【空冷自作PC】Ryzen7 5700G + ASRock DeskMini X300をNoctua NH-P1でファンレスにした話
結論
コンパクトなファンレス実行環境をつくる為、「ASRock DeskMini X300」に空冷CPUクーラー「Noctua NH-P1」を取り付けた話。CPUクーラーがケースサイズに収まらずニブリングツールでケースを切断して取り付けた。X300でRyzen7 5700Gを起動するにはP1.70以上のBIOSが必要、BIOSアップデートを対応してくれる販売店もあるが、今回は古いBIOSバージョンで対応済みのAthlon 2000GEを入手し、BIOSアップデートした。windows11proで安定稼働できている。CPUフル稼働1時間程度でCPUはクロック4GHz安定で85度ぐらい。
マシンスペックの概要
- CPU : AMD Ryzen™ 7 5700G
- ベースクロック〜最大クロック/TDP : 3.8GHz〜4.6GHz / 65W
- コア数/スレッド : 8コア / 16スレッド
- L2キャッシュ/L3キャッシュ : 4MB / 16MB
- グラフィック機能(APU) : Radeon Graphics
- メモリ : CORSAIR Vengeance SO-DIMM DDR4-3200MHz 32GB (16GB x 2枚)
- SSD : CORSAIR Force MP600 読込:書込 4,950MB/s : 4,250MB/s
- マザーボード : ASRock DeskMini X300
- ASRock DeskMini用 Wi-Fi オプションキットを追加
各種ベンチマークは月並み、コンパクトだからといって遅いことはない。マザーボードのM.2 SSDがPCIe Gen3 x4でSSD側のGen4と世代が異なることによるのか読込書込ともに2.8GB/s程度だった。
組み立てのポイント
DeskMiniの細かな組み立て手順は、youtube動画含めて豊富にコンテンツが存在するので割愛、要点のみを記載する。
- BIOSがP1.70以上でないとRyzen7 5700GはBIOSが起動しない。マザーボードには「P1.xx」といったBIOSバージョンがシールで貼られているのだが、今回購入のマザーボードは「P1.40」だった(涙)。P1.70未満のBIOSは対応したAM4のCPUを刺してASRock DeskMini X300公式サイトからUSBメモリに最新のBIOSをダウンロードすればアップデートできる。
- windows11のインストールはTPM2.0が必要、BIOSのAdvanced SettingからCPU設定を「AMD fTPM」に変更するとインストールできる。
- DeskMini X300マザーボードにはwifiが付いていないので純正オプションキットを別途購入した。
- CPUクーラー「Noctua NH-P1」はデカイ。DeskMiniのケースに収まらない。ニブリングツールがあればスチール製のケースを簡単に切断できるが厚いと切断できない。
自作に至った経緯
エクセルで10万行*10万行のxlookupやsumifsをよく使う。手元のmacだとCore-i9でもM1でも処理が重くて遅い、生産性が落ちているので、サクサク動くようにしたかった。折角だから発売されたばかりのwindows11が欲しい。
水冷が流行っているのは知ってはいるけれども、8コア16スレッドのRyzenを空冷で動かしたい!ずっとファンレスでやってきた。Mini ITXが限界と思っているとX300を発見!
当然ながら大きい空冷CPUクーラーは入らない。ケースを切断して換装したら、クーラーがケースからはみ出して型破りな躍動感が生まれるかも知れない。
グラボは刺さらないけど4K動画の字幕+カット編集ぐらいならできる。ゲームはやらない!どうしてもやりたくなったらマザーボード変える覚悟!!メモリ、SSD、マウス、キーボードはCORSAIR!それでもゲームはやらないッ!反応速度の早いデバイスでエクセル専用マシンが空冷無音である!!!