Web画像を一括ダウンロードする方法は、対象が「今開いている1ページ」なのか、「複数ページや無限スクロールを含む大量収集」なのかで選びます。前者なら無料のChrome拡張機能やオンラインツール、後者なら画像と商品名・価格・URLを対応づけて保存できるOctoparse(オクトパース・オクトパス)のカスタムタスクが向いています。
ただし、「一括保存」といっても、表示中のサムネイルだけを保存するのか、詳細ページの原画像まで追うのかで必要な機能は変わります。この記事では、無料ツールの選び方だけでなく、画像が検出されない原因と、業務で繰り返し使える収集方法まで解説します。
| やりたいこと | 最初に試す方法 | 理由 |
|---|---|---|
| 1ページから数十枚を保存 | Chrome拡張機能 | 導入後は数クリックで操作できる |
| ソフトをインストールできない | オンラインツール | URLを貼り付けて使える |
| 複数ページや詳細ページを巡回 | Octoparse | ページ送りとリンク先への移動を自動化できる |
| 無限スクロールや遅延読み込みに対応 | Octoparse | スクロール回数と待機時間を設定できる |
| 画像と商品名・価格・SKUを関連づける | Octoparse | 同じ行の構造化データとして抽出できる |
Web画像を一括ダウンロードするには、どの方法を選ぶべき?
結論は、ページ数、繰り返し頻度、画像以外の情報が必要かの3点で選ぶのが最短です。
今開いている静的なページから画像をまとめて保存するだけなら、ブラウザ拡張機能がシンプルです。画像の幅や形式で絞り込めるため、ロゴや小さなアイコンを除外しやすいのが利点です。
一方、ECサイトの検索結果を何ページも移動し、それぞれの商品画像と商品名、価格、商品URLを一緒に残したい場合、画像ダウンローダーだけでは不足します。ページ巡回とデータ抽出を一つのタスクにできるWebスクレイピングツールが向いています。Webスクレイピングの仕組みから確認したい方は、Webスクレイピングの基礎解説も参考にしてください。
無料で済む範囲と、専用ツールが必要な境界は?
「無料」は、必ずしも「無制限」を意味しません。無料の拡張機能であっても、現在表示しているDOM内の画像が中心で、次ページの画像まで自動巡回するわけではありません。
オンラインツールは手軽ですが、公開URLを外部サービスに送信して処理する方式もあります。ログイン後のURL、アクセストークンを含むURL、社外に送れない画像には使わないほうが安全です。
画像の一括保存に使える無料ツール・方法を比較
無料で試せる代表的な方法を、「何ができるか」だけでなく、「どこで限界が来るか」で比較します。機能や無料範囲は変更されることがあるため、導入時は各公式ページも確認してください。
| 方法/ツール | 機能・データ範囲 | 主な制限 | 継続・自動化 | 保存・出力 | 向いている人 |
|---|---|---|---|---|---|
| Imageye | 現在のページから画像を検出。サイズ、形式、縦横比で絞り込み | Chrome拡張機能の導入が必要。未読み込みの画像はスクロールが必要 | 手動。ページごとに実行 | 画像ファイル。保存フォルダ名も指定可 | 1ページの必要な画像だけ選びたい人 |
| Download All Images | 画像の寸法、容量、形式、URLの正規表現で絞り込み | 英語インターフェース。基本は現在のタブが対象 | 手動 | 画像ファイル | URLや正規表現で細かく絞りたい人 |
| Fatkun | ページ内の画像を検出し、複数タブも処理。サイズ等で選別 | 站点の動的コンテンツは互換性確認が必要。拡張機能の権限も要確認 | 手動中心 | 画像ファイル、一部の商品情報出力 | 複数タブの画像をまとめたい人 |
