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SAP Conversational AIでチャットbotを作成してみよう

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SAP Tutorialsを参考に、SAP Conversational AIでチャットbotを作成してみようと思います。

今回はこちらのTutorialを参考にしています。

SAP Conversational AI アカウントの作成

まずはこちらの SAP Conversational AI のサイトからアカウントを作成します。

SAP IDをお持ちであれば、Sign in でアカウントを作成することができます。
スクリーンショット 2024-02-24 1.33.32.png

免責事項の画面が表示されますので、諸条件にチェックを入れて同意ボタンを押します。これで完了です。
スクリーンショット 2024-02-24 1.34.17.png

botプロジェクトの作成

アカウントの作成が完了しログインができると、ホーム画面が表示されます。
早速botプロジェクトを作成しましょう。Start With Templateボタンを押します。
スクリーンショット 2024-02-24 1.34.59.png

① "What do you want your chatbot to do?"の画面が表示されますので、Perform Actionsを選択します。
スクリーンショット 2024-02-24 13.45.08.png

② "Select predefined skills for your bot"にはTutorial に従って、Greetingを選択します。
スクリーンショット 2024-02-24 13.47.12.png

③ "Create your bot"には、¥Tutorial に従って、bot名にはmy-first-bot、DescriptionにはA bot that likes to tell jokes and have a little funを入力します。
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④ "Data Policy"にはTutorial に従って、Type of dataにNon-personal、Store conversation dataにはStore (recommended)を選択します。
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⑤ "Bot visibility"にはTutorial に従って、Publicを選択します。
最後にCreateボタンを押します。
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作成が完了すると、こちらの画面が表示されます。
スクリーンショット 2024-02-24 13.58.40.png

botのステージの解説

botのステージの解説がありましたので、日本語訳を記載します。
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Train:botが理解する必要があることを教えます。ここでは、botがユーザーからの表現を認識すべきであるというアイデア、つまりintentsを作成します。

Build:私たちのBot Builderツールで会話の流れを作成します。ここで、botが実行できるスキルを与えます。ここでは、botができること(スキル)を作成し、それらがトリガーされるタイミングを定義します。スキルはトリガー、要件(ボットが収集する必要がある情報)、およびアクションによって定義されます。

Connect:botを一つまたは複数のメッセージングプラットフォームに展開します。

Monitor:ユーザーがbotと、どのようにコミュニケーションを取っているかを確認し、botがユーザーを正しく理解しているかをチェックし、botのintentsやentitiesを更新します。モニタリングはまた、ユーザーが何を求めているかを見ることができ、ボットに追加できる新しい機能のアイデアを提供します。

IntentとEntityについては、ChatGPTの回答をご参考ください。

Intentは、ユーザーの発言または質問の目的を表します。つまり、ユーザーが何をしたいか、何を求めているかということです。例えば、ユーザーが「今日の天気は?」と尋ねた場合、そのIntentは「天気を知りたい」という意図を示しています。チャットボットはこのIntentを識別し、適切な天気情報を提供することで応答します。

Entityは、Intentに関連する具体的な情報やキーワードを指します。これは、ユーザーの質問や発言から抽出される具体的な詳細や条件です。先の例で言えば、「今日」という言葉は「天気」というIntentに関連するエンティティです。エンティティによって、チャットボットはユーザーが求めている情報をより正確に理解し、より具体的な応答を行うことができます。

IntentのFork

最初にForkの概念をChatGPTに聞いてみました。ソフトウェアやプロセスの分岐の意味でも使われますが、ここではGithubにおけるForkの概念が正しいと思われます。

Forkとは、他人のリポジトリを自分のGitHubアカウント下にコピーすることを指します。このプロセスにより、オリジナルのリポジトリに影響を与えることなく、コピーされたリポジトリで自由に変更や実験を行うことができます。Forkされたリポジトリは独立しており、オリジナルのリポジトリには自動的には反映されません。

Serchボックスにjokeと入力して、Serchボタンを押します。
スクリーンショット 2024-02-24 16.28.31.png

いくつかIntentのリストが表示されますので、@ask-jokeが付いているものの中から1つを選んでForkを押します。(Tutorialと同じものは私は表示されませんでした。)
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Intentが追加されました。
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登録されたIntentをクリックすると、登録されているExpressionを確認できます。
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Intentの新規作成

Intentを新規作成するには、New Intent ボタンを押します。
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Let's create your intentの画面が表示されますので、Tutorialに従いIntent名にlaughs、Your intent description (optional)の欄にA natural reaction to our awesome jokes.を入力し、Create Intentボタンを押します。
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同様に、Intent名にlame、Your intent description (optional)の欄にYou can’t succeed every time.を入力し、Create Intentボタンを押します。
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作成したIntentがリストに追加されました。
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Expressionの追加

作成したIntent(意図)にExpression(表現)を追加していきます。
作成したIntent@laughsをクリックし、Tutorialに従い以下の文章を一行ずつ入力してEnterを押します。
右側のImport Expressionsボタンは、csvファイルにした一覧を一括で取り込む場合に利用します。

Hahaha that's hilarious
ROFL you're good!
That, my friend, was an amazing joke.
I haven't laughed that much in a long time!

