「コードを書くスピードが全然上がらない」「周りのエンジニアはサクサク動いているのに、自分だけ何かを調べながらでないと進めない」——こんな悩み、もしかして抱えていませんか? 僕は6年目になるまで、ずっとその感覚と向き合ってきました。ググりながら実装を進める、Stack Overflowのコピペで動くことは動くけど「これで合ってるのかな」と不安になる、そういう日々が続いていました。そんな時にClaude CodeのようなAIアシスタントと本格的に向き合い始めて、開発に対する考え方がガラッと変わった体験をお伝えします。
「調べる時間」が劇的に減った——一番最初に実感した変化
最初にClaude Codeを導入してみようと思ったきっかけは、単純に「調べる時間が多すぎる」と感じたからです。例えば、Reactのカスタムフックを書こうとした時に、useCallbackとuseMemoの使い分けで躓いて、一旦ブラウザの別タブを開いて検索、Stack Overflowの回答をいくつか読んで、どれが自分のケースに合っているか試す——。この一連の流れが、1つの機能を作る度に何度も繰り返されていました。
Claude Codeに切り替えてからは、「useCallbackとuseMemoの違いをReact 18の文脈で説明して、ユースケース別にコード例を出して」というように、具体的に聞けば必要な情報だけが整理されて返ってくるので、調べる工程が半分以下に短縮されました。ただし、ここで注意したいのは、AIの回答をそのまま鵜呑みにしてはいけないということです。最初のうちは返ってきたコードをそのまま貼り付けて動かない、ということが何度かありました。AIも完璧ではないので、返答をもらったら「なぜこのコードが正解なのか」を自分なりに理解する習慣をつけることが大切だと学びました。
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コードレビューの精度が上がった——自分のコードをAIに見せるようになった
もうひとつ大きな変化は、コードの品質に対する意識が変わったことです。これまでの僕は、コードが動けばOKという考え方が根強く、リファクタリングや命名の工夫を後回しにしがちでした。「とりあえず動くようにする」がクセになっていて、プルリクエストで先輩から指摘をもらってから修正するというサイクルを何度も繰り返していました。
Claude Codeを使うようになってからは、実装が一段落した段階で「このコードをレビューして、改善点があれば指摘してください」とAIに投げるようにしました。すると、変数名が分かりにくい、関数の責務が広すぎる、エラーハンドリングが不足している——といったフィードバックが即座にもらえます。もちろんAIの指摘が100%正しいわけではありませんが、「ここを疑ってみる」というきっかけをくれるのがとてもありがたかった。先輩エンジニアに毎回レビューをお願いするのは気を使いますが、AIなら何度でも気軽に聞けるので、恥ずかしさの壁が取り除かれた感覚です。
ドキュメントやテストコードを書くのが苦手だった問題が解消しつつある
エンジニア歴が浅い頃、僕が一番苦手だったのがドキュメントとテストコードの作成です。「なぜこの関数が必要なのか」を文章にまとめることや、テストケースを網羅的に考えることがものすごく億劫で、後回しにしてしまうことが多かったです。実際に現場でも「テスト書いて」と言われても、どこから手をつけていいか分からず、既存のテストをコピペして変数だけ置き換える——なんてことを繰り返していた時期があります。
Claude Codeに「この関数のテストケースをJestで書いてください」と入力すると、正常系・異常系の両方を網羅したテストコードの雛形を生成してくれます。もちろんそのままコミットするわけではなく、生成されたテストを読んで「なぜこのケースが含まれているのか」を確認し、足りないケースを自分で追加していきます。ドキュメントについても、「このモジュールの役割と使い方をREADME形式でまとめて」というリクエストで、かなり完成度の高い文章が作れます。重要なのは、AIが書いたものをベースに自分でブラッシュアップするプロセスを経ることで、その中で「こういう観点をテストに含めるべきなのか」「ドキュメントはこの粒度で書くものなのか」というノウハウが自然と身についていくと感じています。
「AIに頼りすぎない」ための自分なりのルールを作った
AIアシスタントの便利さを実感してから、最初に陥った危険な落とし穴があります。それは「何でもAIに投げる」状態です。調べものも、コードの設計も、エラーメッセージの解読も、全部AI任せにしてしまった結果、自分の頭で考える力が衰えていく感覚を覚えたのです。「あれ? このエラー、AIなしで解読できるかな?」と不安になる瞬間がありました。
そこで、僕は自分なりのルールを3つ決めました。
- まず自分で15分考える。ググる前に、あるいはAIに質問する前に、最低15分は自分の頭で考える時間を設ける。
- AIの回答をコピーする前に、なぜそうなるのかを説明できるか確認する。説明できない場合は、その部分だけ別途学習する時間を取る。
- 週に1回はAIなしの純粋な開発日を設ける。普段頼りにしているAIをあえて使わない日を作って、自分の基礎力が落ちていないかチェックする。
この3つのルールを守ることで、AIを「便利ツール」として活用しながらも、自分の技術力を維持できるバランスが取れるようになりました。
チームへの導入でコミュニケーションも変わった
個人での活用だけでなく、チーム内でもAIアシスタントの話題が自然に出るようになったのは予想外の変化でした。「このコード、Claudeにレビューしてもらったんだけど、こう言われたんだけどどう思う?」という相談が増えたり、「AIが提案したアプローチを比較検討する」という議論が立ち上がったりするようになりました。
最初は「AIのコードをそのまま使うのはありなの?」という懸念もチーム内でありましたが、結局のところAIが出力したコードも人間がレビューして判断するというプロセスに変わりはない、という結論に落ち着きました。むしろAIを介することで「こういう書き方がある」という知見が共有されやすくなり、チーム全体のコードの質が底上げされていると感じています。ただし、コードのセキュリティや機密情報を含む部分については、AIに投げないというルールをチームで共有しています。
まとめ
Claude Codeに出会って半年が経ちましたが、一番大きな変化はスピードだけではなかったと思います。AIの力を借りることで、今まで「面倒だ」と思って後回しにしていたドキュメントやテストの質が上がり、結果的に自分のコードへの自信もつきました。「調べる時間」が減った分、設計やアーキテクチャについて考える時間が増え、より本質的なエンジニアリングに時間を使えるようになったのが一番の収穫です。
駆け出しのエンジニアの皆さんに伝えたいのは、AIアシスタントは「万能ではないけれど、とても強い味方になる」ということです。最初は不安や疑問を抱えるかもしれませんが、まずは小さなところから試してみてください。動かないコードを貼り付けて「なぜ動かない?」と聞くところから始めても全然いいんです。大切なのは、AIの回答を受け取った後に自分の頭で考えるプロセスを忘れないこと。そうすれば、AIはあなたの成長を加速してくれる最高のパートナーになってくれるはずです。これからもAIと共に、楽しくコードを書いていきたいと思います。