Azureに関する資格のうち、最初の資格ともいえるMicrosoft Azure Fundamentals(AZ-900)が今年改訂されました。英語版については2022年5月5日に改訂され、日本語版も2022年8月5日に改訂されています。
現在、公式の試験範囲は英語しかないため、これから「AZ-900」を受験する方が試験範囲を簡単に確認できるように、改訂後の試験範囲を記載しております。機械翻訳がメインで拙い翻訳もあるかと思いますが、少しでも参考になれば幸いです。
また、今後は試験範囲の内容をまとめた資格勉強に活用できる投稿もしていきますので、ぜひご参考ください。
本投稿は2022年9月27日時点のものです。
本投稿の背景
改めまして、株式会社船井総研デジタルの梅津と申します。よろしくお願いいたします。
私が本投稿をするに至った経緯を少しスペースを借りてお伝えします。
私は2022年の9月の中旬からAzureを本格的に学ぶために「AZ-900」の受験を決めました。そのため、現在資格取得に向けて日夜勉強中ですが、今後社内でももっとAzure資格の取得者を増やしていく必要があるため、ただ自分で勉強するだけでなく、他の方の資格取得もサポートできればと思い、Qiitaへの投稿を開始しました。
今回の試験範囲の投稿については、私自身がそこまで英語が得意ではなく、毎回翻訳して確認するのは大変だったため、日本語に翻訳して資料にまとめていましたが、きっと同じように日本語訳された試験範囲を確認したい方もいると思い、本投稿を始めました。
AZ-900: Microsoft Azure Fundamentals 試験範囲
試験について
この試験では、次のことを説明する能力を測定します。
・クラウドの概念
・Azureのアーキテクチャとサービス
・Azureの管理とガバナンス
試験の受験者は、クラウドサービスと、それらのサービスがMicrosoft Azureでどのように提供されるかについての基礎知識を持っている必要があります。
この試験は、クラウドベースのソリューションやサービスを使い始めたばかりの受験者、またはAzureを初めて使用する受験者を対象としています。
ネットワーク、ストレージ、コンピューティング、アプリケーション サポート、およびアプリケーション開発の概念を含む、一般的なテクノロジの概念に精通している必要があります。
合格点
合格点は700点以上です。
※これはスケーリングされたスコアであるため、点数の70%とは等しくない場合があります。
必要なスキル
・クラウドの概念を説明する:25–30%
・Azureのアーキテクチャとサービスについて説明する:35–40%
・Azureの管理とガバナンスについて説明する:30–35%
◆クラウドの概念を説明する:25–30%
◇クラウド コンピューティングについて説明する
・クラウド コンピューティングを定義する
・共有責任モデルについて説明する
・パブリック、プライベート、ハイブリッドなどのクラウドモデルを定義する
・各クラウドモデルの適切な使用例を特定する
・消費ベースのモデルを説明する
・クラウドの料金モデルを比較する
◇クラウド サービスを使用する利点を説明する
・クラウドの高可用性と拡張性の利点を説明する
・クラウドの信頼性と予測可能性のメリットについて説明する
・クラウドにおけるセキュリティとガバナンスのメリットについて説明する
・クラウドでの管理性の利点について説明する
◇クラウド サービスの種類について説明する
・サービスとしてのインフラストラクチャ(IaaS)について説明する
・サービスとしてのプラットフォーム(PaaS)について説明する
・サービスとしてのソフトウェア(SaaS)について説明する
・各クラウドサービス(IaaS、PaaS、SaaS)の適切なユースケースを特定する
◆Azureのアーキテクチャとサービスについて説明する:35–40%
◇Azureのコアアーキテクチャコンポーネントについて説明する
・Azureリージョン、リージョンペア、主権リージョンについて説明する
・可用性ゾーンについて説明する
・Azureデータセンターについて説明する
・Azureリソースとリソースグループについて説明する
・サブスクリプションについて説明する
・管理グループについて説明する
・リソースグループ、サブスクリプション、および管理グループの階層について説明する
◇Azure のコンピューティング サービスとネットワーク サービスについて説明する
・コンテナインスタンス、仮想マシン(VM)、関数などのコンピューティングタイプを比較する
・Azure Virtual Machines、Azure Virtual Machine Scale Sets、可用性セット、Azure Virtual、Desktop などの VM オプションについて説明する
