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リポバッテリーの選び方・保管方法【ドローン制御#2】

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はじめに

以下の記事ではブラシレスモーターをESCで駆動させてみました。

しかし、ブラシレスモーターを4つ同時に駆動させることができませんでした。
駆動しなかった原因はリポバッテリーにあったようです。
そこで、リポバッテリーの選び方・保管方法をまとめます。

電気容量[Ah]

Ahは、電池の貯蔵能力を示す単位です。
例えば5Ahなら、1Aを5時間供給できることを意味します。
電気容量の求め方は、以下の式で求めることができます。

電気容量[Ah]=単位時間当たりの消費電流[A]×消費時間[h]

この計算はあくまで理論値なので、私が設計する電源は常におよそ1.5~1.2倍の余裕を持たせ確実に目標時間動作できるようにしています。

電圧[V]

リポバッテリーの電圧はバッテリーにも記載されていますが、セルの数を把握するとわかります。
1セルあたり3.7V(公称電圧)の電圧を出力することができます。これは、以下の式に当てはめることができます。

電圧[V]=セル数×3.7[V](公称電圧)

よって、例えば2セルのバッテリであれば、

7.4[V]=3.7[V]×2

となります。
また、1セルあたりの電圧は以下の基準になっているので気を付けましょう。

3.0[V](過放電)<3.7[V](公称電圧)< 4.2[V](満充電)

Cレート(放電倍率)

Cレートとは、最大放電電流を求めるのに必要な値です。
最大放電電流は単位時間あたりどれくらいの電流を流すことができるのかを意味します。
最大放電電流は以下の式で求められます。

最大放電電流[A]=Cレート×電気容量「Ah」

この最大放電電流よりも、単位時間当たりの消費電流が小さいとモーターが駆動しないなどの問題が発生します。

この計算はあくまで理論値なので、最大放電電流も1.2~1.5倍の余裕を持たせるようにしましょう。

私のモーターが4つ同時に駆動しなかったのは、バッテリーの最大放電電流が単位時間当たりの消費電流を下回り、その結果電流が不足していたからでした。

保管方法

バッテリー使用後、長期間バッテリーを使用しないときは1セルあたり3.8V(60%)を目安に電圧を下げるようにしましょう。(充電器にはバランスモードや放電モードなどの名前で記載されているので、それらを選択してください。)そして目につきやすい冷暗所でリポバッテリー用の袋(リポ袋)や、金属の缶にいれて保管してください。
このようにすると、バッテリーの劣化を防ぎ長持ちさせることができます。

発火もしくは発熱した場合

[使用]

発熱したら、電源のコネクターを抜き、金属やコンクリートの床に置いてください。
発熱しなくなったら、自治体が指定する方法で廃棄してください。

[保管]

発火した場合は水を掛けるのではなく、砂などで酸素を遮断するようにしてください。
また、発熱した場合はコンクリートの床などに置いて発熱しなくなったら、自治体が指定する方法で廃棄してください。

発火・発熱した時に水を掛けると短絡する危険があるのでやめましょう。
また、異臭がしたら直ちに使用をやめてください。

この記事は私が知っている限りでまとめているので何かがあっても責任はとれません。 自分でも調べてリポバッテリーを使用してください。

最後に

リポバッテリーの選び方と保管方法をまとめてみました。
リポバッテリーを使用する際には必ず説明書を読んでください。
楽しく電子工作をするためにもリポバッテリーの扱いは慎重に行いましょう。

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