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最初の壁――「自分には無理かも」と思った日

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現場で「エンジニアになってよかった」と実感した瞬間と、その裏側の話

最初の壁――「自分には無理かも」と思った日

入社初週、先輩から渡されたタスクは「APIのエラーハンドリングを追加して、ログに出力せよ」というものだった。当時はまだJavaScriptの非同期処理に慣れておらず、Promiseとasync/awaitの違いもあやふやだった。コードを見ても「何をすればいいのか」が頭の中をぐるぐる回り、画面の前で固まってしまった。周りはさっさと作業を進めているように見え、自分だけが取り残されているような感覚に襲われた。そのときは「エンジニアになるなんて間違っていたのかもしれない」と本気で思った。でも、その気持ちをそのままにしておくわけにはいかず、まずはエラーハンドリングの基本をネットで調べた。MDNのドキュメントを読みながら、試しにコンソールでthrowとcatchを組み合わせた小さなサンプルを書いてみた。その結果、エラーが捕捉されてコンソールに赤い文字が出たとき、ほんの少しだけ「できた」という感覚が芽生えた。この小さな成功体験が、その後の不安を少しずつ和らげてくれた。失敗してもすぐに調べ直す習慣をつけることが、最初の壁を乗り越える第一歩だったと今では思う。

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小さな成功体験――「動いた」喜びが自信になる

その後、ある週にフロントエンドのコンポーネントを一つ担当することになった。ボタンをクリックしたらモーダルが表示される、という単純な機能だったが、当時の自分にとっては「動くかどうか」すら不安だった。実装を始めると、CSSの位置調整でうまくいかず、モーダルが画面外に飛び出してしまう。しばらく悩んだ末、Flexboxのalign-itemsjustify-contentを試し、最終的にposition: fixedtop: 50%; left: 50%; transform: translate(-50%, -50%);で中央に落ち着かせた。モーダルが表示され、ボタンをクリックするとちゃんと開閉できる様子を見たとき、胸が熱くなった。たとえ小さな機能でも、自分が書いたコードが画面上で反応するという事実が、エンジニアとしての自己効力感を大きく高めた。この経験から、「まずは動かすこと」を目標にすると、細かい詰めは後からでも大丈夫だと学んだ。動かすことで得られるフィードバックが、次のステップへのモチベーションになることを実感した。

チームとのやり取り――助けを求めることの大切さ

あるバグ修正で、数時間も原因がつかめずに行き詰まった。ログを見ても特に異常はなく、コードも見た目では問題なさそうだった。一人で悩んでいると、同じチームの先輩が声をかけてくれた。「最近似たような現象あったよ、たしかこういう設定が抜けてたんだ」と、具体的なファイル名と行番号を教えてくれた。そのアドバイス通りにコードを見ると、確かに環境変数の読み込みがあった。すぐに修正していないデフォルト値が原因だったことが判明し、すぐに修正できた。このとき、「自分だけで解決しようとするより、素直に聞くほうが圧倒的に速い」と実感した。助けを求めることは弱さではなく、効率的な作業方法だと考え方が変わった。それ以降、困ったときはまず「誰かに相談してみよう」と心がけるようになり、チーム内のコミュニケーションも自然と増えていった。結果として、孤独感が減り、仕事の進行もスムーズになった。

失敗から学んだこと――「完璧を求めすぎると疲れる」

あるリリース前のテストで、細かいエッジケースを見落としてしまい、ステージング環境で軽微な不具合が見つかった。そのときは「自分はまだまだ未熟だ」と落ち込み、夜遅くまでコードを見直していた。しかし、翌朝のスタンドアップでリーダーが言った言葉が心に残った。「完璧を求めすぎると、前に進めなくなる。まずは動くものを出して、それから改善していけばいい」。その言葉に救われ、無理にすべてを防ごうとするのではなく、リリース後にフィードバックを得て改善するサイクルを意識するようになった。失敗は怖いものだが、それを恐れずに小さなリスクを取ることで、学びのスピードが上がった。今では「まずは動かして、その後に改善する」というマインドセットが、自分の成長を支えていると感じている。

今も続けている習慣――小さな振り返りと共有

現在も毎日の終わりに、その日やったことを簡単にメモしている。何をしたか、どこでつまずいたか、どう解決したかを3行程度で書くだけだが、これを続けることで自分の進歩が可視化できる。また、週に一度はチーム内のナレッジ共有の時間に、自分が気づいた小さなTipsや、最近学んだ新しい構文について5分程度話すようにしている。話すことで自分の理解が深まるだけでなく、同じ悩みを抱えている後輩にとっては「自分もできるかも」というきっかけになることがある。この「やったことを書く・話す」という習慣が、日々の小さな積み重ねを大きな成長に変えてくれていると実感している。

まとめ

エンジニアになってよかったと感じる瞬間は、大きなプロジェクトの成功よりも、毎日積み重ねる「できた」という小さな体験の積み重ねだと私は思っている。最初は不安や場違い感に苛まれても、コードが動く喜びや、チームの助けを得た安堵感、失敗から得た学びが、少しずつ自信に変わっていく。完璧を求めすぎず、まずは動かしてフィードバックを得る。困ったときは素直に聞く。そして、毎日少しでも自分のやったことを振り返り、共有する。このサイクルを回し続けることで、エンジニアとしての自分が少しずつ形になっていくのを感じられるはずだ。同じように悩んでいるかもしれないあなたも、今日の小さな一歩を恐れずに踏み出してみてほしい。その先に、きっと「エンジニアになってよかった」と思える日が待っている。

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