| オンライン画像抽出ツール | 公開ページのURLを解析し、JPG、PNG、WebP等を一覧化 | ログインページ、ボット対策、複数ページ巡回に弱い。送信URLの取り扱いに注意 | 原則として単発 | 個別保存またはZIP | インストールなしで今すぐ試したい人 |
| Octoparse | 画像、画像URL、商品名、価格、SKU、参照元URL等を同時抽出。ページ送り、スクロール、詳細ページに対応 | 初回のタスク設定が必要。ファイル保存はローカル実行が前提 | 保存したタスクを再実行可 | 画像ファイル+CSV、Excel、JSON等 | 複数ページや業務データをまとめたい人 |
Chrome拡張機能が向いているケース
Imageyeなどの拡張機能は、現在のページに表示された画像を一覧にし、必要なものだけを選ぶ用途で強みがあります。サイズや形式で絞り込めるので、アイコンまで一緒に保存される問題を減らせます。
使い方は、対象ページを開き、一度最下部までスクロールし、拡張機能から画像を検出して選択・保存するという流れです。スクロール前は画像がまだDOMに読み込まれておらず、取得枚数が少なくなることがあります。
インストール不要のツールが向いているケース
オンライン画像抽出ツールは、一時的な調査で公開ページを1枚処理する場合に便利です。例えばIMGDownloaderは、公開URLからJPG、PNG、WebP、GIF、SVG、AVIFなどを検出し、個別保存またはZIPでの一括保存を提供しています。
ただし、サービスの説明でも、ログインが必要なページ、ボット対策、遅延読み込み、期限付き画像URLなどで抽出できない場合があると明記されています。サイト全体の巡回ツールではないことも理解しておきましょう。
Ctrl+Sや開発者ツールだけで保存できる?
ChromeやEdgeで「Webページ、完全」を選びCtrl+Sで保存すると、関連フォルダに画像、CSS、JavaScriptなどが保存されます。外部ツールを使えない環境の退避策にはなりますが、画像だけを選別する手間が残ります。
開発者ツールのNetworkパネルは、サムネイルと原画像のURLを調べる際に有効です。ただし、画像一括保存を繰り返す方法としては、フィルターやファイル名整理を手動で行うため非効率です。
なぜ画像をまとめて保存できないことがある?
画像の一括ダウンロードに失敗する原因は、ツールよりもWebページの画像配信方式にあることが少なくありません。
| 症状 | 主な原因 | 確認方法 | 対策 |
|---|---|---|---|
| 一部の画像しか出ない | Lazy Load(遅延読み込み) | スクロール後に画像が増えるか | 先に最下部まで表示。収集ツールではスクロールと待機を設定 |
| 小さい画像しか取れない | 一覧はサムネイル |
src、srcset、詳細ページを比較 |
高解像度属性または詳細ページの画像を対象にする |
| 背景画像が表示されない | CSSのbackground-image
|
Elementsのスタイルを確認 | CSS属性からURLを取得。非対応ツールでは手動確認 |
| 2ページ目以降がない | 現在のDOMだけを処理 | ページ送り後にURLが変わるか | 「次へ」ボタンのループを設定 |
blob:のURLしか見つからない |
ブラウザ内の一時オブジェクト | URLの先頭を確認 | 配信元リクエストを調査。通常のURLと同じ方法での保存は保証できない |
| ログイン後だけ表示される | セッション・権限が必要 | シークレットウィンドウで確認 | 正当なアカウント権限内でブラウザ操作を再現 |
| 後日画像が開けない | 署名付き・期限付きURL | 時間を置いて再度開く | URLの記録だけでなく、許諾の範囲で収集時にファイルも保存 |
Octoparseで画像を一括保存するには?
