前回はRustの基礎(1)として、文字列の出力方法や変数・定数の宣言方法についてお伝えしました。
今回はRustにおける 数値型 と 論理型 について見ていきましょう。
📊 数値型とは?
数値型とは、プログラミング言語で数値を扱うためのデータ型のことです。
Rustでは大きく分けて以下の2つに分類されます。
- 整数型(符号付き/符号なし)
- 浮動小数点型(f32, f64)
🧮 整数型(Integer)
- 整数の値を扱います。
- 符号付き:負の値も扱える(
i8
,i16
, ...,isize
) - 符号無し:正の値のみ扱える(
u8
,u16
, ...,usize
)
let a: i32 = 5;
let b: u64 = 100;
🔢 浮動小数点型(Floating Point)
- 小数を扱います。
- f32(32ビット)と f64(64ビット)があります。
let x: f64 = 2.5;
let y: f32 = 1.0;
✅ 型推論と明示
Rustは静的型付けですが、型推論にも対応しています。
let a = 5; // i32 と推論される
let b = 2.0; // f64 と推論される
※ i64 や f32 にしたいときは、明示的に型を指定する必要があります。
➕ 計算とキャスト
Rustでは計算時に 同じ型同士でなければならない というルールがあります。
let a = 1 + 3; // OK
let b = 5 + 2.0; // エラー
let c = 5 as f64 + 2.0; // OK(キャスト)
キャストには as キーワードを使います。
🧾 Rustで使える数値型一覧
種類 | 型 | 例 |
---|---|---|
符号付き整数 |
i8 , i16 , i32 , i64 , i128 , isize
|
let x: i32 = 10; |
符号無し整数 |
u8 , u16 , u32 , u64 , u128 , usize
|
let y: u8 = 255; |
浮動小数点数 |
f32 , f64
|
let z: f64 = 3.14; |
🔍 論理型(Boolean)
論理型は true か false の2値を取る型で、Rustでは bool を使います。
let flag: bool = true;
比較演算の結果も bool になります。
let a: bool = 1 == 2; // false
let b: bool = 1 < 2; // true
let c: bool = 1 >= 2; // false
🧠 まとめ
- Rustには符号付き/符号無しの整数型、浮動小数点型がある
- デフォルトでは i32(整数)と f64(浮動小数点)
- 異なる型同士の計算には as を使ったキャストが必要
- 論理型 bool は true / false を表し、比較演算にも使われる
🪄 次回予告
次回は、タプルと配列 について学んでいきます!
実際のデータのまとまりをどう表現していくか、一緒に見ていきましょう。
本シリーズはNotionでもまとめています。
こちらは私なりにまとめているものになり、考えていることとかも記載しているので、興味のある方は見ていってください。
🔗 Notionで冗長なページはこちら:
👉 https://probable-entrance-3f3.notion.site/Rust-2-20ccd005f170806aa698d1fe660db066?source=copy_link