LoginSignup
2
2

More than 1 year has passed since last update.

Arduino IDE をTeensy,ESP32両対応にする

Last updated at Posted at 2021-12-29

SS 192.png ArduinoIDE対応のいろいろなボードを使いたい人向け

やること

シンプルで使いやすいArduinoボード、wifiが使えるESP32系、処理速度がダントツに早いTeensyといろいろなボードが出ています。
それらはすべてArduinoの開発環境であるArduinoIDEに対応しています。
ので、ぜんぶ使えるように環境を整えます。

謝辞・参考

参考記事のURLは文末に掲載させていただきました。ありがとうございます。
この記事は参考記事をもとに、一連の手順を最新の環境に合わせてまとめたものです。(2020年12月30日現在)

準備物・実施環境

  • Windows10
  • ArduinoIDE 1.8.19
  • Teensy4.0など
  • ESP32DevKitCなど

「ArduinoIDE」を使えるようにする

まずはArduinoIDEを使えるようにします。すでに導入済みの方は飛ばしてOKですが、念のためIDEのバージョンだけは確認してください。

下記のURLよりArduino IDE のバージョン1.8.19をDLしてインストールします。このバージョンであれば後述のTeensyduinoに対応しています。

(重要)必ずzip版をダウンロードしてください。
windows appからDLする方法も選べますが、こちらのバージョンはTeesyduinoに対応していないとのことです。
DL後に解凍してarduino.exeを実行すればインストール完了です。

「Teensy」を使えるようにする

公式サイト)
Teensyduino: Download and Install Teensy support into the Arduino IDE (pjrc.com)

Teensyに対応させるには、Teensyduinoというアプリを追加する必要があります。
これは一度設定してしまえば、あとはとくに意識せずに普通のArduinoIDEとして使うことができます。

公式サイトのこちらより、OSに該当するTennsyduinoのインストーラーをダウンロードし、(TeensyduinoInstall.exeなどを)実行します。

インストーラーからArduinoの場所を問われますが、手元でインストールしてみたところデフォルトのもので大丈夫でした。

メニューの「ツール」→「ボード」でTeensyduinoが選択できるようになっていれば成功です。
Teensyduinoが別ウィンドウで開きます。このウィンドウが表示されない場合も、ArduinoIDEの検証ボタン(画面左上のチェックマーク)を押せば出てくると思います。

Teensy4.0 書き込みテスト

ここで書き込みテストを行います。
ボードの設定でお手持ちのTeensyを選択し、
書き込むスケッチの選択として、ArduinoIDEの「ファイル」→「スケッチ例」→「01.Basic」→「Blink」を開きます。

画面左上の検証ボタン(チェックマーク)を押した後、書き込みボタン(矢印マーク)で書き込みを実行します。
初回のみTeensy本体のボタンを押す必要があります。
Teensy4.0であれば13番ピンがオンボードLEDなので、スクリプトはそのままでOK。書き込みが成功するとLEDが点滅します。

ちなみにArduinoIDEを再度立ち上げると、Teensyduinoが消えていることがあります。
その場合、Teensyduinoのウィンドウは、検証ボタンを押すと再度現れます。
Teensyduinoの緑のAutoが点灯していれば、書き込み時にTeensy本体のボタンを押さなくてOKです。

「ESP32」を使えるようにする

ボードの導入

ArduinoIDEの「ファイル」→「環境設定」を開きます。

「追加のボードマネージャーのURL」の欄に以下を入力します。

https://raw.githubusercontent.com/espressif/arduino-esp32/gh-pages/package_esp32_index.json

すでにほかのURLが入っている場合には、そのあとに改行して追記します。
入力ができたらOKを押し、環境設定を終わります。

メニューから「ツール」→「ボード」→「ボードマネージャ...」を選択して開きます。
テキストボックスに「ESP32」を入力し、「esp 32by Esepressif systems」を見つけます。

インストールボタンを押すとDLが開始され(10分ぐらい時間がかかるかも)、その後インストールが完了します。

メニューから「ツール」→「ボード」で図のように「ESP32 Arduino」以下が選択できるようになっていれば成功です。

シリアルドライバの導入

WindowsデフォルトのシリアルドライバではESP32に対応していないと思いますので、ここでESP32用のシリアルドライバをインストールします。

https://jp.silabs.com/developers/usb-to-uart-bridge-vcp-drivers
にアクセスし、「CP210x VCP Windows」を選びます。
ファイルを解凍し、「CP210xVCPInstaller_x64.exe」を実行すればOKです。(winが32bitの場合はx84)

ArduinoIDEのメニューの「ツール」→「シリアルポート」を見ると、シリアルポートが増えています。追加された方のCOMポートを選択することで、ESP32にも書き込みができるようになります。

自動書き込みできない機種もある

なお、手元にあるespressif版のESP32DevKitCでは問題なく書き込みができましたが、他の製品では書き込みがうまくいかない場合があります。その場合は、本体側を手動で書き込みモードにする必要があります。
書き込み前に本体のBootボタン押しっぱなし→ENボタンを1回押す→ArduinoIDEから書き込みを実行→ArduinoIDEにConnecitng...の表示が出たらBootボタンを離す、といった手順で書き込みができるようになります。
もしくはEN-GND間に1μF程度のコンデンサを追加することでも対処できるようです。

ESP32DevKitC 書き込みテスト

書き込みテストを行います。
書き込むスケッチの選択として、ArduinoIDEの「ファイル」→「スケッチ例」→「01.Basics」→「AnalogReadSerial」を開きます。
メニューより「ツール」→「ボード」→「ESP32 Arduino」→「ESP32DevKitC(など)、
同じく「ツール」→「シリアルポート」→(COM5など)を設定します。
最後に検証と書き込みボタンで書き込みます。
「ツール」→「シリアルプロッタ」を開き、bpsは9600を選びます。
でギザギザの線が表示されたら成功です。(未接続の不安定なピンの電圧が表示されています。)

ボードを使い分ける

これでArduino IDEが、Arduino、ESP32、Teensyのそれぞれの書き込み準備が整いました。
ボードに応じて、メニューのツールより「ボード」と「シリアルポート」を変更すれば、複数のボードを使い分けることができます。

謝辞・参考

以下の記事を参考にさせていただきました。ありがとうございます。
ESPRESSIF公式
Teensy公式
Arduino core for the ESP32 のインストール方法
esp32-wroomDevkitCをarduino IDEでセットアップからサーボ駆動まで(Windows)
ESP32-DevKitCの使い方(インストール編)
ESP32のプログラム書込みを安定させる
ESP32+Arduino 手動書き込み

さいごに


初心者向けの導入方法と思いArduinoIDEの例をまとめましtが、
なんでPlatformIOを使わないんですかと指摘されまして・・・
たしかに!って思っています。

2
2
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
2
2