これは「Atlassian Advent Calendar 2024」の参加記事です。
自社のアドベントカレンダーでも機械翻訳のことについて記事を書きました!よかったらこちらもご覧ください。
私はAtlassian製品を使用して6年以上が経ちます。タスク管理、バグのトラッキング、ナレッジシェアなど、便利な使い方を挙げればキリがないのですが、プレイヤーレベルで手軽に管理・運用でき、なおかつ使用頻度が高い機能は、私にとってはなんだかんだ「JiraとSlackの連携」でした。以下に紹介する使い方はごくシンプルなものですが、シンプルだからこそ汎用性が高いと感じます。
実現すること
社内のSlackで業務の依頼を受けた場合に、特定の絵文字でリアクションするだけで必要なJiraチケット(課題)が作成されるワークフローを作ります。
私はローカライズ(製品の日本語化支援/翻訳がメイン業務)のチームで仕事をしているので、Slackで翻訳の依頼が来た際にこのワークフローでよくチケットを作っています。
便利ポイント
- ラベルやコンポーネントの設定モレを防止できる
- チケット(課題)を作りつつ定型文の返信も自動で行える
- 要約(サマリー)の命名規則を統一できるため情報の一貫性が担保される
方法
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次にいよいよJIRAをつなげます。(今回はJIRA Cloudを使用)ただし…連携機能を使用する場合はSlack管理者にあらかじめ許可されている必要があります。まだの場合は青字の「リクエスト」をクリックして管理者に聞いてみましょう。
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使用するドメイン、プロジェクト、イシュータイプを選択します。「このステップのための情報収集フォームを生成する」のチェックボックスは空欄でかまいません。(ワークフローを使用するたびに異なる情報を入力したい場合は、チェックを入れてフォームの作成に進むこともできます。)ですが、今回はとことんシンプルにいきます。
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「このステップに使用されているAtlassianアカウント」には自分のアカウントを設定します。そうでないとエラーメッセージが出てしまい、ワークフローを公開できませんのでご注意ください。
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次の画面は自由度が高いです。いつも手動でチケットを作成しているときと同じように、要約、担当者、コンポーネントなどを設定してください。終わったら「保存する」をクリックします。
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課題が作成されたことをすぐに確認できるよう、チャンネルにメッセージが投稿されるようにします。今回は「スレッドでメッセージに返信する」を選択します。
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メッセージの設定を行います。メッセージにチケットのURLを含めたい場合は、「変数を挿入する」から「イシューURL」を選択してみてください。
使ってみると
自作自演ですが、Slackのメッセージにハートの絵文字を付けると…
スレッドでボットがお返事してくれると共にJiraの課題のURLが共有されます。