【図解】補助金情報を毎日チェックするのはもう不要

はじめに

「補助金制度を活用したいが、情報が見つからない」「調べる時間が取れず、申請の機会を逃してしまった」このように、補助金の活用を検討しているものの、情報収集段階でお困りではありませんか？

たしかに補助金制度は国・自治体・省庁ごとに様々な種類が存在し、内容も頻繁に更新されるため、自社にとって必要な補助金情報を探すことは手間と労力がかかります。それによって、本来申請できるはずの補助金制度を見逃してしまうケースも少なくありません。

このような課題に対する解決策として注目されているのが、補助金ポータルサイトや自動収集ツールの活用 です。本記事では、補助金情報収集に役立つ補助金ポータルサイトや自動収集ツールの活用方法まで詳しくご紹介します。

👉元記事：https://www.octoparse.jp/blog/subsidy-data-collection

目次

1. 補助金に関する情報収集の課題
2. 補助金情報を収集する方法
3. 補助金情報サイト5選
4. 情報サイトから自動収集する手順
5. FAQ（よくある質問）
6. まとめ

1. 補助金に関する情報収集の課題

前提として補助金を活用するためには、正確な情報をいち早く把握することが大切です。しかしその情報収集には、いくつかの課題があります。ここでは、補助金情報を収集する際によくある3つの課題について見ていきましょう。

リスト作成に時間と手間がかかる

補助金のリスト化は、想像以上に手間がかかる作業です。なぜなら、国・自治体・各種団体など情報源が多岐にわたるうえ、それぞれ形式も内容も異なるからです。 それらの情報を手作業でまとめようとすると、URLの確認、対象条件、期限の精査などに膨大な時間がかかります。

さらに、一度リストアップをした場合も情報は日々更新されるため、情報を更新する負担が継続的に発生します。限られたリソースで対応するには限界があり、非効率な業務の典型例となっています。

補助金の種類が多い

補助金制度は種類が非常に多く、全体像を把握するのが困難です。　国の制度だけでなく、都道府県・市区町村レベルでも独自の補助金が多数存在し、対象分野も「IT導入」「設備投資」「事業再構築」「M&A支援」など多岐にわたります。

一般的な検索では網羅的な情報にたどり着けず、自社に適した制度を見落としてしまうリスクがあります。補助金の構造的な複雑さが、情報収集の難易度を大きく高めているのです。

申請方法や対象が変わることがある

補助金は同じ名称でも、年度や公募回数によって内容が変更されることがあります。 申請書類、補助率、対象事業者の条件、審査基準などが改訂されるため、過去に見た情報をそのまま参考にすると誤解を招く恐れがあるため注意が必要です。

特に予算の見直しや制度改定が行われるタイミングでは、条件変更が一気に行われることも珍しくありません。そのため、常に最新情報をチェックするようにしましょう。

2. 補助金情報を収集する方法

補助金情報の収集方法には、主に「手動検索」「スクレイピング」「AI活用」の3つがあります。それぞれに特徴があり、業務規模や体制によって適切な手段は異なりますが、中でもスクレイピングツールは幅広い業種・用途に対応でき、効率性の面でも優れています。

方法	メリット	デメリット	向いている場面
手動で検索・リスト化する	・導入コストゼロ ・対象補助金を自分で精査できる	・時間と労力がかかる ・更新情報の把握が遅れる	小規模事業者や補助金の種類が少ない場合
スクレイピングツールを利用	・情報収集を自動化 ・更新をリアルタイムで把握 ・多サイト対応可能	・初期設定やツール選定にやや知識が必要 ・法的配慮が必要	継続的な情報取得が必要な企業や業務効率を重視する場合
AIを活用する	・大量のデータを要約 ・分析できる ・将来的に普及する可能性が高い	・精度にバラつきがある ・情報ソースの信頼性に注意が必要	多数の補助金データからインサイトを得たい場面

手動で検索・リスト化する

手動で補助金情報を検索し、リスト化する方法は最も基本的ですが、作業負担が大きいのが難点です。
Web検索やポータルサイトを使い、自分で情報を収集・整理します。導入コストがかからず、対象の補助金を丁寧に精査できる点はメリットですが、複数サイトのチェック、期限管理、リスト更新などはすべて手作業となり、時間的コストが非常に大きくなります。

情報量が少ない場合やスポットで調べたいときには有効ですが、継続的な収集には向いていません。

スクレイピングツールを利用する

スクレイピングツールは、補助金情報を自動で収集・更新できる極めて効率的な手段です。官公庁や自治体のサイトを定期的に巡回し、指定キーワードや更新情報を取得・整理します。 設定後は自動で情報を蓄積できるため、リスト作成の工数を大幅に削減できます。

さらに、PDFファイルや非構造データにも対応できるツールもあり、幅広い補助金情報の収集に対応可能です。一方で、ツールの選定や法的配慮が必要であり、初期導入には一定の知識が求められます。
とはいえ、中長期的な情報収集においては、最も汎用性が高くコストパフォーマンスにも優れた方法といえるでしょう。

