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Azure インフラまとめ - Microsoft Ignite 2024

Last updated at Posted at 2024-11-20

2024 年 11 月 19 日 ~ 21 日で Microsoft Ignite 2024 というイベントがシカゴおよびオンラインで開催されています。

本記事では、この Microsoft Ignite 2024 で発表されたもののうち、Infrastructure 関連をごく簡単にまとめてお伝えします。

Azure Local の一般提供開始

Azure Stack HCI の名前が Azure Local に変更となりました。
また、Azure をユーザーの所有している様々な物理的マシンに拡張し、運用ができるようになります。ハードウェア要件が軽減され、ユーザーの好みのベンダーの物理マシン(Dell、HP、Lenovo など)をクラウドリソースのように扱うことができるため、オンサイトの管理者を減らし中央で管理することができるようになります。例えば、ワンクリックで各物理マシンの更新プログラムを適用したり、Azure Monitor で監視・可視化したりできます。また、NSG 機能があるため、リソースへの受信・送信の許可・拒否ルールを設定することができます。なお、Active directory の有無にかかわらず動作します。
また、Azure Migrate を使用して、古い VMware 環境を Azure Local に移行する機能がプレビューとなりました。

Azure ND GB200 V6 Virtual Machine

これは、Azure VM ND シリーズの最新となる GB200 V6 です。
生成 AI 向けの次世代チップである NVIDIA Blackwell GB200 が搭載されてます。

Azire HBv5 Virtual Machine

これは、Azure VM HB シリーズの最新となる v5 です。
ハイパフォーマンスコンピューティング向けに、高レベルのパフォーマンスとコスト効率を実現します。
HBv5 シリーズを使うことで、数値流体力学、気象モデリング、自動車・航空宇宙趣味レーション、エネルギー研究などに使用されている多くのアプリケーションのパフォーマンスの向上につながります。
2025 年プレビューおよび一般提供開始予定です。

Oracle Database@Azure のアップデート - Microsoft Purview に対応等

Oracle Database@Azure は、Oracle Cloud Infrastructure (OCI) 上で稼働する Oracle データベース サービスであり、Microsoft データ センター内に併置されています。
今回、Microsoft Purview は Oracle Database@Azure をサポートし、Oracle ワークロード全体のデータの管理、保護、追跡できるようになります。
また、利用可能なリージョンが来年までに 24 に増えます。(補足:Japan East は既に対応済で使用できます)

Azure インフラのシリコンのアップデート

DC 内のセキュリティを強化する Azure Integrated HSM、ネットワークの負荷を減らす Azure Boost DPU が発表されました。また、Azure 上の大規模な AI システムを効率的に冷却するための巨大な液冷熱交換器を導入しており、冷却技術・冷却効率を向上させています。
(「Azure データセンターの機能を、CPU・GPU だけでなく セキュリティ面・NW 負荷軽減・冷却面など多方面から向上させています」という発表の認識です)

Azure Compute Fleet の属性ベースの VM 選択

Azure Compute Fleet で、VM 属性(メモリ、vCPU、ストレージなど)のセットとしてインスタンス要件を構成することができるようになりました。VM の構成やメンテナンスが簡単になり、新しい世代の VM が利用可能になった時にシームレスに利用することができるようになります。今までは VM のサイズの許容範囲を手動で選択していましたが、今後は指定された属性に一致する VM を選択して起動するため、手動で選択する必要がなくなります。
例えば、
・vCPU が 2 以上 24 以下
・ネットワーク帯域幅(Mbps)が 0 以上 500 以下
・CPU メーカーが Microsoft か Intel であること
のように指定をすることができます。
今までは
・Standard_D2s_v3
・Standard_D4s_v3
・Standard_E2s_v3
のように、最大 15 のサイズを手動で指定していました。

Azure Compute Fleet でマルチリージョンにデプロイ

Azure Compute Fleet で、複数のリージョンにデプロイができるようになりました。
現在は Compute Fleet の作成時にあらかじめ単一のリージョンを指定しデプロイしますが、最大 3 つのリージョンを指定しデプロイができるようになります。このマルチリージョンは中国にあるリージョンを除くすべての Azure リージョンで使用することができます。

さいごに

やはり AI 系の新しい VM シリーズが来ましたね!
生成 AI が私たちを助けてくれると信じているので、どんどん使われるといいですね~

Azure Local が特に気になりますが、自宅にサーバーを置く場所もお金も当然用意できないのでどうしようかな。自宅にサーバある勢、どうですか?
とはいえメモリ 32 GB SSD 1 TB ~ で使うことはできるので、思ったほどマシンの用意が大変ではないという方もいるかもしれません。ちょっとやってみたいですよね。

あと超個人的には、Azure Compute Fleet のアップデートがなくて残念でしたが、これは引き続き待ちたいと思います。
ありました!!!!待ってた!
Compute Fleet は、Microsoft Build 2024 で発表されたもので、現在もプレビュー段階です。
今回のアップデートはどちらも Learn にある Forms よりプレビュー機能にサインアップして承認されると使用できるようです。 やってみよう~~
参考→ [Microsoft Build 2024] Azure Compute Fleet(コンピューティング フリート)を作ってみた🧑‍💻

なお、この記事は英語が得意ではない私がまとめたものですので、誤りを見つけた方はやさしく教えてくださるとうれしいです。記事修正します。自分でも加筆修正したいと思っています。

↓Microsoft 公式情報はこちら

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