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kintoneの一覧検索を拡張する:複数フィールド横断検索プラグインの設計と実装

Last updated at Posted at 2026-01-15

はじめに

kintoneの一覧画面には検索機能がありますが、
実務で使っていると、こんな場面に出会うことがよくあります。

  • 複数フィールドをまとめて検索したい
  • テキストもドロップダウンも一括で探したい
  • AND / OR を切り替えたい
  • でも毎回クエリを書くのは面倒

そこで、
検索バー1つで、複数フィールドを横断検索できるプラグインを作りました。

今回、この「アプリ内横断検索プラグイン」を GitHubで無料公開しています。

スクリーンショット 2026-01-15 133339.png


できること

このプラグインでは、以下のことができます。

  • 検索バー1つで、複数フィールドを横断検索
  • スペース区切りの検索語を AND / OR 切り替え
  • フィールドタイプに応じて演算子を自動切替
    • テキスト系 → like
    • ドロップダウン → in
    • 添付ファイル → like
  • 検索語を URL に保持(画面遷移・更新しても保持)
  • 設定時のフィールド定義スナップショットを保存し、
    アプリ定義変更との不一致を検知・警告表示

いわゆる「裏で何が起きているか分からない検索」ではなく、
kintoneの query を正しく使い切るための検索UIを目指しています。


技術的なポイント

1. query はすべて自動生成

検索条件はすべて kintone の query として生成しています。

(案件名 like "見積") or (商談メモ like "見積")

のような形を、
ユーザーは意識せずに使えるようにしています。

2. フィールドタイプごとの安全な判定

特に注意したのが、ドロップダウン系フィールドです。

  • 存在しない選択肢を in に渡すとエラーになる
  • そのため、JavaScript API で選択肢を取得
  • 完全一致した場合のみクエリに含める

これにより、
「検索できない」「一覧が壊れる」といった事故を防いでいます。

スクリーンショット 2026-01-15 133240.png

3. フィールド定義の差分検知

設定保存時に、

  • フィールドコード
  • フィールドタイプ
  • 選択肢

をスナップショットとして保存し、
一覧表示時に 現在の定義と差分があれば警告を出します。

「検索できない原因が分からない」を減らすための仕組みです。

スクリーンショット 2026-01-15 133420.png


なぜ無料公開したのか

理由はとてもシンプルです。

  • kintoneの検索まわりは、
    少し工夫すると業務効率が大きく上がる

  • でも、その工夫は毎回各社・各人で作り直されている

  • ならば、
    ベースになる実装は共有してしまった方が良い

また、このプラグインは

  • 外部サーバーを使わない
  • 認証も不要
  • アプリ内で完結する

という性質上、
「まずは使ってみてほしい」と思い、無料公開にしました。


GitHub リポジトリ

ソースコード・README・使い方はこちらです。

👉 https://github.com/youtotto/kintone-cross-search-plugin

不具合報告・改善案・PR も歓迎しています。

このリポジトリは、 kintone プラグイン開発における堅牢設計の一例としても公開しています。


おわりに

kintoneは「できること」が多い分、
検索や運用の小さな不満が溜まりやすいツールでもあります。

このプラグインが、
その小さなストレスを減らす一助になれば嬉しいです。

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