Webサイトから数枚の画像を保存するだけなら、ブラウザの右クリックや画像ダウンロード拡張機能でも十分です。しかし、ECサイトの商品画像を数百〜数千件集めたい場合や、複数ページ・商品詳細ページをまたいで画像を取得したい場合、手作業では時間がかかるだけでなく、「どの画像がどの商品に対応しているのか分からない」「ページ送りや無限スクロールで取得漏れが発生する」といった問題も起こりやすくなります。
Octoparse(オクトパース・オクトパス)は、こうした大量・継続的な画像収集を自動化できるノーコードWebスクレイピングツールです。画像や画像URLだけでなく、商品名・価格・SKU・商品URL・カテゴリなどの関連情報も同時に取得し、1件ずつ対応づけた構造化データとして保存できます。
たとえば、競合商品の画像表現を調査する場合、画像だけをフォルダに保存しても、後から「どの商品画像だったのか」を確認する作業が必要になります。Octoparseなら、**「商品画像+商品名+価格+SKU+出典URL」**を同じデータとしてまとめて取得できるため、そのまま競合分析、商品カタログ作成、画像分類、重複チェックなどの後工程に活用できます。
さらに、ページネーションや商品詳細ページ、スクロールによる動的読み込みにも対応でき、クラウド実行を利用すれば、毎日・毎週など指定したスケジュールで同じ条件の画像データを自動収集することも可能です。一度タスクを作成すれば繰り返し利用できるため、「一度だけ画像を保存する」のではなく、画像収集そのものを業務フローとして自動化したい場合に特に適しています。
そのため、ECの商品画像調査、競合商品のモニタリング、商品データベースの作成など、画像を大量かつ継続的に扱う業務では、一般的な画像ダウンロードツールよりもOctoparseを活用するメリットが大きくなります。
拡張機能とOctoparseは何が違う?
| 比較項目 | 画像ダウンロード拡張機能 | Octoparse |
|---|---|---|
| 主な対象 | 現在開いているページ | 単一ページ、複数ページ、詳細ページ |
| ページ送り | 基本はページごとに手動 | ループで自動化可 |
| 遅延読み込み | 手動スクロールが中心 | スクロール間隔と回数を設定 |
| 画像以外の情報 | 原則としてファイル保存が中心 | テキスト、URL、価格、ID等を同時抽出 |
| 繰り返し | 毎回画面上で操作 | タスクとして保存・再実行 |
| 出力 | 画像ファイル | 画像ファイルと構造化データ |
| 適した用途 | 一度きりの素材収集 | EC調査、カタログ整理、継続的なデータ収集 |
Octoparseのカスタムタスクで画像をローカル保存する方法
ここではテンプレートではなく、対象サイトに合わせて規則を作るカスタムタスクを使います。画像ファイルをPCのフォルダに保存する場合は、ローカル収集を選びます。
Step 1:保存したいWebページのURLを入力する
Octoparseのホーム画面に対象URLを入力し、カスタムタスクを開きます。いきなりサイト全体を実行せず、最初は1ページのみで抽出結果を検証するのがポイントです。
Step 2:対象画像を選び「画像ファイル」を指定する
ページが読み込まれたら、対象画像を1つクリックします。同じ構造の画像を一括選択し、操作提案から「画像ファイル」を選びます。これにより画像URLの抽出とローカルフォルダへのファイル保存を設定できます。
商品画像なら、同じ要素ブロックから商品名、価格、SKU、詳細URLも選択します。

Step 3:タスク設定をクリックする
タスク設定をクリックし、画像を保存したい保存先を設定してください。

Step 4:無限スクロール・ページネーションを設定する(該当する場合)
「Webページを開く」をダブルクリックし、「ページが読み込まれた後」の設定画面で「スクロールタイプ」をオンにして、スクロールの間隔と回数を調整します。また、ページ送り形式のサイトでは、ページネーションのボタンを指定することで、自動的に次のページへ移動しながらデータを収集できます。
Step 5:データプレビューで取得結果を確認する
画像URLが一覧として表示されたら、右上の「実行」をクリックしてタスクを開始します。

Step 6:収集した画像をエクスポートする
収集後の構造化データはExcel、CSV、HTML、JSONなどに出力できます。画像ファイルはフォルダに、商品名やURLは表に保存することで、後続の分析に利用しやすくなります。詳細はOctoparseでWeb画像を一括保存する手順も参照してください。
関連記事:
【2026年版】画像を一括ダウンロードする3つの方法
Octoparseでも画像をダウンロードできない場合は?
