0
0

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

More than 1 year has passed since last update.

「Webスクレイピングツールを自分でゼロから構築したい」こうしたニーズが近年急増しています。Webスクレイピングツールは、インターネットの情報を収集・保存・分析に役立ちます。そのWebスクレイピングツールで、重要な役目を持つのが「Webクローラー」です。

本記事ではプログラミング初心者の方でも、かんたんに作れるWebクローラーの構築方法について解説します。実際に構築をしなくても、Webクローラーの仕組みを理解することは、ITリテラシーを高める上でとても大切です。ぜひ参考にしてみてください。

1) Webクローラーとは?

2) なぜWebクローラーが必要なの?

3) Webクローラーを構築するには?

Webクローラーとは?

Webクローラーとは、インターネットからWebサイトのコンテンツをダウンロードし、それらをインデックス付けすることによって動作するインターネットボットです。Webクローラーの目的は、Webサイト全体のWebページの内容をほぼ把握し、必要なときに必要な情報だけを取得できるようにすることです。

かんたんにいえば、書籍が整理されていない図書館で、すべての本を調べてカードカタログをまとめるような役割を持ちます。カードカタログがあることで、図書館に訪れた人は目的の書籍をかんたんに見つけることができるようになります。

Webクローラーは、多くが検索エンジンによって運営されています。検索エンジンは、Webクローラーによって収集されたデータに独自の検索アルゴリズムを適用することで、ユーザーの検索クエリ(キーワード)に応じた関連リンクや検索結果一覧を生成します。

なぜWebクローラーが必要なのか?

GoogleやYahoo!といった、検索エンジンが存在しないことを想像してみてください。膨大なWebコンテンツの中から、欲しい情報が書かれているWebページに辿り着くことはできるでしょうか?つまり、検索エンジンがなければ、インターネット上から欲しい情報を見つけることはほぼ不可能です。

Googleでは検索回数が年間2兆回以上にのぼるという推計を公開しました。それだけ、私たちの生活は「検索行動」が浸透しています。

検索エンジンは、インターネット上に存在する無数のWebページを、リンクをたどることで収集し、収集した情報をデータベースに分類・登録する役割を持ちます。

このときに、情報収集をする仕組みを担うのが「Webクローラー」です。つまり、Webクローラーの存在によって検索エンジンが存在するのです。Webクローラーは検索エンジンの基盤といえるでしょう。

Webクローラーで何が実現できるのか?

Webクローラーを構築すると次のようなことを実現できます。

1.コンテンツ集約(コンテンツアグリゲーション)
さまざまなリソースからの情報を1つのプラットフォームに集約します。そのため、人気のあるWebサイトをスクレイピングして、プラットフォームの内容を充実させる必要があります。

参考:誰でも掴めるビジネスチャンスは?コンテンツ集約が答える
(https://www.octoparse.jp/blog/content-aggregation-business-secret-success-revealed/)

2.感情分析(センチメント分析)
感情分析とは製品とサービスに対するユーザーの態度や感情を分析することです。分析を行うためには、関連するメディアのレビュー、コメントを抽出する必要があります。

参考:【Python】ドナルド・トランプにおけるTwitter民の感情分析
(https://www.octoparse.jp/blog/text-mining-and-sentiment-analysis-using-python/)

3.見込み客獲得
見込み客を獲得するには、従来であれば積極的に展示会やセミナーなどに参加することや、飛び込み営業などで名刺交換を行う必要がありました。入手した名刺情報・顧客情報からアプローチを行い、将来的に顧客化へとつなげていきます。しかし、こうしたアナログなやり方をしなくとも、Webクローラーであれば、人気のWebサイト(リクナビ・食べログ)や、iタウンページなどから企業情報を自動で収集できます。

参考:知らないと損をする!無料で営業リストの作成方法
(https://www.octoparse.jp/blog/how-to-create-a-sales-list-with-a-free-web-scraping-tool/)

Webクローラーをゼロから構築する方法とは?