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追加したExpression はリストに追加されていきます。
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同様にIntent@lameをクリックし、Tutorialに従い以下の文章を一行ずつ入力してEnterを押します。

You have no sense of humor whatsoever.
That's both terrible and offensive.
What the heck was that?
Try harder, that was a very bad joke.

スクリーンショット 2024-02-24 17.12.59.png

botのテスト

画面右上のTrainボタンを見るとステータスが黄色になっています。最新のIntentとExpressionを学習できていない状態ですので、Trainボタンを押して最新の情報にアップデートします。
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数秒まつとステータスがグリーンとなり学習が完了した状態になります。
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トレーニングモードはSetting -> Versions -> ドロップダウンぼたん -> Training Modeから、AUtomaticとManualを切り替えることができます。
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画面右下のExpression Analysisタブを開きます。
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Tutorialに従い、Botty bot, can you tell me a joke please?を入力しEnterを押します。もしIntentがうまく学習されていれば、テストはbotがそのIntentを認識したことを示すでしょう。
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スキルを使った会話の流れの管理

Buildタブをクリックすると、以下の画面が表示されます。
スクリーンショット 2024-02-24 17.31.07.png

スキルとは?
各スキルは、botが実行できる1つのことを表します。スキルは複雑なもの(例:クレジットカードによる支払いの管理)から、非常にシンプルなもの(例:基本的な質問に答える)まで様々です。意図(Intents)と同様に、スキルはゼロから作成することも、作成した他のbotや他の人のbotからスキルを継承することもできます。

ここで事前定義されたスキル「Greetings(挨拶)」を選択して確認してみましょう。
Greetingsスキルは、すべてのスキルと同様に、4つのタブを持っています:

README.md: スキルの目的の説明
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Triggers(トリガー): スキルが実行されるために発生しなければならない条件 - 一般的にはユーザーが表現しなければならない意図
スクリーンショット 2024-02-24 17.37.39.png

Requirements(要件): スキルが実行されるために収集されなければならない情報
スクリーンショット 2024-02-24 17.37.46.png

Actions(アクション): 実行するアクション(基本的にこれがスキルです)
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スキルの新規作成

スキルの作成を行います。BuildタブのAdd skillを押します。
スクリーンショット 2024-02-24 17.41.35.png

Tutorialに従い、Nameにtell-me-a-jokeを入力、TypeにBusinessを選択し、Addボタンを押します。
各Typeの説明の翻訳は以下になります。
Businessは、ボットの核心的な目的を反映しています。
Floatingは、ボットの核心的なビジネススキルを補完します(例えば、雑談など)。
Initialize(チャットボットには1つだけ存在できます)は、ユーザーとの会話が開始されたときにトリガーされます。
スクリーンショット 2024-02-24 17.44.17.png

作成されたスキルtell-me-a-jokeをクリックします。
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Triggersタブをクリックします。
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Ifの右側の空白を押すと、空白の下にリストが表示されます。そこから@ask-joke -> Saveボタンの順にクリックします。
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@ask-jokeが追加されました。ボタンを押して、同様に@laughslameも追加します。
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ANDボタンをどれか一つ押します。
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すると一括でANDが全てORに変更されます。
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Actionsタブに移動し、New Action Groupボタンを押します。
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ADD CONDITION to trigger actionsを押します。
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Ifの右側の空白を押すと、空白の下にリストが表示されます。そこから@ask-joke -> Saveボタンの順にクリックします。
スクリーンショット 2024-02-24 18.07.57.png

Choose Message Typeを押します。
スクリーンショット 2024-02-24 18.08.11.png

Textを選択します。
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Tutorialに従い、I just flew into town, and boy are my arms tired.を入力し、Saveボタンを押します。
スクリーンショット 2024-02-24 18.10.32.png

Saveボタンを押すと以下の画面になります。
スクリーンショット 2024-02-24 18.11.15.png

チャットbotのテスト

チャットbotをテストをするには、画面右下のCHat Previewタブを開きます。
スクリーンショット 2024-02-24 18.19.13.png

Tutorialに従い、Tell me a jokeと入力してEnterを押します。意図した結果が返されました。
スクリーンショット 2024-02-24 18.20.14.png

あとがき

これで今回の記事は終了です。お疲れ様でした。
ITの技術スキルは殆ど必要としませんでしたが、面白いので色々試してみたいと思います。もちろん日本語も。

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