AIを活用する

AIは、補助金情報の解析や分類などに活用することで、収集後の処理や分析を効率化できます。

たとえば、大量の公募要項をAIが自動で要約・比較することや、自社に最適な補助金をレコメンドしてもらうことができます。人では見落としがちなパターンや傾向を見つけられるのもメリットです。

ただし、AIが自ら正確な情報を収集するというよりは、既存データの活用に強みがあるため、元データの収集にはスクレイピングや人間の手入力が必要となります。 さらに、セキュリティの問題やデータ品質の問題もあるため、導入後は適切な運用設計が大切です。

3.補助金情報収集に役立つ補助金情報サイト5選

補助金情報を効率よく集めるためには、信頼できる情報源を活用することが欠かせません。しかしながら、インターネット上には多くの情報が散在しており、どのサイトを見れば良いか分からないという方も多いでしょう。

ここでは、情報の網羅性・使いやすさ・検索機能などの観点から、特に実務で役立つ5つの補助金情報サイトを厳選してご紹介します。

サイト名	主な特徴	対象者	補助金以外の情報
補助金ポータル	目的別・エリア別で探せるポータルサイト	法人・個人事業主	あり（助成金等）
ミラサポplus	中小企業庁が運営する信頼性の高い情報サイト	中小企業	あり（経営支援）
スマート補助金	日本最大級の掲載数。診断・申請代行も対応	中小企業・個人	あり（給付金等）
補助金活用ナビ	中小機構が提供。活用事例と申請ガイドが充実	中小企業	あり（事例・ガイド）
みんなの助成金	士業による本当に使える情報を厳選	中小企業・士業	あり（相談・講座）

補助金ポータル

補助金ポータルは、全国の補助金・助成金情報を網羅的に掲載した中小企業向けの情報サイトです。使い道・エリア・業種などから絞り込める検索機能が充実しており、必要な情報に素早くアクセスできます。

補助金活用に関するコラムも定期的に更新されており、制度の背景や活用ポイントを理解する上でも役立ちます。メルマガ配信による最新情報の通知も便利です。

URL: https://hojyokin-portal.jp/

ミラサポplus

中小企業庁が運営する「ミラサポplus」は、国が公式に提供する信頼性の高い情報サイトです。補助金・助成金の情報に加え、経営計画や事業承継、人材育成など中小企業の成長支援に関するコンテンツも豊富です。

検索機能も充実しており、「分野」「目的」「地域」から簡単に探せるのが特長。安心して利用できる情報源として、多くの企業に活用されています。

URL: https://mirasapo-plus.go.jp/

スマート補助金

スマート補助金は、日本最大級の支援情報データベースを誇るサイトで、年間7万件を超える補助金・助成金・給付金情報を掲載しています。無料の受給診断ツールを使えば、自社が対象となる補助金の可否と見込み金額を数分で確認可能です。

申請に不安がある方は、専門家とのマッチングサービスを通じて申請代行を依頼することもできます。特に情報収集から申請支援までを一気通貫でサポートしたい企業におすすめです。

URL: https://www.smart-hojokin.jp/

補助金活用ナビ

独立行政法人中小企業基盤整備機構が運営する「補助金活用ナビ」は、補助金の活用事例、目的別ガイド、申請手順など実務に直結する情報が揃っています。

IT導入・省力化・販路開拓・設備投資など、目的ごとに分類されており、自社に合った補助金が探しやすいのが魅力です。公募スケジュール一覧も提供されており、タイミングを逃さず行動に移せる点も便利です・

URL: https://seisansei.smrj.go.jp/

みんなの助成金

「みんなの助成金」は、行政書士や社労士らによって運営されている助成金ポータルサイトです。情報の信頼性を重視し、「本当に使える助成金・補助金」だけを厳選して紹介しています。

無料の診断機能や専門家マッチングサービスにより、申請のハードルを下げてくれるのも特長。補助金の申請経験が少ない企業でも安心して利用できる環境が整っています。

URL: https://www.minnano-joseikin.com

4. 情報サイトから自動収集する手順

Octoparse（オクトパス）は、プログラミング不要・ノーコードで使える無料のスクレイピングツールです。Webサイト上のあらゆる情報を自動で収集・抽出できるため、業務の効率化と情報の正確性向上に大きく貢献します。

例えば、補助金ポータルサイトのURLと抽出する情報とルールを設定することで、補助金情報収集の自動化が可能です。ここでは、実際にOctoparseを使って補助金情報を自動収集する手順を詳しくご紹介します。

▼Octoparseのインストールはこちら▼

ステップ1. 情報収集するサイトURLを入力してサイトの自動解析を行う

Octoparseを起動し、補助金情報を掲載しているWebサイトの対象URLをコピー＆ペーストします。ここでは、例として「補助金ポータル」に掲載されている、デジタル関連のページURLを貼り付けます。