Webクローラーをゼロから構築する方法には大きく2つあります。どちらの手法を用いるかは、現在のプログラミングスキルや、Webスクレイピングの目的・用途にもよりますが、どちらも知っておくことで、状況に合わせた使い分けができるようになります。

1.プログラミング言語を使う(例:Python)

プログラミング言語を使ってWebクローラーを構築したいと思っている非プログラマーにとって、PHP、Java、C / C ++などの取得は容易ではありません。比較的簡単なプログラミング言語として人気なのが、「Python」です。Pythonの文法は、かんたんな英語がわかる方であれば、理解しやすいのが特徴です。

以下はPythonで記述したWebクローラーの簡単な構文例です。
screenshot-20220803-200419.png

PythonによるWebスクレイピングの主な手順は以下の3つです。

WebページのURLにHTTPリクエストを送信します。Webページのコンテンツを返すことにより、リクエストに応答します。
Webページを解析します。パーサーは、HTMLのツリー構造を作成します。ツリー構造は、ボットが作成したパスをたどり、情報を取得するためにナビゲートするのに役立ちます。
Pythonライブラリを使って解析ツリーを検索します。

Webクローラー用のプログラミング言語の中で、Pythonは比較的簡単ですが、プログラミング経験がない初心者が自力でゼロからWebクローラーを構築できるようになるまでには、少なくとも数ヶ月間のプログラミング学習が必要です。初心者のPython学習は「Progate」「ドットインストール」などがおすすめです。

2.Webスクレイピングツールを活用する

数ヶ月間のプログラミング学習をする時間がなかったり、複雑なコード記述をせずに手っ取り早くWebクローラーを構築したい方であれば、Webスクレイピングツールの活用が最適です。

たとえば、Webスクレイピングツールの「Octoparse(オクトパス)」はコード記述を一切行わないノーコードツールです。独自のエディタ画面から、ドラッグ&ドロップでの直感的な操作だけで、任意のWebサイトから欲しい情報を自動取得を実現します。

さらにOctoparseには数十種類のテンプレートが備わっているため、そのテンプレートを選択するだけで、立ち上げから数分でWebスクレイピングを実行します。

テンプレートは、食べログ、リクナビ、Amazon、Indeed、Instagram、Twitter、YouTubeなど国内でも人気のあるサイトをカバーしています。
screenshot-20220803-201511.png

ただしWebサイトの構造が複雑である場合、テンプレートモードでは思うようなWebスクレイピングを実行できない場合があります。

複雑な構造を持つWebサイト(ログインや検索が必要なサイトなど)の場合は、「カスタマイズモード」がおすすめです。カスタマイズモードは自由度が高く強力なWebスクレイピングモードです。より柔軟なワークフローを設定できる上、JavaScript、AJAXなど動的なサイトにも対応します。

まとめ

この記事では、Webクローラーの基本から、ゼロからWebクローラーを構築する方法を2つ紹介しました。Webスクレイピングは、膨大なWebサイトの中から欲しい情報を欲しい時に収集する際に役立つ手法です。

データ活用が求められるデータドリブン社会において、「このデータ欲しいな」と思った時に、すぐにデータを収集できるかどうかは、あなたのビジネスに大きな影響を与えるでしょう。

「プログラミングを今から覚えるのは少し難しそうだな・・・」と思われた方や、「まずはWebスクレイピングを体験してみたい」と感じた方は、ノーコードWebスクレイピングツールのOctoparse(オクトパス)を活用してみてください。

Octoparseは無料から利用でき、クラウドベースなのでアカウント発行だけですぐに実行できます。Octoparseでは、チュートリアルやサポートが充実しているので、操作に困ったときでも安心して利用できます。ぜひWebスクレイピングスキル習得にお役立てば幸いです。

0
0
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
0
0

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?