Octoparseは、ページ内から抽出できたダウンロードURLを使ってファイルを保存します。どのサイトでも画面上の「ダウンロード」ボタンを押せばファイルを取得できる、という機能ではありません。
取得できない場合は、次の順で確認します。
- 画像のフィールドに完全な
https://のURLが入っているか - 一覧ページのサムネイルではなく、必要なサイズのURLか
- スクロール後の待機時間が足りているか
- ページ送りのループが2ページ目以降でも同じ要素を選べているか
- ログイン権限とサイトの利用条件の範囲内か
テスト中にサイト側からアクセスを制限された場合は、回避を試みるのではなく、アクセス頻度と利用条件を見直してください。
画像の一括保存は違法?著作権と利用規約で確認すべきこと
画像をダウンロードできることと、自由に複製・公開・販売できることは別です。収集前に、少なくとも次の4点を確認してください。
- 著作権とライセンス:画像の著作権者、利用許諾、クレジット条件を確認する
- サイトの利用規約:自動取得、複製、二次利用に関する条項を確認する
- robots.txtとアクセス負荷:クロール対象の意思表示を確認し、短時間に過大なリクエストを送らない
- 個人情報と公開範囲:顔写真、位置情報、ログイン後の非公開画像を必要以上に収集しない
自社サイトの素材棚卸し、権利者から許可を得たカタログ、ライセンスが明示されたオープンデータなど、権利関係を説明できる用途から始めると安全です。
よくある質問
質問1:画像を一括ダウンロードできる完全無料の方法はありますか?
単一ページなら、ImageyeやDownload All Imagesなどの無料Chrome拡張機能で画像を一括ダウンロードできます。ただし、対象ページ、画像の読み込み方式、拡張機能の仕様によっては全画像を取得できないことがあります。
質問2:ChromeでWeb画像をまとめて保存するには?
対応する画像ダウンロード拡張機能を追加し、対象ページを最下部までスクロールしてから画像を検出します。サイズと形式で絞り込み、必要な画像だけを選んで保存します。
質問3:スマホでもWeb画像を一括保存できますか?
スマホ対応のオンライン画像抽出ツールなら、公開ページのURLを入力し、ZIPなどで保存できる場合があります。保存先とZIPの展開方法はOSによって異なります。
質問4:Webページから原画像だけを保存できますか?
ページが原画像のURLを公開していれば可能です。一覧ページにはサムネイルしかない場合、srcsetの高解像度候補を確認するか、詳細ページまで巡回します。非公開の原画像を復元できるわけではありません。
質問5:Octoparseの無料プランでも画像を保存できますか?
Octoparse(オクトパース・オクトパス)の無料プランはローカル抽出を試せます。画像ファイルの保存はローカル実行の機能なので、小規模なテストに向いています。最新のタスク数や出力上限は変更される可能性があるため、利用前にOctoparseの日本向け料金ページで確認してください。
質問6:画像と商品名を同じファイルに保存できますか?
はい。Octoparseで画像ファイルと商品名、価格、SKU、URLを同時に抽出し、構造化データをCSVやExcelに出力できます。画像ファイルと表データを完全に同一ファイルに埋め込むのではなく、共通のIDやファイル名で対応づける設計が管理しやすい方法です。
質問7:ダウンロードした画像を自社サイトやSNSで再利用できますか?
保存できたという理由だけでは再利用できません。著作権者の許諾、ライセンス、引用の要件、対象サイトの利用規約を確認してください。権利関係が不明な場合は、公開や二次利用を避けるのが安全です。
まとめ
いかがでしょうか。この記事では、Web画像を一括ダウンロードする方法について詳しく紹介しました。Web画像を一括ダウンロードするときは、最初から高機能なツールを選ぶ必要はありません。
- 1ページから一度だけ保存するなら、Chrome拡張機能やオンラインツール
- 複数ページ、無限スクロール、詳細ページまで追うならOctoparse
- 画像と商品名・価格・URLを対応づけたい場合もOctoparse
- ファイルの実体を保存するならローカル収集を使う
- 本番実行前に少量テストし、枚数・解像度・対応関係を確認する
どの方法でも、保存できたことは再利用の許諾を意味しません。著作権、利用規約、アクセス負荷を確認したうえで、目的に合った方法を選んでください。


