Claude Cowork を社内AXに使っている私の実践ログです。社内固有名・個人名は伏せています。
「この施策、今期やるべき?」って誰かに聞かれるたびに、感覚で答えてしまっていた。
1事業なら、まだいい。でも複数のラインが並行して動き出すと、これが崩壊する。私の場合4つのラインが走っていて、それぞれの時間軸も評価軸も全然違うのに、同じ感覚で優先度を付けようとしていた。当然うまくいかない。そのまずさに、今日の午前に Claude と壁打ちしてようやく気づいた。正直しんどかった——あれだけ迷って、問題の核心がそんな単純なところにあったとは。
今日やったこと
施策一覧を管理するトラッカーシートを Claude と組んだ。
「作る」というより「対話しながら設計する」感じで、私が「こういう軸で判定したい」と投げると、Claude が「それだとこの事業ラインには合わないですよ」と返してくる。私が主語で、Claude は壁。その繰り返し。
気づいたのは、評価軸が事業ラインごとに根本から違うという当たり前のこと。
私が動かしているN限(新卒向けワークサンプル型インターン)はフライホイール型のビジネスで、施策の評価軸は「フライホイールのどのノードに効くか」が核心。CF軸で測ってもあまり意味がない。
一方、受託系の仕事はCFが指標で、3軸で判定できる——①直接CF、②再現性(横展開できるか)、③顧客の質。
そしてプロダクト開発。これが一番詰まった。CF軸で見ようとすると、どうしても「中長期で回収」という話になって評価できない。なぜか? プロダクトの時間軸がAXより遥かに短いから。
「時間軸が違う気がする」と Claude に投げたら、「開発サイクルが速いなら、Time-to-Market を主軸に据えた方が合理的では」と返ってきた。
あ、そうか。それだけの話だった。
コピペで使える判定フレーム
私が今使っているざっくり版。そのまま使える:
【フライホイール型事業】
判定軸: フライホイールの上段/下段のどのノードに効くか
→ L: 複数ノードに接続 / M: 1ノード / S: 接続薄い
【CF型受託事業】
軸1: 直接CF(90日以内)
軸2: 再現性・横展開可否
軸3: 顧客の質(ロゴ・戦略フィット)
→ 2軸以上が高 = L / 1軸だけ = M / それ以下 = S
【プロダクト開発】
軸1: リリーススピード(≦2週=高 / 2週〜2ヶ月=中 / 2ヶ月超=低)
軸2: 期待累積CF(6〜12ヶ月)
軸3: スケーラビリティ
→ スピード高 × (CF大 or スケール高) = L
これを凡例シートに書いておくと、誰に渡しても判定できる。
私の判断: 最初から自動化しようとするのは悪手
シートを組むとき、最初から「L/M/Sを式で自動算出したい」と思いがちだと思う。私もそうだった。
やめた方がいい。
先に軸の合意を取らないまま自動化を組もうとすると、軸が変わるたびに式を直すことになる。しかも「なんでこの数値が出てるんだっけ」って誰も説明できなくなる。私の結論は「最初は手動入力、ルールが安定したら自動化」一択。これはゆるぎない。
ハマったところ
- 全事業を同じ軸で測ろうとしていた: 「重要度」という単語の内側が事業ラインごとに違う。わかってみれば当たり前だが、気づくまでに時間がかかった
- CF軸で全部測れると思い込んでいた: プロダクトをCF軸で評価すると回収サイクルが長すぎて評価不能になる。Time-to-Market軸を入れると一気に整理できた
- 「合意」を忘れると Claude ペースになる: 対話の中で私が「これでいい」と言って初めて判定ルールが確定する。無言でうなずいているだけだと、いつの間にか Claude が設計していた
- 凡例を後回しにした: シートを誰かに渡したとき、判定ルールが伝わる仕組みが最初からないと詰む。結局後から凡例シートを追加することになった
- 事業ラインをまたぐ優先度比較は難しい: 軸が違うので「AXのLとプロダクトのL、どっちが先か」を同列に比較できない。これは今後の課題
まとめ
- 複数事業の優先度判定は、まず「事業ラインごとの評価軸」を分けるところから
- フライホイール型・CF型・スピード型、それぞれの本質指標が違う
- Claude は壁打ち相手として機能する。ただし「私が合意する」がトリガー
- 最初から自動化しない。ルールが固まってから式を組む順番
みなさんは複数事業の優先度をどうやって管理していますか? 軸の選び方でいい考え方があればぜひコメントで教えてください。
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