんですよね。皆さんどうしているんでしょうか？
今回、ExpressRoute の検証環境を使うことができたので、実際にこの ExpressRoute Gateway の作り直しの作業をやってみました。
手順とおおよその作業時間を以下に記載します。
この記事は個人の検証の範囲で実施したもののため、実態に即さない可能性があります。あくまで参考程度とお考え下さい。
事前準備
・GW 削除して良さそうな時間を考える
サーバーのバッチの開始終了時間など考慮
・ユーザーへの周知等
実作業
・仮想ネットワークゲートウェイと ExpressRoute の [接続] の削除
接続削除後でないと ER GW 削除できない
→実績8分程度
・ExpressRoute Gateway（仮想ネットワークゲートウェイ）の削除
→実績8分程度
・ExpressRoute Gateway の Basic SKU IP の削除
→すぐ
・ExpressRoute Gateway の再作成
→実績21分程度
・仮想ネットワークゲートウェイと ExpressRoute の [接続] の作成
→実績4分程度
・疎通確認等
所感
検証環境でさくさくやっていても 1 時間近くかかるので、本番環境ならパラメータ確認等でもう少し時間がかかると思います。
作業時間＝ NW 断の時間は長めにとっておいた方がよいです。
ちなみに、ExpressRoute Gateway とその IP を同時に削除するみたいなやんちゃをすると削除失敗してもっと時間かかるのでやめましょう。
作業終わった方、お疲れ様でした。
もう Basic IP のことは考えなくていいですね！
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