はじめに
kintoneの計算式は、
IF、AND、OR、CONTAINS を組み合わせることで、かなり柔軟な条件判定ができます。
ただし、よくあるのがこの状態です。
- IFは1つだけ
- でも引数が異常に長い
- 動くけど、読めない
- どこを直せばいいか分からない
この記事では、
「IFの中身が長くなったときの“書き方”」
について解説します。
読みにくくなる原因は「IFが多い」ではない
まず大事な前提です。
計算式が読みにくくなる原因は、
IFの数ではなく、IFの引数構造が見えないことです。
例えば、次のような式。
IF(OR(CONTAINS(A,"A"),CONTAINS(A,"B"),AND(CONTAINS(A,"C"),B="有"),AND(CONTAINS(A,"D"),C="1")),"○","")
- IFは1つ
- でも、論理構造が一目では見えない
これが「読めない式」の正体です。
IFの引数が長くなったら、インデントで構造を見せる
同じ内容を、構造が分かる形で書き直します。
IF(
OR(
CONTAINS(A, "A"),
CONTAINS(A, "B"),
AND(
CONTAINS(A, "C"),
B = "有"
),
AND(
CONTAINS(A, "D"),
C = "1"
)
),
"○",
""
)
ロジックは同じです。
でも、次のことが一目で分かります。
- OR の中に複数条件がある
- AND はセット条件
- どこまでが1条件か
ポイント
- IF / OR / AND の引数は必ず改行
- 1行=1条件
- 括弧の対応を目で追える形にする
kintone計算式では、
インデント=仕様書です。
+ や & は「末尾に付けない」
次に、読みづらさの原因になりやすいのが
+ や & の書き方です。
よくある書き方(読みにくい)
IF(条件A, "A", "") +
IF(条件B, "B", "") +
IF(条件C, "C", "")
この書き方だと、
- 行の区切りが分かりづらい
- どこまでが1ブロックか見えにくい
- 末尾の + を探すことになる
+ や & は「冒頭」か「単独行」にする
おすすめは、次のどちらかです。
パターン①:冒頭に付ける
IF(条件A,"A","")
+ IF(条件B,"B","")
+ IF(条件C,"C","")
パターン②:単独行にする
IF(条件A,"A","")
+
IF(条件B,"B","")
+
IF(条件C,"C","")
(※見た目は似ていますが、「+ は区切り」という意識が明確になります)
この書き方のメリットは、
- 1ブロック=1意味 が崩れない
- 行単位でON/OFFしやすい
- 並び順を変えるのも安全
計算式は「縦に読む」もの
kintoneの計算式は、
横に長く書くほど読めなくなります。
- 条件は縦に並べる
- 演算子は構造を壊さない位置に置く
- インデントを意識し、見た目で意味が分かることを優先する
- 人は計算式を「評価」する前に「読む=目で見る」
という前提で書くのがコツです。
実務で事故りやすいポイント
インデントを書かない式で、よく起きる事故です。
- ORの中だと思っていた条件が外に出ていた
- & の位置を間違えて結果が連結されない
- 条件を足したら、別条件まで巻き込まれた
- 動いているからレビューされない
インデントは、
事故防止のためのガードでもあります。
まとめ:IFの長さは、視覚で制御する
kintone計算式は、「構造が見えること」 が何より大切です。
- IFの引数が長くなったら、インデント
- AND / OR は段落として扱う
-
+や&は末尾に置かない
これだけで、
計算式は「動くもの」から
「読めて直せるもの」 に変わります。