Automation Anywhere (AA)では、ノンプログラマーでも簡単に使えるように、Bot開発環境で現場のメンバーができることはあえて制限して、その替わりにMeta Botという別途インストール可能でプロによって作られたBotをインストールできるようになっています。Meta Botは社内の専門チームが作成したり、Bot Store (https://botstore.automationanywhere.com/jp/) から無料でインストールすることも可能です。
Bot Storeという概念はすごいですね!Bot開発者は、普通の**「Bot Creator」と、Meta Bot開発ができる「Meta Bot Designer」に分かれていて、権限で制御されています。現場の開発者には、普通の「Bot Creator」だけ渡してあまり複雑な処理はさせないようにして、高度な作りこみは「Meta Bot Designer」にやらせるといった「開発スキル別の開発レベルの制御」**ができるようになっています。Meta Botは.DLLも使えるため、VB.NETやC#、あるいは他の開発言語を使って、ほぼ何でもできます。
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👉**Bot Storeが日本語で使えるようになりました。加えてControl RoomとBot Storeが統合されました。詳しくはこちらの記事で解説します。**
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さて、さっそく無料でBot Storeからインストールするやり方をやってみました。Community Edition (AACE)でも対応しています。

Bot Storeアカウントを作成してみよう!
AACEのアカウントを持っている場合でも、Bot Storeのアカウントは作成する必要があります。ボットのダウンロード時に作成することもできますし、あらかじめ作成しておくこともできます。あらかじめ作成しておくには、Bot Storeのページ右上の「Login」をクリックします。

ログイン画面では、「Create Account」をクリックします。

サインアップ画面が出るので、必要な情報を入れて「Sign up」をクリックします。AACEをサインアップしたときのメールアドレスでサインアップすると、アカウントが統合されます。

Bot Store用アカウントが作成されると、ログインした状態では、画面右上にドロップダウンメニューが表示される人の顔アイコンが表示されるようになります。

ほしいBotをダウンロード!
Bot Store用アカウントでログインしたら、さっそくほしいBotをダウンロードしてみましょう!
今回はAA純正の「Perform Various SharePoint Operations」をダウンロードすることにします。
詳細表示のページに行き、「Get Bot」ボタンをクリックします。

ログインした状態だと、すぐにインストーラをダウンロードすることができます。「ファイルを保存」をクリックします。(この画面はFirefoxの場合です。他のブラウザーの場合は多少異なるかもしれません)

ダウンロードフォルダーにファイルが保存されるので、インストーラーを起動します。

インストーラーを進めると、License Agreementのページになるので、条件を読んだ後「I accept the terms in the license agreement」を選択します。すると、License keyに入力可能な状態になります。

ライセンスキーを取得してコピペ
Bot StoreでGet Botを行うと、ライセンスキーがMy Downloadsページに保存されます。Bot Storeで右上のメニューから「My Downloads」を見てみましょう。

該当するBotのLiense keyの「Copy to Clipboard」をクリックすると、クリップボードにキーがコピーされます。

先ほどのインストーラーのLicense Keyボックスにコピーすると、「Next」ボタンが押せるようになるので先に進みましょう!

インストールには管理者権限が必要です。正常に完了すると以下の画面が出ます。

今回取得したBotはいつでもMy Downloadsからインストーラーとライセンスキーを取得しなおすことができます。
インストールを完了!
AACEを起動してMetabotsの画面を見ると、SharePointMetabot.mbotというBotが追加されていることがわかります。

Workbenchを起動してみると、MetaBotsタブに同様にSharePointMetabot.mbotが追加されています。

このコマンドをドラッグ&ドロップしてアクションリストに加えてみると、以下のようなロジックが利用できるようになったことがわかります。

簡単にAACEに機能追加できることがわかりましたね!2019年9月7日現在、約560個のBotが掲載されています。Bot StoreのBotはいまのところほぼすべて無料だそうです。それではまた!

