はじめに
OpenAI APIの有料版の使い方は広く知られていますが、開発者がテスト目的で使える無料のGPT-4o APIキーを取得する方法をご存知でしょうか？今回は、GitHubを通じて無料でGPT-4oを体験できる方法をご紹介します。
APIキーの取得手順
1. GitHubマーケットプレイスにアクセス
まずは下記のリンクにアクセスしてください：
https://github.com/marketplace/models/azure-openai/gpt-4o/playground
2. APIキーの発行
1. 画面右上の「Get API key」ボタンをクリックします
2. 表示されたダイアログで「Get developer key」ボタンをクリックします
3. 遷移先のページで「Generate new token」ボタンを押してトークンを発行します
4. 発行されたトークンをコピーし、安全なスペースに保存しましょう
実装手順
1. 環境設定
まずはNode.jsをインストールしてください。
2. プロジェクトの初期化
以下の内容でpackage.jsonを作成します：
{
"type": "module",
"dependencies": {
"openai": "latest"
}
}
3. 依存関係のインストール
VSCodeでフォルダを開き、ターミナルで以下のコマンドを実行します：
npm install
4. 環境変数の設定
.envファイルを作成し、以下の内容を記入してください。
# 忘れないように、YOUR_TOKENを置き換えてください。
GITHUB_TOKEN=YOUR_TOKEN
5. サンプルコードの実装
以下のコードをsample.jsとして保存します：
import OpenAI from "openai";
import dotenv from "dotenv";
dotenv.config();
const token = process.env["GITHUB_TOKEN"];
const endpoint = "https://models.inference.ai.azure.com";
const modelName = "gpt-4o";
export async function main() {
const client = new OpenAI({ baseURL: endpoint, apiKey: token });
const response = await client.chat.completions.create({
messages: [
{ role:"system", content: "You are a helpful assistant." },
{ role:"user", content: "What is the capital of France?" }
],
temperature: 1.0,
top_p: 1.0,
max_tokens: 1000,
model: modelName
});
console.log(response.choices[0].message.content);
}
main().catch((err) => {
console.error("The sample encountered an error:", err);
});
6. 実行
ターミナルで以下のコマンドを実行します：
node sample.js
実行結果がターミナルに表示され、GPT-4oによって生成された回答を確認できます。
7. その他のサンプルコード実装
先のdialogの「Run a basic code sample」セクションには、以下のような様々なサンプルコードが用意されています。それぞれの実装例を自分で見てみましょう。
- Run a multi-turn conversation
- Stream the output
- Chat with an image input
- Identify and invoke tools
8. レート制限
こちらのページで確認しましょう
https://docs.github.com/en/github-models/prototyping-with-ai-models#rate-limits
さいごに
この手順を従うことで、開発者は無料でGPT-4oのAPIを試すことができます。本番環境では正規のOpenAI APIの利用をお勧めしますが、初めてAPIを試したい初心者は、ぜひ遊んでみてください！