Microsoft Build 2024 で、Azure Compute Fleet がパブリックプレビューになったという発表がありました。
仮想マシンの「タイプ」「可用性」「価格」などの許容できる範囲をあらかじめ指定しておくことで、それらの中から実際の稼働に合わせて適切な組み合わせを自動的に構成してくれます。
Compute Fleet という機能自体には料金はかからず、Compute Fleet が 1 時間あたりに起動する VM に対してのみ課金がされます。
ワークロードに応じて、従来の予約インスタンスや節約プランなどと組み合わせることで、より柔軟に VM を使用できます。
実際の画面を見たほうがわかりやすいと思うので、早速構築をしてみます。
はじめに
日本語では [コンピューティング フリート] というようです。Fleet で検索したら出てきました。
基本
以下の項目を埋めていきます。このあたりはいつも通り。
[仮想マシンの種類] では、スポット VM、Standard VM、またはその両方をデプロイするかどうかを選択します。今回は両方とも選択します。
[サイズ] で、今回使用してもよい VM サイズを指定します。3 以上 15 以下を指定する必要があります。今回は 3 つ指定しています。
[仮想マシンの種類] で [スポット VM] にチェックをいれた場合、Azure スポットを設定します。バッチ処理、テスト環境など、中断しても構わない場合に使用できます。
容量を維持する or しない、削除ポリシー、価格優先 or 容量優先などを指定します。
なお、ここでいろいろと指定するつもりだったのですが、私の Azure サブスクリプションではクォータ制限がかかっていたので今回はスポット VM を無効にしました(チェックを外しました)
[仮想マシンの種類] で [VM] にチェックをいれた場合、VM 容量を設定します。ここで指定するのは VM の最大・最小インスタンス数です。最小値は指定しなくても OK です。容量というのはキャパシティですね。
ネットワーク
いつも通りのようで、特に目立った設定はないです。今回はテストですぐ消すのでタグも使いません。
作成!
今回は 3 分程度でデプロイ完了しました。
できました~
作成したリソース
リソースの画面は以下です。
まずは概要
インスタンス数を最大 5 としていましたが、5 つできていました。
Virtual Machine から確認すると、Compute Fleet で作成した VM が表示されました。
さいごに
構築自体は、VM の作成に慣れている人なら特に問題なくできそうです。
使用量により自動的に VM 数が変わったり、サイズが変わったりしてコスト・運用効率が最適化できるということなので、場合によっては大幅にコスト削減できるのかも、と期待しています。
今回はクォータ制限でスポット VM が選択できなかったので、また次回やってみようと思います。もう少し使ってみて記事にできたらいいな~
参考↓