変数・定数
「変数」とは、値を入れておく箱のようなものであり、主に数値や文字列等を使い回すときに使用します。変数には名前をつけることができ、他の人が見てもわかりやすい名前をつけることが重要です。
PHPでは、変数は「$」の後ろに「変数名」を記述することで作成します。そして、その変数に「=」記号を使って値を「代入」します。
<?php
$fruits = apple;
echo $fruits; // appleと表示
?>
変数は後で値を再代入することで中身の値を変更することができます。
値を変更する予定がないまたは後から変更してはいけない場合には、「定数」を使用します。
PHPでは、定数は「const」を使用して定義し、定数の名前は慣例的にすべて大文字にします。
<?php
const FRUITS = apple;
?>
配列・連想配列
プログラミングにおける配列とは、データ構造の一つであり、複数のデータを順番に並べた構造のことです。通常変数には一つの値しか入れることができませんが、配列を使用すれば複数宣言する必要がなくなるため、より少ないコードで処理を記述できます。
PHPでは、arrayを使用し配列を作成します。
<?php
$fruits = array('apple','banana','peach');
echo $fruits[0]; // appleと表示
echo $fruits[1]; // bananaと表示
echo $fruits[2]; // peachと表示
?>
配列の要素の指定は通常数字で行いますが、PHPの場合は文字列で配列の要素の指定をすることができ、これを連想配列と呼びます。連想配列は、以下のように書くことができます。
<?php
$fruits_cost = array('apple' => '400', 'banana' => '50', 'peach' => '600');
echo $fruits_cost['apple']; // 100と表示
?>
上のコードの例では、400、50、600という配列にそれぞれapple、banana、peachという名前がついています。
関数・引数・戻り値
関数とは、特定の動作をまとめて入れておく箱のようなものです。PHPにおける関数は以下の二つに分けられます。
- 組み込み関数
PHPで提供している関数 - ユーザー定義関数
ユーザーが独自に処理を記述した関数
ユーザー定義関数は「function 関数名()」の形式で定義し、「関数名()」で呼び出します。
// 関数の定義
<?php
function 関数名($引数) {
処理を記述
}
// 関数の呼び出し
関数名($引数);
?>
引数なしの関数や引数が複数ある関数も同様に定義できます。
関数を処理するときに渡す値のことを引数といいます。
また、関数内で処理をして帰ってくる結果の値を戻り値または返り値といいます。
クラスとインスタンス
クラスとは、変数や関数などのプログラムをまとめたもので、設計図のような役割があります。
クラス内で定義する変数はプロパティ、関数はメソッドと呼ばれます。
インスタンスとはクラスという設計図をもとに作られた、実際に使用できるプログラムのことです。
クラスからインスタンスを作ることをインスタンス化といいます。また、一つのクラスからインスタンスを複数作ることもできます。
クラスとインスタンスを車に例えると、クラスが車の設計図でインスタンスが車自体を表します。