はじめに
筆者はSE系の会社に勤めて5年になる。この業界を選んだきっかけは特になく、情報系の専門学校の卒業を控え就職先を探すとなったときに「専門学校で学習したことや経験を生かせる仕事をしたい」と思っていた中で前に勤めていた会社が目に留まり就職した。パソコンを使う(主にタイピング)のは好きだけども理数系に強いわけではないし、専門学校でマクロの使い方や関数の使い方を習っていたとはいえ資格を取得できるほどの実力もない、いわゆる「簡単なものならできます」系の人だったりする。もっと言うとWordやPower Pointといったツールを使った資料作成とか事務職のほうが向いていると思う。
そんな「なんとなく」というふわっとした感覚でこの業界に足を踏み入れ、「自分は事務職が向いている」「事務以外の仕事したくない」精神でSE事業の実態も知らないままだったが今日までこの仕事を続けて後悔したことはほとんどない。
今回は自分のこれまでの経験を記事にしてまとめてみようと思う。
入社~現在まで
入社してから一番最初に携わった案件では「データ入力」の業務を行った。未経験のエンジニアであればほとんどの人が通る道だと思う。前述したように事務作業が得意な私にとっては難なくこなすことができた。次の案件から早速テスト業務を任されることになって、右も左もわからないまま現場入りして簡単な説明の後、業務に取り掛かった。その現場のシステムはかなり複雑で、暗にテストを行うといっても一連の工程が4、5工程ありそれを1人で一巡する必要があった。私を含めて新しく入った5人でテストを回しておりチームリーダはおらず、上長に各々が直接進捗報告をするようなチーム体制で行っていたが、上長も忙しくグループ間の連携が取れずに工程や設定内容を何度も間違えては怒られていた。この時点で自分に向いていないかもと感じ始めていた。
若干トラウマになりかけていたところで次の案件としてテスト業務の案件を紹介された。そこはチーム体制も整っていてコミュニケーションツールも使用し、時には他チームへの質問も可能になっていたため徐々にトラウマも緩和して、プロジェクト終了による退場のお知らせが来たときは初めて「これだけ経験積んで知識も身に着けたからもっと力になれると思ったのに」と悔しい気持ちでいっぱいになった。
そして現在に至るまで、いろんな業種の現場の案件をテスト業務をメインに参画していった。過去に他会社の営業担当の方が
「SESの仕事は1つの案件に3か月参画が基本」
と言っていたが、今の時点で3か月以内に終了になった案件はほとんどなく、大半が最低でも半年は続けさせてもらっているものばかりだ。もちろん、自分が上手くできた、貢献できた案件に参画しているときに終了の通知が来たときは「自分はもっとこの会社に貢献できるのに」と悔しい思いをすることもあったが、場数を踏んできた今となっては自分の糧にできた感謝の気持ちとともに終えることができている。
もう一つ、初めてこの業界にやってきた自分は「事務職したいです」人間から「ゆくゆくはテスト業務のリーダーかPMOの仕事がしたい」とIT業界での自分の将来像に展望を持てるようになった。
終わりに
自分には向いていないとか、難題にぶつかったときに「やめたい」と思ったことは無いといえば噓になるが、それを乗り越えた経験も業務で得た知識も今の自分のためになっている。
また日常生活の中で過去に携わったことのあるシステムを見かけると「これは前の現場で使ったことあるな」と、自分の頑張りが案件先の会社だけでなく社会に貢献していると感じて嬉しくなるのも、この仕事を続けて良かった点だ。これからもこの業界で自分のために、社会のために技術を磨いていきたい。