LoginSignup
2
2

More than 3 years have passed since last update.

AWS Codepipelineを使ってReactアプリのCI環境をゼロから作る

Last updated at Posted at 2020-03-25

はじめに

Macローカルで開発しているReactアプリを、git pushすれば自動的にビルドし公開環境へデプロイするCI環境をゼロから作ります。AWS Codepipelineを使い、GitHubと連携させてCodebuildでビルドしS3へデプロイします。

別記事にて紹介するAWS Amplifyを使えば(AWS Amplify Consoleを使ってReactアプリのCICD環境を10分で作る)、より簡単にCICD環境を作ることが可能です。ただしAmplifyにはいくつか制約もあるため、手動でCI環境を作る以下の手順も残します。

作成するもの

次のような環境をAWS上に構築します。

Untitled Diagram.png

事前準備

手順

GitHub環境の準備

GitHubリポジトリの準備

GitHubアカウントを開設し、公開鍵を登録し、リポジトリを作成します。アカウント開設と公開鍵登録までは「GitHubのアカウント登録からリポジトリ操作まで」が参考になります。リンク先はWindows環境ですが、Macだと最初からgitコマンドやssh-keygenコマンドが入っていますのでそれをそのまま使えます。gitを最新バージョンにしたい場合は「最新の Git を Mac にインストールする手順」が参考になります。
新規リポジトリの作成は、リンク先と異なり、Initialize this repository with a READMEのチェックボックスは外して空のリポジトリを作成します。ローカルのMacでcreate-react-appを使って作ったReactソースコードをリポジトリにアップロードするためです。リポジトリ名はここでは「cityrank」として説明を進めます。

Reactコードのリポジトリへのpush

ローカルでcreate-react-appを使って作ったReactアプリをGitHubのリポジトリに反映します。
create-react-appで作ると、自動的にgit initやgit commitは行われているため、下の手順でリポジトリの登録とpushを行います。
Reactプロジェクトのホームディレクトリに移動して下コマンドを実行します。

$ git remote add origin https://github.com/[アカウント名]/cityrank.git
$ git push -u origin master

originという名前でGitHub上のリポジトリをリモート登録し、masterという名前のブランチにpushしています。
SSH鍵のパスフレーズの入力を求められるので、SSH鍵を作るときに設定したパスフレーズを入力します。

Codepiplineの準備

buildspec.ymlの準備

Reactプロジェクトのホームディレクトリ直下に、以下の内容でbuildspec.ymlファイルを新規作成します。この定義に従って、このあと構成するCodebuildがビルドします。ここでは、Reactivesearchを使ったReactアプリを前提にbuildspec.ymlを作っています(install部分)。
ファイル作成後、git pushします。

buildspec.yml

version: 0.2
phases:
    install:
        commands:
            - npm install @appbaseio/reactivesearch
    pre_build:
        commands:
            - npm ci
    build:
        commands:
            - npm run build
artifacts:
    base-directory: build
    files:
        - '**/*'
cache:
    paths:
        - node_modules/**/*

buildspec.ymlをgit pushします。

$ git add buildspec.yml
$ git commit -m "buildspec hogehoge"
$ git push -u origin master

Codepipelineの構成

  1. AWS管理コンソールにログインし、Codepipelineの画面に移動
  2. 「パイプラインを作成する」ボタンを押す
  3. 「パイプライン名」に任意の名前を入れ、それ以外はデフォルトのまま「次に」ボタンを押す
  4. 「ソースプロバイダー」としてGitHubをリストから選び、「GitHubに接続する」ボタンを押して接続後、リポジトリとブランチを選択(接続するとGitHub上にあるものから選べるようになります)、検出オプションはGitHub ウェブフックのまま「次に」ボタンを押す
  5. 「プロバイダーを構築する」ではCodebuildを選び、リージョンはアジアパシフィック(東京)のまま、「プロジェクトを作成する」ボタンを押す
  6. 別ウィンドウが立ち上がるので、プロジェクト名に任意の名前を入れ、オペレーティングシステムにAmazon Linux 2、ランタイムにStandard、イメージにaws/codebuild/amazonlinux2-x86_64-standard:3.0を選択肢、それ以外はデフォルトのまま(ビルド仕様はbuildspecファイルを使用する、CloudWatch Logsはチェックをいれたまま)、「Codepipelineに進む」ボタンを押す
  7. 少し待つと、元のCodepipelineの画面に戻り「正常に作成されました」メッセージが表示されるので、「次に」ボタンを押す
  8. 「デプロイプロバイダー」にAmazon S3を選択し、「バケット」に公開用バケットを選び、「デプロイする前にファイルを抽出する」にチェックを入れて「次に」ボタンを押す
  9. 内容を確認し、「パイプラインを作成する」ボタンを押す

パイプライン作成後、自動で初回のパイプラインが走ります。エラーがないか確認し、Deployに成功していれば、公開環境へアクセスしてアプリが動作するか確認します。

リンク

GitHubのアカウント登録からリポジトリ操作まで

Reactで作ったWebアプリをGitHubで管理してS3に自動デプロイする

buildspec.ymlについては、AWS Codebuild ユーザーガイド

2
2
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
2
2