「スタート」ボタンを押すと、Octoparseがページ構造を自動的に解析します。

解析が完了すると、ページ上の情報リストや表を自動的に検出し、画面下部に一覧表示されます。

解析結果がうまく表示されない場合は、「自動識別」ではなく手動で抽出したい要素をクリックして抽出データを指定することもできます。

ステップ2. ワークフローを生成し、スクレイピングを開始する

表示されたデータを確認し、抽出したい情報がとれている場合は、「ワークフローを生成」をクリックします。不要な項目があれば、削除することも可能です。

ステップ3. ワークフローを生成し、ローカルで抽出を開始する

必要な情報がそろったら、「ワークフローを生成」→「保存して実行」を選択します。

フリープランでは「ローカル収集」のみ利用可能です。「クラウド収集」（有料機能）を利用すれば、速度・安定性が向上し、大量データの定期収集にも向いています。

タスク実行を開始すると、データの抽出が始まり、画面に情報が次々と取り込まれていきます。

ステップ4. データをエクスポートしてExcelやCSVで管理する

抽出完了後、「エクスポート」をクリックし、Excel / CSV / JSON など任意の形式で保存します。

エクスポートされたデータは、社内での共有・資料作成・リスト更新にそのまま使えます。このように、Excelで自社独自の補助金管理表を作っている場合は、Octoparseを活用することで大幅に時間短縮が可能です。

また、有料プランに登録すると、「スケジュール」機能が利用可能になります。たとえば「毎日9時に収集→クラウドで実行→自動エクスポート」のように設定が可能です。設定後は完全自動で補助金情報が更新されるため、空いた時間で他の業務に専念できるようになります。

5. FAQ（よくある質問）

補助金情報の収集に関しては、実際に業務で取り組んでいる方から多くの疑問や不安の声が寄せられます。ここでは、よくある質問をご紹介します。

質問1：補助金の情報を効率よく探すにはどうすればいいですか？

効率的に補助金情報を探すには、複数の情報源を比較・整理できるツールやサイトを活用するのが効果的です。しかし、補助金情報は国・地方自治体・各省庁などから発信されているため、ひとつのサイトだけでは確認しきれない可能性があります。

そのため、「補助金ポータル」や「ミラサポplus」「スマート補助金」などの複数の補助金専門ポータルサイトを併用し、キーワードや業種、地域で絞り込むのが効率的です。その際、Octoparseなどのスクレイピングツールを使って自動で情報収集する仕組みを構築すれば、見逃しも減り、検索にかかる時間も大幅に短縮できます。

質問2：補助金情報はどれくらいの頻度で更新されるのですか？

補助金情報は、月単位や四半期単位など定期的に更新されています。とくに年度の切り替え時期（3月〜4月）や補正予算成立後などに、新たな補助金が公募開始されるケースが多く見られます。

また、すでに公募されている制度でも途中で申請条件が変更されることや、突然公募が終了する場合もあるため、少なくとも週に1回以上のチェックがおすすめです。Octoparseなどのスクレイピングツールを使えば、更新情報を日次で取得してくれるので、最新情報を見逃す心配もなくなります。

質問3：補助金情報収集を外注すべきか悩んでいます。

補助金情報の収集業務を外注するかどうかは、企業のリソースと戦略次第です。自社内に情報収集や整理のリソースがない、あるいは専門知識が乏しい場合には、士業やコンサルティング会社に外注することで制度を活用しやすくなります。

ただし、定期的に大量の情報を扱う必要がある場合や、費用対効果を重視する企業では、自社でスクレイピングやAI分析の仕組みを構築した方が長期的には効率的です。「一部だけ外注して、データ収集は自動化で対応する」といったハイブリッド型の運用 もおすすめです。

質問4：補助金情報収集におすすめの無料ツールはありますか？

代表的なツールとしては、スクレイピングツールの「Octoparse（オクトパス）」がおすすめです。

情報収集したいサイトのURLを入力するだけで、対象ページ上の補助金情報を自動抽出し、CSVやExcelに出力できます。プログラミング不要で、複雑な操作もないため、非エンジニアやIT初心者でも簡単に操作可能です。

まずテンプレートから試してみましょう！

…
テンプレート一覧

6. まとめ

補助金は、事業成長の大きな支援となる制度ですが、その情報は分散しており、種類も多く、更新も頻繁に行われるため、手動での情報収集には限界があります。

本記事では、補助金情報収集における課題や、手動・ツール・AIを活用した収集手段、役立つ補助金ポータルサイト、さらには自動化を実現する具体的な手順までをご紹介しました。

その中でも、ノーコードで導入できる「Octoparse」は、補助金情報の定期的な収集・更新作業を自動化できる非常に実用的なツールです。「情報収集にかかる手間を減らしたい」「補助金の見逃しをゼロにしたい」といった方 は、まずはOctoparseの無料プランからお試しください。