はじめに
HPEの運用管理ツールソフトウェアを纏めていた際に気になった
HPE InfoSight for Servers
ツール検証。
何か所かハマった箇所がありますので、まとめた記事になります。
参考
環境
item | version |
---|---|
kernel | Cent7系 |
InfoSight for Servers | 2.16⇒2.20 |
iLO | 2.72 |
HPE InfoSight for Serversとは
もともとInfoSightは、HPEが2017年に買収したNimble Storageが開発していたストレージアレイ向けの運用管理支援技術/サービスである。InfoSightは、世界中で稼働しているマシン(ストレージアレイ)から大量のセンサーデータ(メトリクスデータ)をクラウドに収集し、そのビッグデータを用いて高度な分析や機械学習を行う。これにより、マシンの稼働状態をリモート監視できるだけでなく、ヘルスチェックや自動アラート、予測分析、障害予兆検知、マシンの構成に基づくアドバイザリの提供、HPEサポートへの情報連携といった、日常的な運用管理業務を効率化、自動化する便利な機能群を実現している。
HPEでは、InfoSightのアナリティクス技術がストレージだけでなくITインフラ全体の運用管理に役立つと考え、2019年にその対象をサーバーにも拡大した。それがHPE InfoSight for Serversである
HPEのSIM+リモートITサポートサービスに障害予兆解析が加わり一つになったようなツールかな
手順
- (1) iLO Amplifier Packインストール
- (1-1) iLO Amplifier Packインストール解決方法
- (2) iLO Amplifier Pack動作確認
(1) iLO Amplifier Packインストール
iLO Amplifier Pack
が中継機となり、HPE側のInfoSight
に接続するシステムらしいです。
オンプレ | オンプレ | クラウド |
---|---|---|
iLO | Amplifier | InfoSight |
仮想化種類としてはVMware_ESXi
、Windows_Hyper-V
、Linux_KVM
がありますが今回はLinux_KVM
で検証してます。
またHPEアカウント
登録などは参考資料を確認ください。
手順としては簡単で、アプライアンスを展開すれば完了です。
手順書に沿ってアプライアンス展開し起動すると下記のような画面が出てきますので
Install Setup
を実施していきます。
InfoSight for servers の簡易構築手順書
にもあるように、NIC設定、NTP設定、パスワード設定など実施し再起動
しかし、再起動後の画面でエラー発生
Network Configurations are now complete. Please configure Network from CLI
エラー発生
ネットワーク設定が完了していないのでCLIで完了させてと!
ESC
でCLI
に入り確認
CLI
から確認や設定が出来るようです。
help
showコマンド
で確認をしていきます。
show systemconfig networkconfig nic1
Install Setupで入力した設定が反映されていません。
ということでsetコマンド
で設定実施、再起動
set systemconfig networkconfig nic1 dhcp off "IP address" " Subnet mask" "Default gateway"
結果変わらず、設定反映できませんでした。
InfoSight for Serversバージョン変更、2.20から一個前の2.16で同じ現象でした。
(1-1) iLO Amplifier Packインストール解決方法
結果的にはiLO Amplifier Pack
は二つのNICをアサインする事ができますが、
NIC2を使用しなくても仮想上(ゲスト)にはNICを二つアサインする必要があったようです。
(NIC1しか使用しない想定だったのでNIC1しかアサインしていなかった)
NICが2つアサインされていればInstall Setup
中に出てくるNIC2はDisableで問題ないです。
またもやここで問題発生!!!
Install Setup
で設定したパスワードでログイン出来ない!!!
これについては一つバージョン下げて対応
InfoSight for Serversバージョン2.20ではパスワード設定が反映されない
InfoSight for Serversバージョン2.16インストール⇒2.20アップデート
Configuration and Setting ⇒ System Updateでアップデート可能
(2) iLO Amplifier Pack動作確認
Discovery ⇒ iLO-IPアドレス入力 ⇒ addでサーバー追加
Health SummaryやFirmware Inventoryなども見れます。
さいごに
2箇所ハマリましたが、なんとかインストール完了しました。
iLO Amplifier Pack
だけでも、Firmware InventoryやFirmware Update、Alertなどなど
ただの中継機ではなく、総合管理ツールとしての機能を有しており、
iLO Amplifier Pack
導入だけでもオンプレ導入が可能な点も含め、大変価値のあるツールだと思います。
HPEアカウント
でInfoSightサイト
に接続することで、障害予兆、自動ケース作成の機能が使用できるとの事です。
HPE InfoSight for Servers
クラウドにデータを送信出来ない場合でも、iLO Amplifier Pack
のみ導入してみてはいかがでしょうか。
ではまた