Claude Cowork を社内AXに使っている私の実践ログです。社内固有名・個人名は伏せています。
「今週いちばん時間を食ったタスク、何だっけ?」と金曜の夜に振り返るのが、最近の習慣になっている。今週はその答えに、3つくらい詰まった。詰まったというか——出てこなかった。前は秒で出てきたタスクたちが、いつのまにか手元から消えていた。Claude Code に渡したまま、戻ってこなかったやつだ。
正直、ちょっと驚いてる。
1. 「差分の文章化」を、もうやらない
たとえば PR を出すとき、変更点をどう書くか。前は3行のコミットメッセージを書くために5分くらい固まっていた。書きながら自分でも「これ本当に必要な情報か?」と迷う。
今は git diff を貼って「これを PR 説明文にして」と渡すだけ。
これが地味に効く。文章化って軽作業に見えて、頭の切り替えコストが意外と重い。コードからドキュメントへ、モードを切り替える疲労が消えた。
私が今使っているプロンプトはこれ。コピペで動く。
このdiffから、PR本文を以下の形式で書いてください。
## What
## Why
## How tested
該当しないセクションは省略可。日本語、敬語不要。
2. 朝の「とりあえず動くやつ」を作らなくなった
新しい設定ファイルを書くとき、私は前は「とりあえず動くやつ」を自分で書いてから整えていた。docker-compose.yml とか tsconfig.json とか。
うん、これも消えた。
今は「2026年現在の推奨設定で、〇〇用のtsconfigを書いて。なぜこの値なのかをコメントで添えて」で終わる。理由コメントがあるから、後でレビューもできる。自分で書くより早いし、なぜか自分で書くより設定の意味が頭に入る。
これは想定外だった。任せたほうが理解が深まる、ってちょっと矛盾してる気もするけど——レビュー姿勢で読むほうが「なぜこの値?」を真剣に考えるからだろうな、と今は思っている。
3. Slackの「棚卸し朝活」をやめた
これが一番大きい。
毎朝30分くらい、未読Slackを順に開いて「これは今日対応」「これは来週」と仕分けしていた。30分。1ヶ月で10時間。
今は仕分けと優先度づけを丸投げしている。私は朝、要約だけ受け取って動き出す。仕分けの精度は——まあ8割。残り2割は見落とすこともあるけど、その分の時間で重要タスクを1個前に進めるほうが、結果的に得をしている。
私の判断:作業をやめるのは「楽になる」ためじゃない
ここが一番伝えたいところ。
「Claudeで楽をしよう」という文脈で語られがちだけど、私はそうは捉えていない。作業を手放した分、別の重要な仕事に時間を寄せるためにやっている。
楽になるためにやると、空いた時間で結局SNSを眺めて終わる。これは経験談。やってよかった、と本気で言える運用は「やめた作業の代わりに、何を新しく始めるか」をセットで決めること。今週なら、空いた90分でチームのFAQ整備に時間を使えた。これがやれただけで月曜が楽になる。
ハマったところ
- 任せきりで品質が下がる: 最初はdiffを丸投げしてレビュー無しでPushしていた。3回くらい後悔した。今は必ず一度自分の目で読む。
-
「あの設定どこいったっけ」問題: 自分で書かなくなると、ファイルの場所が頭に入らない。
grep力が衰える。意識して、時々自分で書く時間を残している。 - Slack仕分けの2割の見落とし: 一度、お客様からの返信を半日放置して焦った。それ以来「自分に直接 @ で呼ばれたもの」だけは必ず自力で開くルールにした。
- 要約に引っ張られて元発言を読まない: 要約は便利だけど、ニュアンスは落ちる。重い決定が絡む案件は元発言までさかのぼる、と決めた。
- 「自分の語彙」が更新されなくなる: 文章を書く回数が減ると、書き味が鈍る。週1で長文を素手で書く時間を意識して取るようにしている。
まとめ
- 今週、私が手放したのは「差分の文章化」「設定ファイルの初期生成」「Slack棚卸し」の3つ
- 大事なのは「空いた時間で何を始めるか」をセットで決めること。決めないと別の場所に流れて消える
- 任せきりは事故るので、最低限の自分ルール(私の場合は @ 通知だけは自力で見る)を残す
- 自分で書かない分、構造を理解するためにレビュー姿勢で読む癖をつける
今週みなさんは Claude に何を渡しましたか? 逆に「これは絶対自分でやる」と決めているものがあれば、ぜひコメントで教えてください。
Claude Cowork を社内AXの相棒として毎日使っているエンジニアの実践ログです。
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