・仮想マシンに必要なリソースについて説明する
・Azure App Service、コンテナ、仮想マシンのWebアプリ機能など、アプリケーションホスティングオプションについて説明する
・Azure Virtual Network、Azure仮想サブネット、ピアリング、Azure DNS、Azure VPN Gateway、および Azure ExpressRouteの目的を含む、仮想ネットワークについて説明する
・パブリックエンドポイントとプライベートエンドポイントを定義する
◇Azureストレージサービスについて説明する
・Azureストレージサービスを比較する
・ストレージ階層について説明する
・冗長オプションについて説明する
・ストレージアカウントのオプションとストレージの種類について説明する
・AzCopy、Azure Storage Explorer、Azure File Syncなど、ファイルを移動するためのオプションを特定する
・Azure MigrateやAzure Data Boxなどの移行オプションについて説明する
◇AzureのID、アクセス、セキュリティについて説明する
・Azure Active Directory(Azure AD)やAzure Active Directory Domain Services(Azure AD DS)など、Azureのディレクトリサービスについて説明する
・シングル サインオン(SSO)、多要素認証、パスワードレスなど、Azureでの認証方法について説明する
・Azureでの外部IDとゲストアクセスについて説明する
・Azure ADの条件付きアクセスについて説明する
・Azureのロールベースのアクセス制御(RBAC)について説明する
・ゼロトラストの概念を説明する
・多層防御モデルの目的を説明する
・Microsoft Defender for Cloudの目的を説明する
◆Azureの管理とガバナンスについて説明する:30–35%
◇Azureでのコスト管理について説明する
・Azureのコストに影響を与える要因について説明する
・価格計算機と総所有コスト(TCO)計算機を比較する
・Azure Cost Management and Billingツールについて説明する
・タグの目的を説明する
◇ガバナンスとコンプライアンスのための Azure の機能とツールについて説明する
・Azure Blueprintsの目的を説明する
・Azure Policyの目的を説明する
・リソース ロックの目的を説明する
・Service Trust Portalの目的を説明する
◇Azureリソースを管理およびデプロイするための機能とツールについて説明する
・Azureポータルについて説明する
・Azure CLIやAzure PowerShellなど、Azure Cloud Shellについて説明する
・Azure Arcの目的を説明する
・Azure Resource ManagerとAzure Resource Managerテンプレート(ARM テンプレート)について説明する
◇Azureの監視ツールについて説明する
・Azure Advisorの目的を説明する
・Azure Service Healthについて説明する
・Log Analytics、Azure Monitorアラート、Application InsightsなどのAzure Monitorについて説明する
対応するラーニングパス
「Microsoft Learn」では、Azureの試験に関する内容を無料で学習することができます。
AZ-900に関連するラーニングパスは下記の通りです。
各ラーニングパスは複数のモジュールで構成されています。
◆クラウドの概念を説明する:25–30%
・Azureの主要概念に関する説明
◆Azureのアーキテクチャとサービスについて説明する:35–40%
・Azureの主要サービスに関する説明
・Azureのコアソリューションおよび管理ツールに関する説明
◆Azureの管理とガバナンスについて説明する:30–35%
・Azure Cost Managementおよびサービスレベルアグリーメントに関する説明
・ID、ガバナンス、プライバシー、およびコンプライアンス機能に関する説明
最後に
本投稿では新しく改訂されたMicrosoft Azure Fundamentalsの試験範囲を英語版から翻訳して投稿しました。今後は試験内容をまとめた投稿をしていきますので、これからAZ-900の取得を目指す人はぜひ参考にしていただければ幸いです。