はじめに
バーチャルツール開発者の小栗さえと申します。
Vtuberや配信者、VRユーザー向けのツールを開発したりしています。
OpenProcessing とは
OpenProcessing は、誰でも簡単にprocessing.jsやp5.jsなどの画像処理ライブラリを使ったグラフィカルなアプリケーションを作成、公開できるプラットフォームです。作品にはライセンスを設定でき、他人の作品をフォークしてアレンジしたアプリケーションを作ることも簡単にできます。
本記事は上記の**『他人の作品をフォークしてアレンジしたアプリケーションを作れる』機能を活用し、Vtuberの方に自分の画像素材を適用したミニゲーム**を作ってもらうことを目標にします。
サンプルゲームの作成
まずはサンプルアプリケーションをつくります。
三角関数とか幾何学的な衝突判定とか全くわからないですが、似たようなミニゲーム作品などはOpenProcessing内の検索でたくさん見つかるしコードも見れるので、見よう見まねで作っていきます。(そのまま使えそうならフォークしてもいいのかも)
少しわかりにくいですが右側のメニューからファイルをアップロードできます。
ここをテンプレっぽくしておき、フォークしてここの画像を入れ替えてもらうような想定にしておきます。解像度や画角が多様だと思いますので、考慮しておくとよさそうです。
サンプル画像としては、ニコニコモンズでボカロ/ボ色系の立ち絵などで探すとフリーで使えそうなイラストがお借りできます。
サンプル作品ができたらSaveして自分の作品として登録します。
サムネイルの設定や、ライセンスの設定などをしておきます。(デフォルトは CC BY-NC-SA 3.0 っぽいので注意)
マニュアル作成と宣伝
あとは宣伝するだけです。
作品のフォークの仕方や画像差し替えの仕方などをマニュアル化し、完成イメージ(動画にしておくとGood)と共に告知します。
実際に使われたのか
#さいごに
フォークしてSaveするだけで個別のURLが発行されサムネのOGPなども設定されるので、かなりポテンシャルがある開発方法なのかなと思いました。ミニゲーム以外にも動画素材や配信サポートツールなどでも使えそうでした。
Vtuber にミニゲームを作ってもらうようなアプローチの仕方はまだまだ新鮮かと思いますので、是非チャレンジしていただければ幸いです!
参考:Vtuberロゴを表示させるアニメーション作品
https://openprocessing.org/sketch/739574